個展の準備・藤吉憲典展@町田ももふく

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日は終日個展の準備でした。

12月3日(土)~12月10日(土)
東京・町田 ももふく で藤吉憲典展

つくり手が忙しいのは、この個展に向けての制作からお届け完了まで。
なにより、個展を主催してくださるギャラリーさんに、無事に作品を送り届けることです。

朝、今回の個展に向けての最後の窯があがりました。
早めに仕上げようと言いながら、ギリギリまでいいものを作りたいと欲が出るので、個展会場に並ぶ顔ぶれが揃うのは、毎回直前になります。

さて、個展の準備。

  1. 窯から上がった器は、器の底の、釉薬がかかっていない部分がざらついているので、手で触って引っかからないくらいに、サンドペーパーできれいに仕上げます。
  2. それから、連番をつけてそれぞれに張ります。
  3. 連番と、品名と、価格をリストにします。
  4. それぞれの器を割れないように厳重に梱包します。
  5. そして、発送。

おおよそここまでが、昨日一日かけた個展準備仕事。
もちろん、一番時間をかけるのは、

その前にある、制作時間です(^^)

梱包作業が順調に進むと、少し安心。
あとは、運んでくださる業者さんと、届け先のギャラリーさんに、信頼してゆだねます。

今年度〆の個展。
皆さまのご来場お待ちしております!

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藤吉憲典展
12月3日(土)〜10日(土)
12時〜19時 会期中無休
※最終日17時まで
ももふく
〒194-0013 東京都町田市原町田2-10-14-101
Tel/Fax 042-727-7607
地図 http://www.momofuku.jp/map/

12月は東京町田で藤吉憲典展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

12月は町田のももふくさんで藤吉憲典展。

2016年の藤吉憲典個展の〆は、町田のももふくさんです。

町田ももふく2016藤吉憲典展

毎回スタイリッシュな案内状を作ってくださるももふくさん。

今回の個展の主役はごはん茶碗。と、お湯呑みです。

和食器の超基本アイテム、ごはん茶碗とお湯呑み。

「自分のお茶碗」を持っている人はずいぶん増えてきたように思います。
そこで、ごはん茶碗の次は

「自分のお湯呑み」持ってますか?

煎茶・中国茶・紅茶・ハーブティーなど、いろんなお茶文化がありますが
「お茶の時間」と、あらためて淹れ方に気を配って飲む特別なお茶ではなくて、
「おーい、お茶」的に、仕事の合間や食事の後などに普通にさっと入れて呑むお茶。

そんな、
日常生活のなかにある「なんてことないお茶呑み風景」が
お気に入りの湯呑みを使うだけで、手軽に特別に楽しみなお茶になる!

というシーンを広げたい!というのが今回の個展の企みです。

我が家では、お茶を飲むのに蕎麦猪口もよく使いますが、
温かいお茶にはやっぱり「お湯呑み」が似合ます。

手のひらに気持ちよく収まる形、温かさを守る形。
「お湯呑み」である理由を体験しに、ぜひ個展会場にお越しくださいませ。

個展の詳細は、ももふくさんのブログでもご確認いただくことができます(^^)

 

 

国際学芸員サミット2016@九州陶磁文化館-その2

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

国際学芸員サミット2016@九州陶磁文化館 の続きです(^^)

九州陶磁文化館で開催された国際学芸員サミット2016

11月13日(日)行われたシンポジウムの聴講に行ってまいりました。
有田焼400周年を記念して佐賀県が開催。

「世界の学芸員が語る有田焼・佐賀の魅力」

ご参加の学芸員の方々は、オランダ・イギリス・トルコから
日本やアジアの陶磁器を専門とされる学芸員の方々7名。
九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長がコーディネーターをおつとめでした。

お一人あたり10分と予定されていたトークはとても短く感じましたが、
それでも15時から始まったシンポジウムは終了予定の17時を大きくオーバー。
欲を言えば、あらかじめ用意された発表だけでなく、もっと踏み込んだご意見も伺えたら‥と。
もともとはディスカッションも予定されていたようでしたが、時間切れでした。

とはいえ、海外で日本の陶磁器を専門に研究なさっている方々の視点を垣間見るという、
滅多にないチャンスに参加することができ、ワクワクしました。

皆さんの発表を聴くなかで、今回わたしが一番心に留まったのが
どの国の学芸員さんの口からも出てきた「出島」というキーワード。
各国の美術館に収蔵されている有田焼はじめとした日本の陶磁器から見える、
海外交易における歴史上の「出島」の役割の大きさ。

普段「伊万里港(佐賀)から輸出したから古伊万里と呼ばれる」説が頭にありますが、
長崎出島の果たした役割は、有田のやきものにおいても重要であった!
そんな当たり前のことを、あらためて認識したシンポジウムでした。

