ちょっとしたことで、お茶。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ちょっとしたことで、お茶。

お抹茶は美味しいし、ホッとするし、体にも良いらしい。
もっともっと、気軽に愉しんだらいいと常々思っています。

お客さまを招いてのお茶会では、茶礼を守り示すひとつの方法として、お点前のお作法をしっかり身に着けることも肝要で、そのためにも繰り返しのお稽古が大切だと痛感しています。ただその一方で、自分や家族のためにもっと気軽にお茶を点てて喫するのも、茶道の精神に背いてはいないと思います。

というわけで、隙あらばというか、和洋問わずちょっとおいしいお菓子があれば、すぐに薄茶を点てちゃいます。その気楽さのもとにあるのは、八女の星野製茶園さんのお抹茶。お抹茶が常備されていれば、お茶を点てるハードルも自然と下がります。

うちの場合、お客さま用には缶入りの少し上等のお抹茶をご用意していますが、我が家用には業務用(お稽古用)のアルミ袋入りを冷凍庫に常備しています。茶葉のランクの違いはありますが、いずれも100%純粋八女茶の安心品質。美味しいです(^^)

お抹茶欲しいなと思ったら、冷凍庫から出して必要分だけふるって、台所でサッと点てます。お抹茶は開封して時間が経つとどうしても風味が落ちていくので、そこだけ気を付けて。気軽にお抹茶を点てることが、風味を損なう前にお茶を飲み切る秘訣かもしれませんね(笑)

 

 

 

 

 

博多ライトアップウォークで呈茶。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

博多ライトアップウォークで呈茶。

少し前になりますが、今年も博多ライトアップウォークのイベントの一つ、円覚寺呈茶のお手伝いをしてまいりました。

博多ライトアップウォークは2006年にスタートしたイベントですが、ライトアップに合わせた円覚寺での呈茶は今年で5年目だったかな?すっかり定着したようで、「ライトアップウォークでは、円覚寺でお茶を飲む」のを毎年楽しみにしておられる方も増えてきたようです。

写真は、ライトアップ呈茶の前日の準備で撮ったもの。当日はたくさんのお客さまで忙しいので、先にゆっくりと拝見してきました。円覚寺でのライトアップは、お庭の美しさだけでなく、お茶をいただく楽しみ(有料です)、広間の床の掛け軸や花の楽しみもあります。

呈茶は18時から開始して、1日350名様まで。わたしがお手伝いしたのは11月3日でしたが、今年も終了予定時間の20時の少し前に、すべて売り切れてしまいました。タイミングによってはいっぺんに数十人席に入られることもあり、お茶をお出しするのが遅くなってしまったり、順番が前後になってしまったりという失礼もしてしまいましたが、皆さん快くご理解いただき、嬉しいお茶会でありました。

約2時間あたふたと立ち回っていましたが、終了後はなんとも言えない充実感です。毎回、呈茶のあと片付けが終わったころにはライトアップも終了時刻で、ほとんど鑑賞はできませんが、今回は円覚寺でのプロジェクションマッピングをライトを消す前にちょっぴり見せていただくことができました。この環境でお手伝いできること自体が贅沢です。

来年もまたあると嬉しいですね。

 

 

読書『利休にたずねよ』山本兼一 著

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『利休にたずねよ』山本兼一 著

上の写真は、九州国立博物館の季刊情報誌「Asiage vol.46」より。そういえば『利休にたずねよ』の時代背景にぴったりの展示でした。

市川海老蔵さん主演で映画になりましたね。わたしは映画を観ていませんが、それでもこの本を読んでいる間、利休の顔は海老蔵の顔が浮かび、いや、でも年齢的に厳しい、などと内心思いながら読み進めました。というのも、本は利休の切腹の日の描写から始まっていて、そのころの利休の年齢は通説では70歳。

映画公開後、時代考証のこととか、史実との符合の有無とかが、映画についても、そのもととなったこの原作についても、賛否両論大きく取り上げられていました。でも個人的には、「史実にヒントを得たフィクション」であることを理解して読みさえすれば、良いのではないかと思います。

