Democratic Luxury について考えた。

こんにちは!ふじゆりです。

友人がフェイスブックで紹介していた記事にあった言葉
Democratic Luxury
が、ここ3日間ほど頭を離れませんでした。

贅沢なもの、こと。

大衆的である。

という言葉の、一見ちぐはぐな組み合せ。

記事はバーバリーのブランド戦略に関するものでしたが
とても面白く、どんどん引き込まれていきました。
そのなかで何度も出てきたキーワード

Democratic Luxury

日本語への訳し方はいくつかありましたが
わたしには「庶民的な贅沢」というのがしっくり来ました。

少し前のこと、現代アーティストの村上隆さんが雑誌「Casa BRUTUS」で、
西麻布の桃居さんと現代陶芸について対談をなさっていましたが
「芸術(アート)でありながら、これほど手に入れやすいものはない」ものとして
やきものが語られていたのを思い出しました。

造形的でもあり、絵画的でもあるやきもの。
たしかに、器は用途を持ち合わせた芸術品といえます。

現代アーティストの彫刻を買おうとしたら、いくらかかるだろうか?
現代アーティストの絵画を買おうとしたら、いくらかかるだろうか?

そう考えると、やきものという芸術品は、とてもお買い求めやすい価格からあります。

なるほど、やきものは芸術品でありながら、庶民の手に届くもの。
庶民的な贅沢品=Democratic Luxury といえるもの。

こうやって書きながら、頭のなかがすっきりしていきました。

染付宝珠文蕎麦猪口(藤吉憲典)

2015年は5月に桃居さんで個展予定の藤吉憲典。
そういえば、村上隆さんのやきものコレクションのなかに、藤吉憲典の器も入っていると
桃居さんのオーナー広瀬さんからお聞きしました(^^)

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。