2023年も再放送:NHK BSプレミアム 美の壺「青と白の粋 染付の器」

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2023年も再放送:NHK BSプレミアム 美の壺「青と白の粋 染付の器」

今年も、美の壺「青と白の粋 染付の器」制作チームから嬉しいご連絡がありました!藤吉憲典がほぼ丸二日間の撮影協力し、2021年7月に初回の放映であったNHK BSプレミアム 美の壺「青と白の粋 染付の器」。本放送から約1年経った昨年も、6月7月とアンコール再放送が立て続けにありましたが、2年経った今年もまた7月と8月に再放送が決まりました。

7月は地上波Eテレ(教育テレビ)と、NHKプラスの配信での放映です。NHKの放映情報解禁が1カ月前となっておりますので、8月分の放映につきましては、また来月ご案内いたしますね。


美の壺 File543 『青と白の粋 染付の器』

2023年7月2日(日)午後11:00-11:29 NHK Eテレ・NHKプラス配信 

2023年7月5日(水)午前5:30-5:59 NHK Eテレ


お時間がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

それにしても、NHKさんのコンテンツ使いまわし術はすごいなぁ、と思います。収録にいらっしゃったときは、15分程度の登場シーンに丸二日間かけるってすごいなぁ、番組制作にお金がかかっているなぁと単純に関心していたものですが、価値の高い人気コンテンツになると、こうして何度も繰り返し放映されるのですね。撮影部隊の皆さんに力が入る理由が、あらためてわかるような気がしています。そういえば昨日ご紹介した小学校の図画工作教科書の教材への活用も、この撮影の結果です。

おかげさまで、皆さんに知っていただく機会が増えています。初回放送で見逃した、あるいはBS契約をしていなくて見れなかったという方にも、ご覧いただくことが出来て、嬉しい限りです。

サントリー美術館「京都・智積院の名宝」観て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

サントリー美術館「京都・智積院の名宝」観て参りました。

12月最初の週末は、東京出張。南青山の百福さんで開催の「藤吉憲典展(磁)」の最終日に顔を出して参りました。

朝一番に福岡空港から羽田行きで、10時前には都心部に到着。ギャラリーオープンは12時なので、2時間を美術館で過ごすことに。六本木・東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館に足を運んでまいりました。六本木ヒルズ内の森美術館でもちょうど展覧会がはじまったところでしたので、どちらにするか迷ったのですが、古いものを観る方に軍配が上がりました。

さて、京都・智積院の名宝。上の写真は上階のホールスペースに設けられた、展覧会のフォトスポット。本展覧会は、長谷川等伯一門による金碧障壁画群が目玉です。実際のところ、その大きさ、迫力はなかなかのものでした。が、個人的には「もともとあるべき場所」すなわち智積院のなかで観たいなぁ、という感想が先に立ちました。そこだけを取り出した状態ではなく、全体として空間的に見るのが一番だろうなぁ、と。あたりまえですが。

そんななか、個人的に一番気に入ったのは、梵字による曼荼羅図。曼荼羅図全体の迫力、面白さはもちろん、ひとつひとつの梵字の生き生きとした筆が、とても良かったです。今にも動きだしそうな文字でした。縮小版を部屋に飾りたいと思いました。それから、南宋時代に書かれたという金剛経も素晴らしかったです。まず第一に読みやすい、そして浮ついたところが無く、かといって固さも無く、力強いのに緊張を強いない字でした。また展示の最後に、智積院が秀吉天下の時代から近現代に至る京都画壇を支えるパトロン的役割を担った一面が垣間見え、素晴らしいなぁと、嬉しい気持ちになりました。

たくさん美術館博物館があるからこそ、出張のたびに、用事のある近くに興味のある展示・展覧会を見つけることが出来るのは、東京ならではの贅沢だと思います。サントリー美術館「京都・智積院の名宝」、良かったです♪