ストーリーは、利休の切腹の日から徐々に遡る形で、切腹に至った背景や、利休の秘められた恋への謎解きに迫っていきます。おそらくこの本の中心は「利休の恋の話」だったのだと思うのですが、わたしにはそれが「余計な色づけ」のように思われ、そこにはたいした面白みは感じませんでした。

むしろ、戦国時代において「茶の湯」というものがどのように位置づけられ、利用されてきたのか、というところにイメージを膨らませることができる描写が非常に面白かったです。そういう意味では、序章からの前半部分が俄然興味深く、最終章に向かって、どんどんくだらない感じが増してくるという‥。あ、あくまでも個人的な感想なのでご容赦くださいね。

しかしながら、先日九州国立博物館でちょうどその時代のものを観てきたところだったこともあり、「黄金の茶室」の位置付けられ方なども興味深く、タイムリーな読書となりました。

続・海外発送四苦八苦(笑)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

続・海外発送四苦八苦(笑)

「海外発送四苦八苦(笑)」での失敗から、主に二つのことを学びました。

1)運送会社の選び方。

2)貿易実務+アートの特殊性に伴う書類準備の必要性。

ここ数年、国の方針として産業を問わず海外展開を推進しているため、JETRO、中小機構、商工会、貿易会などあちらこちらで「初めての輸出入業務」「貿易実務の基本」「貿易英語の基礎」的な講習が開催されています。いずれも無料あるいは受講しやすい料金で、わたしもいくつかお世話になりました。

が、そこで学べるのは文字通り「輸出入に関する基本的な一般常識」。うちの場合には、加えて「アート」に関する特殊性について、海外に作品を出しているギャラリーさんや作家さんに直接聞く必要があったわけです。

ともあれ、まずはあらためて今後の海外発送の方法について、どうするのがより安全でスムーズで確実か。まずは「どこの物流会社を使うべきか」、今更ながら取引先のギャラりーに意見を伺いました。一方で、海外発送のプロである運送会社さん数社にも、いろいろと話を聞いてみました。

そうしてたどり着いた結論は、うちの場合には、「FedEx」 か「DHL」を使うこと。

その最も大きな理由は、届け先のギャラリーで普段からよく使われていて、荷物の内容・事情がよく分かっていること。発送時の日本国内での使い勝手ではなく、届け先の国についた後のことを最優先で業者さんを選ぶことが肝要だと知りました。

FedExもDHLも日本語サイトがあるので、そこから情報を集めることができます。オンラインでインボイスをはじめとした書類の作成もすべてできるし、出荷手配もネット上で完結できます。また、うちは今のところFedExを使っていますが、わからないことはコールセンターに電話をすれば、かなり丁寧に教えてくれます。

送料と保険料を合わせると、それなりに大きな金額になりますが、安全性と確実性には変えられない、というのが実際のところです。

「アーティストとギャラリーの間での海外輸出入に関して明記すべき、いくつかの必要事項がある」ことについては、また別の機会に。

海外発送、四苦八苦(笑)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

海外発送、四苦八苦(笑)

先日のブログで「海外での宿泊」をご紹介したところ、微々たる情報であったにもかかわらず、思いのほか反響をいただきました。ありがとうございました<(_ _)>

実体験に基づく情報は、ちょっとしたことでも役に立つところがあるのかもしれないな、と今更ながらに思い出したので、本日は「海外発送」について。

とはいうものの、業務用の海外発送は2014年からはじまり、しかも今のところ年に数回なので未だ慣れず。これまた発送準備の度に「ほんとうにこれで大丈夫か!?」と緊張。トライ&エラーの連続で、不備が指摘されるたびに学んでいる状態です。

そもそも扱っているのが「ワレモノ」なので、お届け先さま ―個人のお客さまでもギャラリーさんでも― から「無事届きました」の連絡があるまで安心できないという側面は、国内外問わずあります。海外発送の場合は、それに加えて「税関」を問題なく通るための必要書類がきちんと揃っているか、というところ。