そしてなによりも、海外で日本の陶磁器を研究する方々の熱い想いが
とてもありがたく、嬉しくなるシンポジウムでした。

この「国際学芸員サミット」は佐賀県が企画した今回が第一回目、ということでしたが
来年以降も続くのかな?ぜひ継続していただけたら嬉しいな、と思います。

国際学芸員サミット2016@九州陶磁文化館

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

九州陶磁文化館で開催された国際学芸員サミット2016

11月13日(日)行われたシンポジウムの聴講に行ってまいりました。

国際学芸員サミット‥すごいネーミングですね。
有田焼400周年を記念して、佐賀県が開催。

「世界の学芸員が語る有田焼・佐賀の魅力」

これは是非聴いておきたいと思い、有田まで行ってまいりました。

先日のブログ2016年11月、見に行きたいやきものの展覧会でもご紹介した
特別企画展「日本磁器誕生」の観覧もかねて。

さてまず、期待していた「日本磁器誕生」の展示。
わたしの期待が大きすぎたのでしょうか。
「日本磁器400年の歩みと美を実感できる展示」というには
正直なところ、ちょっとがっかりな展示内容でした。

「歩み」はともかく「美」が実感しにくかったというのが率直な感想です。

有田焼の美しさを語る名品はもっといろいろあるはずなのに…。
400年を一気に語ろうとしたから難しかったのかしら、と。
展示方法も、このところ大きな地震が多いので安全対策上仕方がないとも思いつつ、
もう少し鑑賞をジャマしない展示方法だったら、もっとよかったなぁと。

でも!

九州陶磁文化館には「柴田コレクション」の常設展示室があります。

がっかりしたあとは、こちらで眼福。
ほかの美術館でも思うことなのですが、
やはり個人のコレクションにはその方の審美眼・美意識が反映されるので、
一貫した意図や信念と、それに基づく美しさを味わうことができることが多いですね。

さて気を取り直して、シンポジウムへ。

国際学芸員サミット2016@九州陶磁文化館-その2 に続きます(^^)

一汁一菜(いちじゅう いっさい)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日「立冬が過ぎ」と書いたばかりでしたが、
ここ福岡でも、朝が冷え込むようになってきました。

朝は温かいお味噌汁。

が嬉しい季節です。

我が家は長いこと「朝はホームベーカリーのパンとコーヒー」だったのですが、
今年に入って、漢方医の先生とたくさんお話しする機会があり、
あらためて「食養生」ということを考えた結果たどり着いたのが

朝食は一汁一菜。

というわけで、ごはん・味噌汁・お漬物 の朝食です。

厳密には「一菜」にはお漬物は入らない、とする向きもあり、
だとするとおかずが一皿必要なのか?となりますが
そこはまあ、都合よく解釈することにして(笑)

ごはん・味噌汁・お漬物の朝食をはじめて、
おいしいうえに、合理的でもあると感じています。

朝ご飯をゆっくり食べる時間がとれないときでも、
お味噌汁さえあれば、すぐに体が温まります。
以前「お味噌汁は、飲む点滴」という話を医療関係者の方から聞いたことがありました。
そういえば起き抜けであまり食欲がわかないときでも、
温かい味噌汁を少しとると、体が目を覚ますような感じがします。

うちは晩御飯の時は削り節でお出汁をとることが多いのですが、
朝は常備している「昆布と椎茸の出汁」を使えば短時間でできます。
前の晩から水に昆布と干し椎茸を入れて置いておくだけ。
冷蔵庫に常備しておけば、いつでも使えて便利です。

漬物は、ぬか床のなかから取り出して切るだけ。
かわいらしい小皿豆皿にお漬物、
お気に入りのごはん茶碗にアツアツご飯でご機嫌です。

このお手軽さ!
最初に「食養生」と書きましたが、じつはお手軽さという面からも
一汁一菜朝食、おすすめです。

<耳より情報>
ごはんとお味噌汁とお漬物について、深い考察をなさっているサイト。
創業400年の日光たまり漬の上澤梅太郎商店「上澤の朝食」では、
一汁三菜のルーツなどについても知ることができます(^^)
http://www.tamarizuke.co.jp/uwasawa/index.html

風炉から炉へ。お茶のお稽古。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

風炉から炉へ。お茶のお稽古。

今日は月に数回のお楽しみ、お茶のお稽古に行ってきました。
11月になると釜をかけるのが「風炉(ふろ)」から「炉(ろ)」に変わります。

立冬を過ぎ、肌寒くなってきたところに、炉。
火(炭)の位置が客の席に近くなり、なんとなく暖かい感じがします。
ちょっとした道具の位置の変化も、おもてなしの配慮なのですね。

