本の表紙に着目してみる。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

本の表紙に着目してみる。

フェイスブックなどのSNSで、Stay Homeを楽しむためという呼びかけで、いろいろな流れができています。そんななか、わたしのもとにも「読書文化普及のための BookCoverChallenge」なるものへのお誘いがありました。

友人からまわってきた「ブックカバーチャレンジ」のルールは【好きな本の表紙を1日1冊7日間/内容の説明はしない/都度1名を招待/でもま適当で/スルーも可/ルールもてきとーでよい】というもの。チェーンメール的な要素も感じるルールでしたので、ルールを自分仕様に大幅改編(笑)。誰にも回さず、本の表紙を紹介するだけにしました。

もともとブログで本を随時紹介してはおりますが、ブックカバーすなわち表紙に注目しての紹介はしていなかった!ことに気づいたので、その視点で「これ!」というものを7冊一挙にご紹介。

その顔ぶれがこちら(画像をクリックするとAmazonの本の紹介ページにジャンプします)。

1冊目:Winnie the Pooh 洋書ペーパーバック版。子どものころ、石井桃子さんが翻訳したプーさん本が家にありました。大好きで繰り返し読んでいて、その日本語訳がほぼ頭に入っているから、洋書でも大丈夫!で手に入れた一冊。

2冊目:こちらも頭の中に石井桃子版日本語訳が入っている「プー横町に建った家」。

3冊目:中島らも。20代初期によく読んでいました。ナンセンスな小説やエッセイも面白いのですが、これは、ちょっとガツンとやられた一冊。

4冊目:表紙が気になる…と思っていた時に、友人が「勢いで2冊買っちゃったから」と、プレゼントしてくれた本。大笑いしながらマジメに読む本。暑苦しくて、面白い。

5冊目:しりあがり寿氏と谷川俊太郎氏の贅沢な組み合わせ。シュールです。子どもが小さいときに手に入れたものの、息子はほぼ興味を示さず、わたしのお気に入りに。

6冊目:ギュスターブ君。あちらこちらで絵を見かけて気になっていたヒグチユウコさん。ある日思いがけず絵本の企画展で見つけ、即決で買った本。

7冊目:表紙のインパクトに劣らず、中身もケンカ腰(笑)。でもとても大切なことを言っていて、ずっと大切にしたい本。

「みんぱく」からのメルマガ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「みんぱく」からのメルマガ。

九州国立博物館からのメルマガ根津美術館からのメルマガ、に続いては、「みんぱく」からのメルマガをご紹介。みんぱく=国立民族学博物館。文化人類学・民族学とその関連分野の研究機関です。大阪府吹田市の万博公園内にあります。

5月号のメルマガでは、このご時世を反映して「おうちでみんぱく」が紹介されています。お家で遊べる民博ページに並ぶメニューは、次の通り。

 ◆バーチャルミュージアム紹介
 ◆ぬりえ(5種類)
 ◆飛び出す獅子舞 福ぬりえ
 ◆ペーパービーズ
 ◆読んでみよう!

おうちでみんぱく」のページでチェックしてみてくださいね。

民族博物館ならではの素材のマニアックさが楽しいです。子ども向けと位置付けられていますが、大人の知的好奇心にもばっちり応える情報展開ですので、家族で楽しめると思います。

花祭窯の5月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の5月の庭。

新緑がまぶしい季節ですね。花祭窯の小さな庭も、夏に向かって青々と葉っぱが茂りはじめています。「5月の庭」としたけれど、今日が一日なので、月末にはずいぶん景色も変わっているのだろうな、と思いつつ。

この一枚だけは花祭窯の庭ではなく、ご近所のリンゴの花。

海外美術館の教育普及ツール、その7。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

海外美術館の教育普及ツール、その7。

海外美術館。自分自身行ったことが無い場所、試してみたいものがたくさんあって、いくら時間があってもご紹介しきれないな、と思っていた矢先に思い出したのが、グーグルのアートプロジェクト。Google Arts & Culture サイトを覗くたびに、新しい発見があります。

最近のお気に入りは、Over 2,000 Museums at Your Finger Trip

Google Art&Culture

文字通り、指先で美術館への訪問旅行気分が味わえる素晴らしい仕組み。世界80か国以上、2000館以上の美術館・博物館のコレクションに、ワンクリックでひとっ飛び。自分で検索しなくても、館の名前を知らなくても、このページを出発ロビーに見立てて、簡単にアクセスできるのが便利です。すべてではなく、またざっくりとではあるものの、日本語訳されているテキストがついているのも嬉しいです。

