続・海外発送四苦八苦(笑)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

続・海外発送四苦八苦(笑)

「海外発送四苦八苦(笑)」での失敗から、主に二つのことを学びました。

1)運送会社の選び方。

2)貿易実務+アートの特殊性に伴う書類準備の必要性。

ここ数年、国の方針として産業を問わず海外展開を推進しているため、JETRO、中小機構、商工会、貿易会などあちらこちらで「初めての輸出入業務」「貿易実務の基本」「貿易英語の基礎」的な講習が開催されています。いずれも無料あるいは受講しやすい料金で、わたしもいくつかお世話になりました。

が、そこで学べるのは文字通り「輸出入に関する基本的な一般常識」。うちの場合には、加えて「アート」に関する特殊性について、海外に作品を出しているギャラリーさんや作家さんに直接聞く必要があったわけです。

ともあれ、まずはあらためて今後の海外発送の方法について、どうするのがより安全でスムーズで確実か。まずは「どこの物流会社を使うべきか」、今更ながら取引先のギャラりーに意見を伺いました。一方で、海外発送のプロである運送会社さん数社にも、いろいろと話を聞いてみました。

そうしてたどり着いた結論は、うちの場合には、「FedEx」 か「DHL」を使うこと。

その最も大きな理由は、届け先のギャラリーで普段からよく使われていて、荷物の内容・事情がよく分かっていること。発送時の日本国内での使い勝手ではなく、届け先の国についた後のことを最優先で業者さんを選ぶことが肝要だと知りました。

FedExもDHLも日本語サイトがあるので、そこから情報を集めることができます。オンラインでインボイスをはじめとした書類の作成もすべてできるし、出荷手配もネット上で完結できます。また、うちは今のところFedExを使っていますが、わからないことはコールセンターに電話をすれば、かなり丁寧に教えてくれます。

送料と保険料を合わせると、それなりに大きな金額になりますが、安全性と確実性には変えられない、というのが実際のところです。

「アーティストとギャラリーの間での海外輸出入に関して明記すべき、いくつかの必要事項がある」ことについては、また別の機会に。

海外発送、四苦八苦(笑)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

海外発送、四苦八苦(笑)

先日のブログで「海外での宿泊」をご紹介したところ、微々たる情報であったにもかかわらず、思いのほか反響をいただきました。ありがとうございました<(_ _)>

実体験に基づく情報は、ちょっとしたことでも役に立つところがあるのかもしれないな、と今更ながらに思い出したので、本日は「海外発送」について。

とはいうものの、業務用の海外発送は2014年からはじまり、しかも今のところ年に数回なので未だ慣れず。これまた発送準備の度に「ほんとうにこれで大丈夫か!?」と緊張。トライ&エラーの連続で、不備が指摘されるたびに学んでいる状態です。

そもそも扱っているのが「ワレモノ」なので、お届け先さま ―個人のお客さまでもギャラリーさんでも― から「無事届きました」の連絡があるまで安心できないという側面は、国内外問わずあります。海外発送の場合は、それに加えて「税関」を問題なく通るための必要書類がきちんと揃っているか、というところ。

初めての発送の時は、個人のお客さまへの海外発送の延長と安易に考え、郵便局のEMSを利用しました。EMSの伝票は、使ったことのある方はご存知かと思いますが、それほど複雑でない内容物の場合、その伝票に欄のある項目をきちんと記載すれば、輸出のための必要事項は整うようにできています。

ところが「書類に不備あり」で、税関からギャラリーに到着するまで2週間近くかかってしまうという大失態をしました。「通関のための書類としてこれとこれを至急送って!」など、ギャラリーさんの指示を仰ぎながら四苦八苦。用心してかなり早めに出荷していたためアートフェアの開幕に間に合ったものの、大汗をかきました。

このときに初めて、アーティストとギャラリーの間での海外輸出入に関して明記すべき、いくつかの必要事項があることを学びました。

つづく。

花祭窯の縁側-ツワブキ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯の縁側-ツワブキ。

この季節、山のなかに、ふと目につく黄色。ツワブキの花が大好きです。佐賀・花祭の山のあちらこちらにあります。

春は山菜としてのツワブキ。香りの高い茎を佃煮にします。やわらかい新葉のついたものを根元近くから採ってきて、下茹でして筋っぽい皮を取り除いてと、下準備に手間がかかるし、アクで指先が真っ黒になります。それでもその香りと味が素晴らしいので、毎年食べたくなるのです。

津屋崎の花祭窯の小さな茶庭にも、ツワブキがあります。こちらはもっぱら鑑賞用。葉っぱの濃い緑に、これまた濃い黄色の花。山にあっても日陰に生えていることが多いツワブキは、庭でも石陰や塀沿いの「少し暗いところ」で、その存在感を発揮してくれます。

 

 

