読書『ネーミングの言語学』(開拓社)窪薗晴夫著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ネーミングの言語学』(開拓社)窪薗晴夫著

商品・サービスに「わかりやすい名前を付ける」必要に迫られて、「ネーミング」に関する本を図書館で物色。いつもお世話になっているカメリア図書館は臨時休館中ですので、正しくは図書館ウェブサイトの「蔵書検索」で探しました。ウェブから予約を入れて、福津市図書館の窓口に受け取りに行けば借りることができますので、このサービスをフル活用しています。

何冊も借りてきたなかで、特にこれは面白い!と思ったのが、『ネーミング全史』(日本経済新聞社/岩永嘉弘著)と、本書『ネーミングの言語学』の2冊でした。で、本日は後者をご紹介。本書は開拓社から出ている「言語・文化選書」の第8巻で、このシリーズでは、日本語・英語をはじめとした言語文化についての様々な研究を、平易で読みやすいものにするのが目的となっているようです。

用途的に必要だったのは、マーケティング視点で書かれた本であったはずなのに、「言語構造・規則」を考察した学術的アプローチの本書にハマってしまいました。「韻を踏む」と言う、その「韻」なかでも単語の先頭に来る「頭韻」について、これでもかというほど用例が示され解説されています。本書の前半はすべてこの「頭韻」の考察。続く後半では「語順とリズム」、最後に「日本語の命名と言語構造」と続きます。語順とリズムについても用例多数。

読み終わってみれば、韻や語順とリズムが与えるイメージへの理解が深まり、大きな収穫でした。ネーミングにあたり、マーケティング目線の強い本の方が、直接的に参考になるのではないかと思っていましたが、さにあらず。構造や規則(パターン)を知ることで、より本質的な理解に近づいていくことは、これから言語と付き合っていくうえで、底力になると思いました。このうえで、マーケティング視点でのネーミングを知ることが大切ですね。ということで、明日に続きます^^

緊急事態宣言下の図書館活用術(福津市限定ですが)。

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緊急事態宣言下の図書館活用術(福津市限定ですが)。

現在、福岡県は新型コロナウイルス感染症対策として何度目かの緊急事態宣言下です。公立の図書館も有無を言わさず臨時休館。昨年春に初めて休館が決まったときには、休館直前に駆け込み、顔見知りの司書さんと「仕方がないこととはいえ、残念ですね、なんだか悔しいですね…」という気持ちを共有したのでした。

この一年以上を経て「またか…」とあきらめの気持ちもありつつ、でも図書館も、制限のあるなか、できる範囲でその役割を果たそうと頑張ってくれています。こういう時だからこそ、図書館にできること。そのひとつが「臨時休館中の、予約による貸し出し受付」です。カメリアステージ図書館の新着情報に掲載されています。

手順は次の通りです。

  1. 電話またはWebで貸し出し希望の本・DVDなどをオーダー
    Webでは図書館のトップページから蔵書検索ができます。
  2. ご希望の本やDVDの貸出準備が整ったら、図書館から電話やメールで連絡が来ます。
  3. 福津市立図書館の受付に「利用カード」を持っていき貸出手続き。

この方法ならば、図書館の受付にサッと行って、借りて、サッと帰ってくることができます。ただ、窓口が市役所横の市立図書館だけなので、遠方の方は使い勝手が悪いかもしれません。わたしはこの方法で、何回も本を借りています。ウェブでの予約に慣れている人は、すぐに使えると思います。慣れない人はまずは図書館に電話をして確認してみるといいですね。

「本のタイトルがわからない」時には、関連するキーワードをピックアップして蔵書検索、または電話で相談して、司書さんに探して選んでもらうと良いでしょう。図書館司書さんは、いわば本の世界の水先案内人。そのためのプロでいらっしゃるのですから、遠慮なく問い合わせましょう♪

↓こちらに図書館のサイトから本文一部転載↓


福津市立図書館・カメリアステージ図書館臨時休館中(8/7~9/12)のサービスについて
(カメリアステージ図書館サイト「新着情報」より)