初めての発送の時は、個人のお客さまへの海外発送の延長と安易に考え、郵便局のEMSを利用しました。EMSの伝票は、使ったことのある方はご存知かと思いますが、それほど複雑でない内容物の場合、その伝票に欄のある項目をきちんと記載すれば、輸出のための必要事項は整うようにできています。

ところが「書類に不備あり」で、税関からギャラリーに到着するまで2週間近くかかってしまうという大失態をしました。「通関のための書類としてこれとこれを至急送って!」など、ギャラリーさんの指示を仰ぎながら四苦八苦。用心してかなり早めに出荷していたためアートフェアの開幕に間に合ったものの、大汗をかきました。

このときに初めて、アーティストとギャラリーの間での海外輸出入に関して明記すべき、いくつかの必要事項があることを学びました。

つづく。

花祭窯の縁側-ツワブキ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯の縁側-ツワブキ。

この季節、山のなかに、ふと目につく黄色。ツワブキの花が大好きです。佐賀・花祭の山のあちらこちらにあります。

春は山菜としてのツワブキ。香りの高い茎を佃煮にします。やわらかい新葉のついたものを根元近くから採ってきて、下茹でして筋っぽい皮を取り除いてと、下準備に手間がかかるし、アクで指先が真っ黒になります。それでもその香りと味が素晴らしいので、毎年食べたくなるのです。

津屋崎の花祭窯の小さな茶庭にも、ツワブキがあります。こちらはもっぱら鑑賞用。葉っぱの濃い緑に、これまた濃い黄色の花。山にあっても日陰に生えていることが多いツワブキは、庭でも石陰や塀沿いの「少し暗いところ」で、その存在感を発揮してくれます。

 

 

九州国立博物館は「文化交流展」が面白い。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

九州国立博物館は「文化交流展」が面白い。

これまでにも何度も同じことを言っているような気もしますが、四階の文化交流展が大好きです。

文化交流展示室案内 http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_info01.html

特に今回は、特別展の「新・桃山展」に合わせて、「展示室11:多彩な江戸文化」の部屋に関連する展示物を拝見することができたのが、とても面白くて良かったです。

さらにそのお隣の部屋「展示室10:九州陶磁の花(田中丸コレクション)」。こちらは毎回必ず覗く部屋であり、いつ見ても古伊万里の時代の肥前磁器の素晴らしさに嬉しくなる部屋なのですが、これまた「新・桃山展」と時代がかぶっていることもあって、さらに嬉しく拝見したのでした。

さらに今回は、文化交流展でも特別展示が開催されていました。

大分県国東宇佐 六郷満山展 ~神と仏と鬼の郷~

11世紀平安時代につくられたという木製の立像の不思議な立ち姿、特に腰つきに目を奪われました。

皆さん、九州国立博物館訪問の際は、ぜひ四階の文化交流展にも足を伸ばしてくださいね(^^)

 

黄金の茶室観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

黄金の茶室観てきました。

九州国立博物館で開催中の「新・桃山展」

戦国武将マニアの息子に急かされて、観に行ってきました。

先週末・今週末と、同展の関連イベントであるリレー講座に「陶磁器に見る文化交流―大航海時代がもたらしたもの」「桃山の茶湯-茶碗を中心に-」と、興味深いタイトルが並んでいました。わたしは残念ながら講座には足を運ぶことができませんでしたが、つまりこのような講座が楽しめる展示内容になっている、ということです。

個人的に、特に「おお~っ!」な展示物は、次の通りでした(^^)


  • 唐獅子図屏風
  • 白天目
  • 志野茶碗 銘 猛虎
  • 絵唐津菖蒲文茶碗
  • 銀地狛犬
  • 黄瀬戸福字鉢
  • 雲龍図屏風
  • 黒織部沓形茶碗 銘 わらや

このほか「聖フランシスコ・ザビエル像」が教科書で見た記憶のままで楽しかったり、螺鈿細工のものはどれもとても美しかったり、見応えのある展示でした。

欲を言えば、茶碗など、のぞき込んだ内側・背面・高台裏などもしっかり見ることのできる展示にして下さったら、もっとよかったのになぁ、と。展示ケースの後ろに回り込んだりして拝見しましたが、「観たいところが見えない」ストレスが若干残りました(笑)