九州国立博物館は「文化交流展」が面白い。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

九州国立博物館は「文化交流展」が面白い。

これまでにも何度も同じことを言っているような気もしますが、四階の文化交流展が大好きです。

文化交流展示室案内 http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_info01.html

特に今回は、特別展の「新・桃山展」に合わせて、「展示室11:多彩な江戸文化」の部屋に関連する展示物を拝見することができたのが、とても面白くて良かったです。

さらにそのお隣の部屋「展示室10:九州陶磁の花(田中丸コレクション)」。こちらは毎回必ず覗く部屋であり、いつ見ても古伊万里の時代の肥前磁器の素晴らしさに嬉しくなる部屋なのですが、これまた「新・桃山展」と時代がかぶっていることもあって、さらに嬉しく拝見したのでした。

さらに今回は、文化交流展でも特別展示が開催されていました。

大分県国東宇佐 六郷満山展 ~神と仏と鬼の郷~

11世紀平安時代につくられたという木製の立像の不思議な立ち姿、特に腰つきに目を奪われました。

皆さん、九州国立博物館訪問の際は、ぜひ四階の文化交流展にも足を伸ばしてくださいね(^^)

 

黄金の茶室観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

黄金の茶室観てきました。

九州国立博物館で開催中の「新・桃山展」

戦国武将マニアの息子に急かされて、観に行ってきました。

先週末・今週末と、同展の関連イベントであるリレー講座に「陶磁器に見る文化交流―大航海時代がもたらしたもの」「桃山の茶湯-茶碗を中心に-」と、興味深いタイトルが並んでいました。わたしは残念ながら講座には足を運ぶことができませんでしたが、つまりこのような講座が楽しめる展示内容になっている、ということです。

個人的に、特に「おお~っ!」な展示物は、次の通りでした(^^)


  • 唐獅子図屏風
  • 白天目
  • 志野茶碗 銘 猛虎
  • 絵唐津菖蒲文茶碗
  • 銀地狛犬
  • 黄瀬戸福字鉢
  • 雲龍図屏風
  • 黒織部沓形茶碗 銘 わらや

このほか「聖フランシスコ・ザビエル像」が教科書で見た記憶のままで楽しかったり、螺鈿細工のものはどれもとても美しかったり、見応えのある展示でした。

欲を言えば、茶碗など、のぞき込んだ内側・背面・高台裏などもしっかり見ることのできる展示にして下さったら、もっとよかったのになぁ、と。展示ケースの後ろに回り込んだりして拝見しましたが、「観たいところが見えない」ストレスが若干残りました(笑)

また今回、屏風絵がたくさんあったのですが、屏風にバランスよく絵を描くというのは、ただ絵がうまいだけでは成し遂げられないものなのだなぁ、とつくづく思いました。というのも、部分的に見ると「すごいな、うまいな」と描けているものも、引いて見ると、全体としての絵が成立していない(構図が崩壊している?)パターンがとても多く見受けられ。大きな画面で、しかも分割された画面の連続により成立するという特色からでしょうか。

九国訪問いつものコースで、四階の常設展示・文化交流展にももちろん足を運びましたが、その報告はまた次回。

ちなみに、写真の「黄金の茶室」復元は、「新・桃山展」の特別展示室ではなく、1階ホールに展示されていました。特別展・常設展へのエスカレーターと反対側の方にあります。「写真OK」の撮影スポットになっています(^^)

 

花祭窯・藤吉憲典の紹介ハガキ。

こんにちは、花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯・藤吉憲典の新しい紹介ハガキが出来上がりました。

津屋崎に工房を移転して以来、窯の案内と作家の紹介を兼ねた「紙もの」を、「作家陶歴」とは別につくるようにしているのですが、その最新作が昨日届きました。

ハガキサイズでつくったり、三つ折りの長形や正方形でつくったり、紙の厚さを変えてみたり、毎回試行錯誤です。限られたスペースに載せる情報の内容、現在の藤吉の取り組みが伝わる写真の選び方。文字情報も写真も、あれもこれもとつい欲張ると、紙面がどんどん大きくなってしまう(あるいは文字が小さくなってしまう…)のですが、今回は久しぶりにハガキサイズに戻してみました。

津屋崎移転六年目、その時々で「何をどう伝えたいか」が変わることを、身をもって経験してきたため、中身を変えたいと思ったときにすぐに変更できるよう、小ロットでの制作です。最近は印刷会社さんでの少ロット対応がとても増えてきたので、とてもありがたいです。

主に個人のお客さまからのご注文品をお届けする際や、花祭窯でお買い物をしてくださったときに、商品と一緒に同封しています。

花祭窯藤吉憲典

花祭窯藤吉憲典

花祭窯の縁側-サザンカ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯の縁側-サザンカ。

寒い間、目を楽しませてくれるサザンカ。今年もつぼみがたくさんです。写真がピンボケで、実のようにも見えますが、つぼみです(^^)

つぼみがついて、花が次々に開いて、最後は花弁のじゅうたんになる。こうして考えてみると、サザンカがわたしたちを楽しませてくれる期間は、けっこう長いのですね。毎年しっかり咲いてくれて、嬉しいです。

すくすくと育つので、花祭窯の庭を見てくれるガーデンアルテさんからは「縦に伸びだした枝を切るときれいに整うからね」と剪定のコツを教わっているものの、少々伸びすぎの今日この頃。