Web・電話での予約受付(市立図書館・カメリアステージ図書館)
★貸出中だけでなく、棚にある本も予約できます!(在架予約)

〇Web予約・・・利用カード番号とパスワードが必要(パスワード申請は電話でも受付可)
〇電話予約の受付時間と休止日

 福津市立図書館  受付時間10:00~18:00 

          休止日8/10、8/16、8/23、8/26、8/30、9/6

 カメリアステージ図書館  受付時間10:00~18:00 

              休止日8/10、8/17、8/24、8/25、8/31、9/7

〇予約時間によっては、取り込みやご連絡が翌日以降になる場合がありますので、必ず状態をご確認のうえご来館ください。

臨時窓口の開設(市立図書館のみ)
〇予約本などの貸出・・・臨時休館中もWeb予約や電話予約をして借りられます。

〇本などの返却・・・CD・DVDなどや市外の図書館から取り寄せた本の返却も受け付けます。

〇利用登録・・・新規登録・再発行・パスワード申請など受け付けます。

〇開設時間・・・10:00~18:00 

〇休止日・・・8/10、8/16、8/23、8/26、8/30、9/6

本棚はご覧いただくことができません。ご了承ください。

(カメリアステージ図書館サイト「新着情報」より)


読書『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』(光文社新書)中野京子

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読書『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』(光文社新書)中野京子

中野京子さんによる「ヨーロッパの歴史を名画とともに紐解いていく」シリーズ、『イギリス王家12の物語』に続いては、『ブルボン王朝12の物語』です。

今年に入って「藤本ひとみ祭り」で読んできた『皇妃エリザベート』『王妃マリー・アントワネット<青春の光と影>』『王妃マリー・アントワネット<華やかな悲劇のすべて>』『アンジェリク』『ハプスブルグの宝剣』など、17-18世紀ハプスブルグ家周りのストーリーとして読んでいました。隣り合う両家。マリー・アントワネットはルイ16世妃ですから、どちらかといえば「ブルボン王朝」のお話ですね。すぐにピンとこなかったのは、ひとえに我が浅学故。

さて『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』。フランス文化が花開き絶頂期を迎えたのが、このブルボン家を代表する太陽王・ルイ14世の時代でした。王朝が芸術文化の大パトロンとなり、フランスこそが文化の中心であるという意識を確固とした文化振興策の数々が打ち出され、それらの最大の象徴としてのヴェルサイユ宮殿・宮殿文化ができあがり…という時代。「ブルボン王朝=ヴェルサイユ宮殿」。なるほど文化の中心としてのフランスの位置づけは、ブルボン王朝からはじまったのですね。読み終えてやっと結びつきました。

また、パリからヴェルサイユに王宮を移したために、残されたルーヴル宮は美術の中心拠点としての色合いをより強化することになり、その先にルーヴル美術館の誕生があるということも、あらためて整理することができました。ルイ15世時代の王家コレクションの公開展示、16世の時代に美術館実現へ向けてのプロジェクトがはじまり、革命勃発・王権停止を経て、革命政府による美術館化プロジェクト推進により、1793年ルーヴル美術館オープン。この、政権が大きく変わっても美術館プロジェクトが大切なものとして変わらなかった価値観の定着が、ブルボン王朝の大きな遺産だったのではないかと思えました。

ヴェルサイユ宮殿の門柱には、今もブルボン家の紋章が輝き続けているそうです。わたしはこれまでの人生で2回パリに旅行をして、2回ともヴェルサイユ宮殿に行く予定を組んでいながら実現しなかったという不思議があります。次回フランス渡航の際には、三度目の正直で足を運びたいと思います。

経営指針書チェック。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

経営指針書チェック。

ある朝方、面白い夢で目が覚めました。会社員時代の先輩方が集まっていて、わたしに問うのです。「どうなの?ちゃんと事業の進捗確認とか見直しとかできてる?今月は誕生日があったんだし、ここからの一年の決意表明とかしておいたら?それに来年は社会人デビュー30周年でしょ?」と。