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子。

MASTERPIECE LONDON RETURNSに、藤吉憲典が作品参加しています。と、ブログにアップしたのは、6月末のことでした。

つい先日、ロンドンで毎回お世話になっているコーディネーターの過多と連絡を取っていたところ、「マスターピース、観に行ってきましたよ」と写真を送ってくださいました。

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子

明るいエントランス。そういえば夏にロンドンに行ったことがありません。来年以降機会があれば、足を運びたいと思いました。

藤吉憲典陶箱@MASTERPIECE LONDON ART FAIR

展示の雰囲気もとても感じが良かったそうです。下は、インスタでチェックした展示の様子ですので、会期中にブース内の模様替えもあったのかもしれません。

MASTERPIECE LONDON RETURNS

下はどなたかの作品。とても美しかったようです。

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子

「あらゆる時代のあらゆる起源を持つアートやデザインが、並列に展示されることが、このアートフェアの特徴です」というMASTERPIECE LONDON ART FAIR。さまざまなジャンルの作品を楽しむことが出来たようです。

ロンドンに向けて、動物続々。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドンに向けて、動物続々。

昨日のブログで2022年度後半の予定をご紹介したので、その続き。ロンドンSLADMORE CONTEMPORARYでのソロエキシビジョン(個展)に向けて、今まさに制作がどんどん進んでおります。

SLADMOREは「動物の彫刻」に特化したギャラリーです。近代から現代の名作が並ぶギャラリー。歴代の彫刻家と肩を並べることができるよう、日々新しいことにチャレンジできるのは、現存作家の特権ですから、頑張らねばなりません。

そんな、磁器作家/彫刻家・藤吉憲典の現在の工房は、こんな感じ。

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

上の写真の状態は、まだ造形を作っただけの段階。これから、素焼き、絵付、本窯焼成、上絵付、赤絵窯…とたくさんの工程が待っています。どのような出来上がりになるものか、とても楽しみです。

花祭窯ならびに藤吉憲典、2022年後半の予定。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

※展覧会スケジュールが少々変わりましたので、追記してお知らせいたします!(2022年9月30日)

花祭窯ならびに藤吉憲典、2022年後半の予定。

6月末で半年経過したと分かってはおります(笑)が、今年は7月が最初の個展となり、年の初めからそこに向かって力を込めて参りましたので、銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典展が無事終了して、やっと前半終了の感じがしております。茅の輪くぐりで半年の穢れを落としたのが、つい先日=7月末でしたので、そこで折り返し、という感じがあるのかもしれません。

というわけで、自分の頭のなかの整理を兼ねて、2022年後半の花祭窯ならびに藤吉憲典の予定をご紹介。


百福 藤吉憲典展

2022年11月26日(土)~12月2日(金)
※上記日程に変更になりました。

町田での開業時からずっとお付き合いのある百福(ももふく)さん。十数年営業なさった原町田のお店から、昨年秋に南青山へとギャラリーを移転なさいました。その新しい店舗では初めての藤吉憲典展となります。先日東京出張の折に、百福さんにちょっぴりお邪魔してまいりました。外苑前駅から一本入ったところで、駅近くながら落ち着いた雰囲気の素敵な場所です。藤吉憲典展の季節は秋から冬になろうという頃。赤絵の温かみのある器を中心に、ふだん使いの器とお正月の祝いの器、両方をお楽しみいただける展覧会になると思います。

https://www.momofuku.jp/

SLADMORE CONTEMPORARY KENSUKE FUJIYOSHI solo EXHIBITION

2022年11月16日(水)オープン~クリスマスまで。
※当初予定よりスタートが早くなりました。

ロンドンSLADMORE CONTEMPORARYでのソロエキシビジョン(個展)です。コロナ禍下の2020~2021年も、さまざまな展覧会への参加でSLADMOREギャラリーには作品をその都度送っておりましたが、まとまった形でご覧いただくことが出来るのは、3年ぶり。会期は11月末スタートですが、ロンドンでの写真撮影・カタログ製作などがあるため作品発送は9月末。今まさに制作がどんどん進んでおります。新登場の動物も多く、楽しみがたくさんです。

https://www.sladmorecontemporary.com/contemporary

今週末7月16日初日です-藤吉憲典個展@銀座黒田陶苑。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今週末7月16日初日です-藤吉憲典個展@銀座黒田陶苑