佐賀の花祭にもサザンカがたくさん植えてあり、満開のころになると、野鳥が花にたくさん飛んできていました。花の蜜が美味しかったのでしょうね。こちらもすくすくと育って伸びています。そろそろ剪定してあげなければ…!と思いつつ。

 

観る技術。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

観る技術。

先日、息子が所属するサッカーチームで、J2チーム・アビスパ福岡の試合を観戦しに行きました。観戦に先立ち、チームのコーチから子どもたちに「試合の見方」の話をしたいということで講義があり、一緒に聞いてきました。

「サッカーを観る技術」と書かれたプリントが配られ、そこには5つのポイントが書かれていました。そのポイントに沿ってコーチの説明を聞いていると、なるほど、ど素人のわたしでも「ちょっと先のプレー展開」がなんとなく読めるような気がしてきました。

実際に試合観戦が始まると、講義を聴いていた時にイメージしたようには先読みできなかったものの、あきらかに今までとはゲームの「観方」が変わっている自分を発見。付け焼刃でいくつかのポイントを頭に入れておいただけで、観方がこんなにも変わるものなのだと、面白い体験をしました。

現在、アートを通して「みる(見る・観る)」の訓練をする研修をつくっています。思わぬところで目の前に現れた「観る技術」という言葉に、なるほどアートだけでなくスポーツも「観る」の訓練にもってこいの場になるなぁと、思わずにんまりした日曜日でした。

みんなで応援したアビスパ福岡は、残念ながら負けちゃいましたが…。

 

 

 

リマインダ、こんなふうに使ってます。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

リマインダ、こんなふうに使ってます。

もう十数年前だったと思います。「メールのリマインダ機能は、うっかり防止にいいよ~!」と勉強会仲間に教えてもらい、その時々で試してきました。

リマインダ機能とは


リマインダーとは、「思い出させる人(物)」といった意味の英語であるが、IT用語としては、うっかり予定を忘れないように自動で通知する機能やサービスのことである。リマインダーにあらかじめ予定を入力しておくと、予定日になる前に、電子メールやアラートなどよってユーザーに通知される、これによって予定の存在を思い出し、うっかり忘れることを防ぐことができる。

(weblio辞書 IT用語辞典バイナリ より)


スマホを持ち歩く人が増えた現在では、カレンダー機能に付随したものなど、アプリで活用しまくっている人も多いと思います。

わたしの場合、一日の仕事始めにまずメールをチェックするので、メールソフトのリマインダ機能を使っていてます。メールソフトを立ち上げたら、リマインダが通知(というか、表示)されるようになっているのです。

「いつ通知するか」の設定がいろいろ選べるので、現在わたしは「曜日」で決まって届くものと、「日」で決まって届くものとを設定しています。

通知する内容は、いずれも「その日のスケジュール」などではなく、「緊急のこととかではないけれど、定期的に自分に思い出させたいこと」を1文から3文程度。

例えば、今届いている内容の一部はこんな感じ。

  • 月曜日「2017テーマ:本来無一物」
  • 火曜日「直観力アップ:創造的解決を導くのに、じっと座っている必要はない。」
  • 水曜日「コミュニケーション:余 裕」
  • 木曜日「長期ビジョン:継承・伝承=伝統工芸文化・技術継承事業」
  • 金曜日「身体テーマ:上に伸びてリラックスしている、しなやかで優しい首。」
  • 土曜日「脳・心テーマ:仕事上のリミッター解除(^O^)」

日曜日は「ノーパソコンデー」にしているので、設定していません。その他にも、月に一度「最近泳いでる?」という通知が現れたり。自分が設定しているのだけれど、「ああ、そういえば」となることしきりです。

年に一度お正月に内容を見直すほか、その時々で「これはもう要らないな」とか「これを入れておこう」と思ったときに随時入れ替えています。

ちょっとしたことですが、けっこうこのリマインダに助けられていることも多いのです(^^)

 

図書館探検@郷育カレッジ

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

図書館探検@郷育カレッジ

福津市の誇る生涯学習システム・郷育カレッジが主催する図書館探検に行ってきました。場所は津屋崎に新しくできたカメリアステージ図書館。この図書館ができてから、わたしもここで常に本を借りています。つまり、かなり通っている状態。それでも、そこに「専門家の目」をお借りすることによって、「もっともっと活用できる」場所へのイメージを膨らますことができるのが、「探検」の意義であり素晴らしさです

「貸出型」の図書館に対して「滞在型図書館」を目指しているというカメリアステージ図書館。2階の図書館フロアにある学習室やAV視聴ブースや多目的室だけでなく、1階にあるカフェコーナーや歴史資料館と組合せて利用していくことで、活用場面がどんどん広がりそうです。

そういえば、今年の初めには仙台まで「美術館探検」に出かけており、12月にも場所を変えて美術館探検予定。わたしにとって「〇〇館探検」は、館の建物や施設自体の探検であると同時に、知的探検・脳内探検でもあります。