このゴールデンウィークは、お家に居ながらフィンガートリップ。優雅に世界中の美術館訪問はいかがでしょうか。

インスタで、作家紹介動画。

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インスタで作家紹介動画。

ロンドンのギャラリーSladmore Contemporary向けに、藤吉憲典の作陶の様子や工房の周辺を撮った動画を送ったところ、インスタグラム用にいい感じに編集して、紹介してくださいました。この動画がアップされてすぐに、藤吉憲典のインスタグラムのフォロワーの数が30件ほどいっぺんに増えて、動画で発信する力を、今さらながらに思いました。

コレクターの皆さんは、こういう情報発信を待っておられたのだなぁ、と。作品の写真だけでなく、つくる人の気配が感じられるものがあってこそ、より楽しんでいただけることを実感しました。

https://www.instagram.com/p/B_e68aDA1NZ/

フォロワーさんの数が増えると、やっぱり嬉しいです。今までインスタでは写真のアップばかりでしたが、これにならって自分でもインスタで動画アップにチャレンジしてまいります。

Sladmore ContemporaryのGerryに感謝!いい機会を作ってくれてありがとう♪

本棚を整理していたら。

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本棚を整理していたら。

Stay & Enjoy Home, Stay Safe.

図書館が開いていないのが辛いねとダンナと話しつつ。図書館が大切な存在であることを、あらためて思っています。でも、実は家にある本で、まだ読んでいない本や、ずいぶん前に読んだけれど内容をすっかり忘れてしまった本が、いくらでもあることを思い出し。というわけで、週末は本棚整理。

折を見ては、要らない本はブックオフに出したり、読みたいという方に譲ったりして整頓しているつもりでしたが、増えているものですね。小説などは比較的きれいな状態で読んでいるのですが、仕事に関わる本は書き込みをしながら読む癖がついているので、手元に残りがちです。

本棚に並ぶ顔ぶれを見つめることは、その持ち主の頭のなかを覗くようなもので、思いがけず自分の頭のなかの変遷を見つめなおす機会になっています。ダンナの本とわたしの本、それぞれに特徴を見出すことができるのも、あらためて面白く。

我が家には、お義父さんが遺してくださった「日本文学全集」なるものがあります。1冊1冊が大判のハードカバーでかなりのボリューム。いまだ1冊完読にも至らず、この棚に手を伸ばすのはいつの日か!?という感じで眺めておりましたが、案外近々手に取ることになるかもしれません。

それにしても、本が身近にある安心。手元にしっかりした本がたくさんあるということは、とても贅沢なことだと、あらためて思っています。これらを知的資産に昇華させることができるかどうかは、己にかかっていますね。

読書『自分の中に毒を持て』(青春文庫)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『自分の中に毒を持て』(青春文庫)岡本太郎 著

地域のニュースを知りたいので「西日本新聞」を購読しています。電子版ではなく紙版。毎週日曜日は「図書紹介コーナー」が見開き2ページ、合わせて帯広告の欄でも本の紹介が多くあるので、楽しみです。週末新聞を読んでいて『自分の中に毒を持て』のタイトルを見つけ、あれ?昔の本…と思ってよく見たら、今また流行ってきているらしく。約20年ぶりに読み返してみました。

ご存知、「芸術は爆発だ」であり「太陽の塔」の岡本太郎。洋画家。今なら「現代アーティスト」と呼ぶのかもしれませんが。わたしが初めてこの本を読んだのは、ダンナと結婚し独立してすぐのころだったと思います。「陶芸家として独立して生きていく」というのがどういうことなのか、サラリーマンであったわたしにはイメージがつかず、この本を読んで漠然と「こういうことなのかしら?」と思ったのでした。

さっそくダンナにこの本を贈り、「こういうことなのかな?」の意思確認。ダンナにとっても、特に「覚悟する」という点において大きな刺激になったようでした。わたしたちのスタートに、共にあった本です。

あらためて読み返してみて、岡本太郎が言っていることがあまりにもまっとうで、そのことに気づいて驚きました。「芸術」を使って話をしていますが、芸術家を目指すとかいうこととはまったく関係ありませんし、狭い芸術論でもありません。とても真剣に「人間の生き方」を案じていると思いました。だからこそ今、また読まれているのかもしれませんね。

個人的には、初めて読んだときのような強い印象はなく、ただただ岡本太郎のまっとうさが残りました。こんなふうに印象の違いがあったのは、読む側の自分も多少は成長したということかもしれません。


  • (前略)真の生き方、人間性、つまり芸術の問題(後略)
  • 芸術は呪術である。
  • 本当の芸術の呪力は、無目的でありながら人間の全体性、生命の絶対感を回復する強烈な目的をもち、広く他に伝える。

『自分の中に毒を持て』(青春文庫)岡本太郎より


初版は1993年、新刊書で刊行されたのはさらに遡って1988年ですが、まったく古びていません。

ピンタレストのボードが楽しくなってきた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ピンタレストのボードが楽しくなってきた。