個展案内状が届きました!とアップしてから、あっという間に一か月が経過しておりました。久しぶりの銀座黒田陶苑さんでの個展は、今週末が初日です。DMの発送は早めに完了し、先週あたり、お客様のお手元に届いているようです。「〇日におじゃまします」というご連絡もちらほらいただいております。ありがとうございます。

今回の黒田陶苑さんでの個展は、ご来場日時予約制ではありませんので、開催期間中ご都合の良いときに、いつでもご来場ください。

さて花祭窯では、現在まさに本窯焼成中。この窯が上がったら、今回の展示作品がほぼ出そろいます。先々週から、桐箱やさんに来ていただいて作品の採寸と箱発注をしたり、出来上がったものから通し番号をつけて作品リストを作成したり、ざっと写真を撮ったりと、発送準備を少しづつ進めています。明日は桐箱が納品される予定で、一気に梱包作業まで進むはずです。

個展の作品発送準備は確認作業の繰り返し。リストの入力ミスはないか、桐箱の作成漏れは無いか。梱包作業も緊張の連続。包み方のノウハウは25年積み重ねてきたとはいえ、割れ物を扱うのに「慣れる」という感覚はあまり無く、何度やっても神経を使います。ギャラリーさんまで無事に届けることが使命で、「問題なく届きました」のご連絡をいただくまでは、ドキドキです。

すでに作品のいくつかは、藤吉憲典の公式インスタグラムでご紹介をはじめています。お気に入りが見つかりましたら、それをお目当てに、ぜひ会場に足を運んでいただけると嬉しいです。

https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/


-なつ そめつけ-
藤吉憲典個展

2022年7月16日(土)-7月21日(木)
※18日(月)は定休日。

午前11時-午後7時

銀座黒田陶苑アネックス
東京都中央区銀座6-12-14銀緑館2階

TEL03-3571-3223

銀座黒田陶苑 藤吉憲典個展

MASTERPIECE LONDON RETURNSに、藤吉憲典が作品参加しています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

MASTERPIECE LONDON RETURNSに、藤吉憲典が作品参加しています。

本日6月30日から1週間、ロンドンのSladmoreから「MASTERPIECE LONDON RETURNS」に藤吉憲典が作品参加しています。上の写真は、SLADMORE CONTEMPORARYのインスタグラムにアップされていた、Sladmoreブースの様子

アンティークから現代ものまで、アート、デザイン、ジュエリーの最高峰の作品を提示する世界有数のアートフェア「MASTERPIECE LONDON ART FAIR」。今年のフェアに「RETURNS」とついているのは、コロナ禍によるアートフェア中止期間を経て復活したことを祝う意図があるのだと思います。

6月29日のプレビューを経て、本日6月30日から1週間の会期です。場所はロイヤル・ホスピタル・チェルシー博物館。英国の退役軍人のための施設であり、世界的な花の祭典チェルシー・フラワー・ショウの開催地としても有名です。

MASTERPIECE LONDON公式インスタグラムより、2022会場入り口
MASTERPIECE LONDON公式インスタグラムより、2022会場入り口

“The Royal Hospital Chelsea becomes the meeting point of creatives and collectors during Masterpiece London. What sets it apart is the juxtaposition of art and design from all periods and origins.”