さて、道具が変わると、点前作法も変わります。
今年の春から濃茶のお点前を修業しているわたくし、
風炉の手前も覚えないうちに炉に変わり、気もまた新た。

とはいえ茶道のお稽古において「変化」は日常茶飯事。
季節だけでなく行事や設定によって、道具も作法も微妙に変わります。
なので、物覚えの悪さを自認するわたしは、南方流に入門するにあたり決めました。

茶道を頭で覚えようとせず、体に染みつくまでやろう。

果たして何年、何十年かかることやら気の長い話ですが、
そう最初に決めたので、お稽古中に作法を途中で忘れても間違えても、笑顔。
教えてくださっている先生方には、出来の悪い生徒で申し訳ないところでありますが‥。

ただ、頭で作法を覚えていなくても、心がけできることがあります。
それは、一つ一つの所作をできるだけ丁寧に、できるだけ美しく、と心がけること。

元来せっかちでバタバタと大雑把な性格なので、
この心がけをしていくだけでも、自分にとって大きな精神修養になると信じています。

実際のところ、気持ちが整っていると、お点前がひととおり終わるまで
「丁寧に美しく」の心がけを持続することができますが、
雑念があると、お点前の最中にこの心がけを持続することさえ難しいのです。

さて本日、自分なりには丁寧で美しいお点前を心がけることができました。
毎回あたたかく見守り、根気強く指導してくださる先生方、先輩方のおかげです。
感謝。

陶芸の近現代史から見た、位置。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

毎晩、寝る前の15~30分は本や雑誌を読む時間です。
子どもが生まれてからずっと「寝る前の読み聞かせ」をしていた、
その流れで習慣になったもの。

短時間の読書ですが、わたしにとっては、なかなか意義深い時間です。

昨晩の読書を終わって思い立ったのは

陶芸の近現代史から見た
磁器作家・藤吉憲典の立ち位置。

を検証してみよう!ということ。

読んでいたのは、2016年10月26日のブログでご紹介した
村上隆さんのスーパーフラットコレクション展図録

のなかで繰り広げられていた

桃居オーナー広瀬一郎さんと村上隆さんによる陶芸対談。

広瀬さんの作成された「生活陶芸の時代区分」の表は、
なるほどとってもわかりやすく、ああそういうことか!と合点。

明治時代からの陶芸史についての分析では
昨年(2015年)佐賀有田の九州陶磁文化館で明治有田超絶の美の展覧会に伴う
鈴田由紀夫先生の講演会で聴いた「国策としての明治有田」の話がよみがえり。
現代の工芸界における「クールジャパン」が明治時代の国策と重なって見え、
思わず苦笑したのを思い出しました。

そしてなによりも、このお二方の陶芸対談は、自分たちが窯を独立した時期が
どういうタイミングだったのか、背景にあったものをバックアップしてくれるものでした。

対談で解説されている明治時代以降の動きを整理したうえで、
これから来たる2020年代からの30年の動きを考えたとき、
自分たちがここ数年目指してきた方向性は、
広瀬さんや村上さんが言っていることと、たまたま合致している。かも(笑)

そんな面白い発見もありました。

陶芸の近現代史。
興味ある方は、ぜひ村上隆さんのスーパーフラットコレクション展図録
後ろのほうにある対談をチェックしてくださいね!

蕎麦猪口デザイン170種!

こんにちは。花祭窯・蕎麦猪口倶楽部 店主・ふじゆりです。

蕎麦猪口倶楽部(そばちょこくらぶ)でご紹介する蕎麦猪口。
文様170種になりました!

蕎麦猪口倶楽部 http://hanamatsurigama.com/

2001年メールマガジン「ふじゆりの蕎麦猪口蒐集」でスタートした蕎麦猪口プロジェクト。
150種を超えてからは、ゆったりのんびりの新作づくりで進んでまいりました。
が、ついにその文様数170種類になりました。

そもそも江戸時代に広まった蕎麦猪口の文様の数は数百とも数千ともいわれていて、
それを「写し」で復刻するだけでも気の遠くなるような仕事になるわけですが、
つくるからには

「古伊万里の文様を踏襲しながら、古臭くないデザインにアップデート」

しなければ、現代作家として作る意味がないというところで
ダンナ/磁器作家の藤吉憲典のセンスと腕の見せ所でした。

言うは易く(わたし)、行うは難し(つくり手であるダンナ)。

あらためて170種の蕎麦猪口を眺めてみて、つくり手の技量・器量に感謝です。
そして、ここまで続けてこれている背後には、なんといっても
藤吉憲典のつくる蕎麦猪口を楽しみにしてくださるお客さまの存在があります。

江戸時代に蕎麦猪口文化を築いてくれた肥前陶磁の先人たち、
今の世で、蕎麦猪口の愉しみを追及してくださる方々、
そしてその橋渡しとなる蕎麦猪口をつくる現代のつくり手。

ほんとうにありがとうございます!