また今回、屏風絵がたくさんあったのですが、屏風にバランスよく絵を描くというのは、ただ絵がうまいだけでは成し遂げられないものなのだなぁ、とつくづく思いました。というのも、部分的に見ると「すごいな、うまいな」と描けているものも、引いて見ると、全体としての絵が成立していない(構図が崩壊している?)パターンがとても多く見受けられ。大きな画面で、しかも分割された画面の連続により成立するという特色からでしょうか。

九国訪問いつものコースで、四階の常設展示・文化交流展にももちろん足を運びましたが、その報告はまた次回。

ちなみに、写真の「黄金の茶室」復元は、「新・桃山展」の特別展示室ではなく、1階ホールに展示されていました。特別展・常設展へのエスカレーターと反対側の方にあります。「写真OK」の撮影スポットになっています(^^)

 

海外での宿泊。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

海外での宿泊。

ご近所のお友達(自営業)とおしゃべりしていて、海外旅行手配で使ってよかったサービスの話になりました。こういう情報交換ができるのって、切実に助かります。

そもそも「仕事で海外」という選択肢が出てきたのが、わたしたちにとってはほんの数年前。その都度あたふたとネットで調べて手配するのですが、宿泊、通貨両替、海外旅行保険、通信サービスなど、ちょっとした情報に助けられることが多いです。それも個人のブログなどでの「口コミ」系の紹介が参考になることが多々。

毎回「ほんとうにこれで大丈夫か!?」という心配はなかなか無くならないものの、「ここでは(こんなときは)コレ!」という、「うちの定番」にしたいサービスが少しづつできてきました。

そこで、今回は宿泊に関する情報をご紹介。

そもそも宿泊については、初ロンドン出張を手配していたときに「ロンドンのホテル高くって」と海外慣れしているお友達にこぼしたところ、「『ゲストハウス』調べたらいろいろ出てくるよ。ダンナさん英語しゃべれないんだったら『日本人経営』ので探したらいいよ。ロンドンだけじゃなくって大概の都市にあるよ」と言われ、目からウロコが落ちたのでした。

というわけで「藤吉家的、リピート宿」。回し者ではないので敢えてリンクは貼りませんが、検索で出てきますので、必要な方はご自身で調べてみてくださいね。

  • ロンドン「ゲンダイゲストハウス」(ダンナ一人出張の時)。
  • ロンドン「ハムステッドグリーンヒル・ゲストハウス」(複数人で出かけるとき)。
  • ニューヨーク「Room A」
  • フィレンツェ「Villino il Magnifico」

いずれも手配すべて日本語OK!です(^^)

海外旅行慣れしておられる方々からすると「なーんだ、そんなこと」かも知れません。また「いいところ知ってる!」という情報お持ちの方は、ぜひ教えていただけると今後助かります(^^)

 

花祭窯・藤吉憲典の紹介ハガキ。

こんにちは、花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯・藤吉憲典の新しい紹介ハガキが出来上がりました。

津屋崎に工房を移転して以来、窯の案内と作家の紹介を兼ねた「紙もの」を、「作家陶歴」とは別につくるようにしているのですが、その最新作が昨日届きました。

ハガキサイズでつくったり、三つ折りの長形や正方形でつくったり、紙の厚さを変えてみたり、毎回試行錯誤です。限られたスペースに載せる情報の内容、現在の藤吉の取り組みが伝わる写真の選び方。文字情報も写真も、あれもこれもとつい欲張ると、紙面がどんどん大きくなってしまう(あるいは文字が小さくなってしまう…)のですが、今回は久しぶりにハガキサイズに戻してみました。

津屋崎移転六年目、その時々で「何をどう伝えたいか」が変わることを、身をもって経験してきたため、中身を変えたいと思ったときにすぐに変更できるよう、小ロットでの制作です。最近は印刷会社さんでの少ロット対応がとても増えてきたので、とてもありがたいです。

主に個人のお客さまからのご注文品をお届けする際や、花祭窯でお買い物をしてくださったときに、商品と一緒に同封しています。

花祭窯藤吉憲典

花祭窯藤吉憲典