「会期中、ロイヤル・ホスピタル・チェルシーはクリエイターとコレクターの出会いの場となります。あらゆる時代のあらゆる起源を持つアートやデザインが、並列に展示されることが、このアートフェアの特徴です。」

と、ある通り、時代も国境も超えて素晴らしい作品が集う機会です。古いものであれ新しいものであれ、その起源に関わらず、純粋に「この作品が好きだから手に入れる」という、真に美術を愛するコレクターのためのアートフェア。このような場所に、肥前磁器作家・彫刻家として藤吉憲典が作品参加できるのはほんとうに嬉しいこと。願わくば、現地に行きたかったなぁ、と。

今年は年末にロンドンSladmore Galleryで、KENSUKE FUJIYOSHI(藤吉憲典)の個展があります。こうして世の中が少しづつ動き出しているのを確認しては、嬉しくなる今日この頃です。


MASTERPIECE LONDON RETURNS
30 JUNE – 6 JULY 2022
The Royal Hospital Chelsea, LONDON

ありがとうございました!『美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」』アンコール再放送。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ありがとうございました!『美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」』アンコール再放送。

昨年。藤吉憲典が取材協力し、本放送のあった『美の壺』。

「美の壺」から過去の名作回を選んで放送する「美の壺・選」アンコール再放送に「染付」の回が選ばれ、2022年6月4日(土)朝6:45~、6月9日(木) 23:00〜 、6月10日(金)12:30~と立て続けに放映されました。

今回の再放送・再々放送で初めてご覧になった方も少なくなかったようで、先週はお問合せもたくさんいただきました。誠にありがとうございました。なによりこのように素敵な映像を作ってくださったプロデューサーはじめ「美の壺」番組撮影チームの皆さんに、あらためて感謝する機会となりました。

来月の黒田陶苑さんでの個展にも、染付をたくさんお持ちする予定です。写真は、個展用に先日窯から上がったものの一部。どうぞ楽しみになさってくださいね!

銀座黒田陶苑さんの「藤吉憲典 個展」案内状が届きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀座黒田陶苑さんの「藤吉憲典 個展」案内状が届きました。

久しぶりの黒田陶苑さんでの個展です。ダンナ・藤吉憲典は、まさに個展用の新作をどんどん作っている最中。「-なつ そめつけ-」と、タイトルに入れていただいておりました。7月の開催ですので、染付の涼やかな感じがちょうどよい季節です。もちろん、赤絵(色絵)の作品も、染錦の作品もご覧いただけます。

銀座黒田陶苑 藤吉憲典個展

銀座黒田陶苑 藤吉憲典個展

藤吉憲典 個展 -なつ そめつけ-
2022年7月16日(土)-7月21日(木)(※18(月)は定休日)
午前11時-午後7時
銀座黒田陶苑 アネックス
東京都中央区銀座6丁目12-14銀緑館2F
TEL03-3571-3223


DMご希望の方には、6月末からお届け予定です。どうぞお楽しみになさってくださいね!

ロックの日は花祭窯創業日-次の四半世紀へ-26年目に入りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロックの日は花祭窯創業日-次の四半世紀へ-26年目に入りました。

おかげさまで花祭窯は次の四半世紀へとスタートいたしました。続けて来たというよりは「やめなかっただけ」ではあるものの、やめるという選択をせずに来れたのは、ひとえに支えてくださる方々のおかげです。創業以来、ほんとうにたくさんの皆さんに助けられて参りました。ありがとうございます。

なんの後ろ盾もないダンナが陶芸家などという職業を続けて来れたのは、冷静に考えるほどに驚異的なことで、おかみとしては25周年はなにか記念的なことをすべきなのかしらなどとも考えたのですが、結果として、いつものように淡々と仕事をする記念日となりました。一つの通過点に過ぎず、いまだ目指すステージがいくつも頭上にあると思えば、これもまた、わたしたちらしいと思います。

ただ昨年来、NHKBSプレミアム『美の壺』の染付の回で取り上げていただいたり、福岡アジア美術館で初の「純粋に観覧いただくのみ」の展覧会を開催したり、コロナ禍を経てロンドン個展が再開の運びとなったり、ここまで続けてきたことに対して、周囲の環境がお祝い・応援してくれている気配を強く感じています。ありがたいことですね。

次の25年後には、前の25年よりももっと大きな進歩を遂げることが出来たと胸を張って言えるように、頑張りたいと思います。磁器作家・藤吉憲典ならびに花祭窯を、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!