さりとて、文様170種類は通過点のひとつです。
これからも、少しづつ増えていきますので、どうぞお楽しみに(^^)

↓藤吉憲典の蕎麦猪口170種はこちらでチェック↓

蕎麦猪口倶楽部(そばちょこくらぶ)

 

2016年11月、見に行きたいやきものの展覧会。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ) ふじゆりです。

今日から11月。文化の秋ですね。

この11月、特に見に行きたいやきもの関連の展覧会が3つ。

まずは

大阪市立東洋陶磁美術館
朝鮮時代の水滴 文人の世界に遊ぶ

水滴。書道具のひとつです。

企画展の案内に
『愛らしく 美しい、その小さき 粋の宇宙。』
とあります。

硯(すずり)に水を注ぐ水滴は、小さいながらも(小さいからこそ!?)
手の込んだつくり、絵付を施された名品がたくさん。
その姿かたち・文様銘文には、文人の理想や願望が込められています。

ちょうど最近、ダンナが龍の硯と水滴をつくったところで
文人の道具の面白さをあらためて想っていたところにこの企画展。

↓下の写真は磁器作家・藤吉憲典作の青磁の龍の硯(左)と水滴(右)。

青磁龍硯青磁龍水滴

大阪に足を運べたらいいな~と思いつつ。
大阪市立東洋陶磁美術館の水滴展は11月27日(日)まで。

ふたつめは

佐賀県九州陶磁文化館の特別企画展
日本磁器誕生

九州陶磁文化館は、今年有田焼創業400年事業の一環で
特別企画展を実施しています。

現在開催中の「日本磁器誕生」(11月27日まで)では
日本磁器400年の歩みと美を実感できる展示が行われているといいます。
その後は「日本磁器の源流」(12月9日より)として
中国磁器との相互の影響にスポットを当てての展覧会。

いずれも肥前磁器の仕事にかかわるものとしては、
有田焼の歴史の流れを学びなおす良い機会になるはずです。

佐賀は近いので、行かねば!と思いつつ。

みっつめは、この有田焼創業400年事業の一環でもある

九州国立博物館・文化交流展示室でのトピック展示
古伊万里 旧家の暮らしを彩った器

ホームページでの紹介には
「公家、大名家、豪商ゆかりの作品と、欧州の城館や宮殿を彩った名品を紹介し、
国内と海外それぞれの暮らしを彩った古伊万里の特徴や魅力の違いに注目します。」と。

花祭窯では今まさに、海外のお客さまと、国内のお客さま
それぞれがお持ちの、やきもの(磁器)への期待の違いを感じているので、
先人たちの通ってきた道は、とても興味深いものです。

が、会期は残り少なく11月6日(日)まで。

興味のある方、お時間のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!

村上隆スーパーフラットコレクション展の図録

こんにちは。花祭窯 内儀(おかみ)ふじゆりです。

思いがけず刺激的な贈りもの。

村上隆さんのSUPER FLAT COLLECTION展の図録が届きました。

その数日前にカイカイキキさんから電話がありました。
今年2016年1月~4月に横浜美術館で開催した村上隆のコレクション展
藤吉憲典の作品も展示され、図録で紹介してくださったとのこと。

もうずいぶん前に、長年お世話になっている西麻布の桃居さんから
村上隆さんが藤吉の器もお買い上げくださっているという話は伺っていたので
そのこと自体はまったく驚かなかったのですが、

まあ、なんとも分厚く立派な展覧会図録が届きました。

開いてびっくり。
コレクターとしても一流というお話を聞いたことがありましたが
「あ、これどこかで見たぞ」がいくつも(笑)
すごいコレクションです。質・量ともに。

そういえばたしかにカイカイキキの方も
「とても膨大な量の展示で、作家さんも175名いらっしゃるため
図録での紹介文掲載自体は小さなものになりますが・・」
とおっしゃっていたのでした。

その紹介文、簡潔ながらわかりやすく的確で「さすがだなぁ」と嬉しくなるものでした。
さらにその紹介文を見ながら気づいたのが
「SUPER FLATって、こういうことか!」ということ。

いえ、正確にはわたしが勝手にそう解釈しただけのことなのですが、
つまり、その作家紹介のあり方というのが
古今東西老若男女、いかにもスーパー・フラットな紹介の仕方だったわけです。

「すべて、村上隆がいいと思って手に入れたもの」という意味で、
国宝級であろうと物故者であろうと若手であろうと無名であろうと…
気持ち良いほどにフラット=平等に扱われている感じがしました。

展示内容の写真だけでなく、読み応えのある文章の数々。
桃居オーナー広瀬さんとの対談、熊倉功先生の千利休についての話などなど
この図録はしばらくわたしの教科書のひとつになりそうです。

素敵な贈りもの、ありがとうございました(^^)