なんて夢だ!と笑いつつ、約四半世紀前の記憶とはいえ覚えのある親身なやりとりに、とっても温かい気持ちになりました。実際のところ、会社はとっくの昔に退職しているものの、1992年入社でしたから来年でまるっと30年。「経済的に自立したあとの人生」という観点では、ひとつの節目になるのかもしれません。

ふと手帳に目をやると、暦は満月。どうりで満潮の海水面が高いなぁと思っていました。そして今回の満月のテーマは「原点回帰」。「社会人としての原点回帰」を促す場面そのものを、夢で見せることができる潜在意識のすごさにびっくり感謝しつつ、この機会を生かすことに。

毎年初めに「経営指針書」を立てますが、今年度が動き始めてからの事業の進捗や変更など、頭の中では常に考えていても、久しく「文字」に落とし込んでいなかったことを思い出しました。というわけで、本日の仕事は「2021経営指針書」のチェックからスタート。

文字に落とし込むことは、わたしにとっては大切な作業で、これによって意識に定着していくことができます。予定変更になった部分は訂正線を入れて残したうえ、赤字で修正していきます。毎月すべきこの作業が、半年以上、手つかずになっていました。日を追うごとにたくさんの訂正線や赤文字が加わり、一年が終わったときには、環境変化や自らの変化がそのままA4一枚に残るのです。

それが出来たら、夢では次は「決意表明」が求められています(笑)。そういえば、このところ誕生日に「良い一年になりますように」と願っても、「この一年こうなります!」という決意表明はしていませんでした。「あなたはどうしたいの?どうなりたいの?」という先輩方の声が聞こえてきそうです。決意表明は「思い切ってジャンプ!」です。

読書『名画で読み解く イギリス王家12の物語』(光文社新書)中野京子

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『名画で読み解く イギリス王家12の物語』(光文社新書)中野京子

「怖い絵」シリーズで有名な中野京子さんによる、「ヨーロッパの歴史を名画とともに紐解いていく」シリーズです。ちょうどひと月ほど前に本屋さんをぶらぶらしていて発見したのでした。『プロイセン王家12の物語』『ブルボン王朝 12の物語』『イギリス王家12の物語』『ハプスブルク家12の物語』『ロマノフ家 12の物語』を合わせた「この5冊を読めばわかる!」という魅力的なシリーズ。

本屋さんで発見したときは、衝動的に全巻手に取りそうになるところをぐっと抑えたのでしたが、まずは図書館に新刊で入っていたものを読んでみて、やっぱり「わたしに必要なシリーズ本」認定です。まだ2冊読み終わったばかりですが、少しづつ点がつながっていくのを感じています。

中野京子さんが「片方から見ていた風景が、逆の側からはどんな風に見えるかを知ることで、歴史の複雑でダイナミックな動きを感じていただけるのではないか」と『ブルボン王朝12の物語』の「あとがき」で書いておられるのですが、まずは見えていたものが少しづつつながっていく感じ。5冊全部読み終わったころには、それがダイナミックな動きとして感じられるようになっていることを期待しつつの読書です。

さて 『名画で読み解く イギリス王家12の物語』 。先日DVDで「エリザベス1世」を見るにあたり、手元に用意してパラパラと開き、該当する時代の絵画と解説と家系図を眺め、付焼刃的にではありますが、イメージを補足することができました。

おかげさまで、少しは流れがつかめたような気がしています。中野京子さんの解説が、学術的というよりは会話っぽくて、読んでいて親しみやすく、わかりやすいです。絵がすべてカラーで載っているのも嬉しく贅沢です。新書サイズですので、手軽に持ち運べるのもいいですね。しばらくお出かけのお伴になりそうです。

本書に登場する絵画は、見たことのあるものもあれば、初見のものも多数。見たことがあったかもしれなくても、覚えていないものも多々。ロンドンに行ったときは、いつもナショナルギャラリーには足を運ぶのですが、お隣にあるポートレートギャラリーに入る前にお腹いっぱいになったり、閉館時間になってしまうことが続いていました。それだけナショナルギャラリーの見ごたえがあるということなのですが、次回はまずポートレートギャラリーに足を運びたいと思います。

