Ceramic Artist 藤吉憲典、初イタリア。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

Ceramic Artist 藤吉憲典、初イタリア。

ダンナ・Ceramic Artist 藤吉憲典、初めてミラノとフィレンツェに行ってきました。海外向けには、陶芸家というよりはCeramic Artist。実のところ肩書はどうでもよいのですが、「何をやっている人か」のわかりやすさという意味で、付けています。イタリア訪問の目的はミラノでのギャラリー視察と、フィレンツェ・コンテンポラリーアート・ビエンナーレ2017の視察。

帰国後開口一番「フィレンツェに行かずして芸術を語っちゃいかんな」というのはおそらく正直な(あるいは象徴的な)感想で‥これまでにさんざん語っていますが(笑)、この歳にしてやっと、まずは行って来れたというのが、本人にとって想像以上に大きな収穫だったことがわかりました。

ギャラリーも、アートビエンナーレももちろん見てきたのですが、作り手として一番刺激になったのは、フィレンツェの街そのものだったようです。路地ひとつ、石畳一枚、街灯1本とっても美意識の感じられる空間。「わたしたちイタリア人は、生活の基盤に芸術を欲しているのです」とおっしゃったイタリア人女性の言葉を、現地でつくづくと体感してきたようでした。

「自分が目指してやってきたこと、やろうとしている方向性が間違ってないことを確認できた」という藤吉憲典。現在の制作に対する姿勢をさらにもっと突き詰めていった先に、自分の目指す答え、すなわち「歴史に残るものをつくるには」の答えがあることを確信したようです。

イタリアで作品を発表することは、本人にとってダヴィンチやミケランジェロをはじめとした偉人達と同じ土俵で勝負をかけることと同義。いよいよ楽しみになってきました。

そんなミラノ・フィレンツェで見てきた景色の一部は、陶芸作家・藤吉憲典の公式フェイスブックページからご覧いただくことができます(^^)

 

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。