少し前に「ピンタレスト、はじめました。」と書いておりましたが、コツコツと写真をアップしております。

藤吉憲典公式ピンタレスト
https://www.pinterest.jp/kensukefujiyoshi/

ピンタレストをはじめるにあたって、人気のある企業ページなどをいろいろと拝見しました。そのなかで、自社のピンタレストをひとつのサイトと見なして、「ボード」をサイトのメニューのように使っているところが何社もあり、なるほどそう使えば、ただの写真投稿以上のものになると、方向性が見えたように思いました。

実際にスタートして、ボードを増やしていくにあたり、タイトルのつけ方が肝だと気づきました。その結果、現在、藤吉憲典のピンタレストで見ることのできるカテゴリー(=ボード)は、次のようになっています。

あらためてこうしてみると、日本語と英語が混ざっていて、見にくいですね…改善点1つ発見。ともあれ、ボードの位置づけ方で、検索性が上がりそうです。このような視点でボードを増やして行ってみようと思います。ピンタレストで公式ウェブサイトのような情報提供を目指したいな、と。

お家でコラボ♪ FRANCE YAさん×藤吉憲典の器。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お家でコラボ♪ FRANCE YAさん×藤吉憲典の器。

お隣の宗像市で、その土地ならではのテロワールを生かした王道のフランス古典料理を追及しているFRANCE YAさん。このご時世で、コース料理のテイクアウトをスタートしています。シェフの舩越さんは、花祭窯がここ津屋崎に移転してきて以来の友人。家族ぐるみのお付き合いです。

FRANCE YAさんは、もちろんレストランが主体ではありますが、実は「お家で食べるフレンチ」も長年探求していらして、お得意の分野のひとつなのです。お持ち帰りやギフト用のグラタンやドリアは、料理専門誌「料理王国」でプロの高い評価を得ていますし、お正月に販売される博多阪急さんでのおせち料理は、リピーターのお客さまが多数。

そんなFRANCE YAさんのコース料理をお家で食べることができるのです。この機会に、FRANCE YAさんのフレンチを藤吉憲典の和食器でいただく!コラボレーションを、勝手に我が家でやってみました。盛り付けの器は、もちろんすべて藤吉憲典作です。

【前菜】きな粉豚のパテドカンパーニュ/染錦蓼(タデ)文楕円皿
【飲み物】東晨洋酒・田草川さんのラガーワイン(マスカットベリーA)/錦葡萄文ワイン盃
【スープ】和田さんの有機野菜カブ(ハクレイ)のポタージュスープ/染付若松文珈琲碗皿
【魚料理】的鯛と赤イサキのブレゼベルベーヌの香り/染付花蝶文七寸皿
【肉料理】豚肩ロースのワイン煮込みフレッシュタイム風味/染付間取芙蓉手七寸皿

たいへん美味しゅうございました♪

森林浴ならぬ「ご近所草花浴」でストレス緩和。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

森林浴ならぬ「ご近所草花浴」でストレス緩和。

Stay Home, Stay Safe. たまに家の周りを散歩 with マスク。

1年半ほど前、アートエデュケーター(教育普及学芸員)の技術研修の一環で、園芸療法の先生から「美術館 de 園芸療法」の講座を学んだときのこと。一日に5分だけでも緑に触れる時間があるだけで、ストレスの緩和に大きな効果があることが、たくさん実証されていることを知ったのでした。そういえばこのお話を聞いて、一日5分の草むしりをはじめた、わたし。

講座を担当してくださった千葉大学園芸学研究科・看護学研究科の岩崎寛先生は、ヨーロッパではあたりまえに採り入れられている園芸療法を、日本でも定着させていくために、なによりもエビデンス(医学的根拠)を大切になさっていました。

そして、森林浴とまでいかなくても、草木や花が植えてある「公園浴」でも、その効果があることを実証なさっていました。ということは、公園でなくても、草木や花のあるご近所浴だって、ストレス緩和に効果があるということ。今こそ、このことをたくさんの方に知ってもらいたいと、あらためて思っているところです。

というわけで、ご近所から借景。画像をクリックすると大きくなります。

ご近所さんの藤棚。
ご近所さんが丹精込めて育てている藤棚。
ご近所さんの菖蒲。
菖蒲?あやめ?燕子花?いつもわからなくなります(汗)
年々大きくなるご近所のリンゴの木。
ご近所のおじさんが撒いたリンゴの種がついに実をつけるようになって早数年。
ご近所さんの牡丹。
迫力を感じる、みごとな牡丹。
うちの芝桜
足元に目を向ければ芝桜。

↑この芝桜は、家の前にある駐車場沿いに、わたしが植えたもの。毎年少しづつ花が増えていて、嬉しいです^^