「花祭窯へのご来店は予約制です」をお伝えする方法。

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「花祭窯へのご来店は予約制です」をお伝えする方法。

花祭窯は、磁器作家藤吉憲典の工房兼ギャラリーです。ギャラリースペースでは、今手元にあるもの(在庫)をご覧いただけるようにしていて、お客さまにご来店いただくことができます。ただ、夫婦二人でやっており、基本的にダンナはずっと制作にかかっておりますので、いつでも来客対応ができるというわけではありません。そしてもうひとつ、個展期間にかかっていたりすると、せっかくお越しになっても「ご覧いただくモノが無い!」ということもあるのです。

完全予約制の良いところは、なんといってもお客さまにゆっくりと気兼ねなくご覧いただけることです。あらかじめご連絡いただくことにより、こちらも気持ちの準備ができます。またどんなものをご覧になりたいと思ってお越しになるのか、少しでもわかっていると、ご要望に合わせた準備ができることもあります。

そんなわけで「一度に一組までの完全予約制」で、ご来店をお願いをしています。これまでは主に公式ウェブサイトやフェイスブックなどのSNSで、その告知とお願いをしていました。あと、ご来店なさる方はGoogleで検索していらっしゃる方も多いので、Googleマイビジネスでの告知。それでも、突然訪ねて来られる方もいらっしゃるので、オフラインでの告知も必要よね、ということでこの度チラシを作りました。

花祭窯ご来店前に必ずご連絡ください。

津屋崎千軒内の観光案内所的存在である「藍の家」と「王丸屋」、福間駅の観光案内所「ふっくる」に置いていただいています。「行こうかな」と思ったときは、それが直前であっても「まずはお電話ください!」なのです。オンラインとオフライン、どうしたらお客さまに周知できるかな、を試行錯誤の今日この頃です。

ちょっとした「嬉しい」の積み重ね。

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ちょっとした「嬉しい」の積み重ね。

今日はようやく朝からお日さまが出て、青空がまぶしい一日でした。雨が一週間以上続くと、やっぱり気分的にうつうつとしがちになるもので、そんななか「あら」と嬉しくなる景色が目に飛び込んでくると、気分が明るくなります。

2階からふと庭に目を向けたら、いつの間にかサルスベリが咲いていました。毎日チェックしていたはずなのに、葉っぱに隠れていて気づきませんでした。我が家の百日紅は毎年遅いので、まだ咲いていないだろうと思い込んでいたところへ、嬉しいサプライズ。雨のなか、華やかなピンク色が映えていました。

百日紅
百日紅。

夜、戸締りをしようとしたときに玄関にヤモリ発見。ヤモリ=家守で縁起が良いので大好きです。それに、なんといっても姿が可愛らしい。ガラスの反対側から足の吸盤の様子など見ていると、生きる力を感じます。この子はまだ小さかったので、これから我が家で育ってくれると良いな、と思いつつ。

ヤモリ
玄関にヤモリ。

花祭窯の露地を庭師さんにお願いしたときに植えた百合は、ヤマユリとカノコユリの2種類でした。が、昨年からこの白百合が咲くようになって、今年も伸びてきたなぁ、と思っていたら雨の中きれいに開花。ご近所から種が飛んできたのでしょうね。花の少ない季節に嬉しい華やかさです。

白百合
どこかから飛んできて咲いた白百合。

10年以上前になりますが、僧侶であり著作も多数お持ちの小池龍之介さんの本のなかに、なるほどと思ったものがありました。いわく、良いことを連鎖させたいと思ったら、どんなに小さなことでもいいから「良いこと」を発見して、その発見を積み重ねていくとそれがすなわち「良いことの連鎖」につながる、と。

実際にこの習慣を始めてみると、「嬉しい」は身の周りにたくさんあることに気づきます。そして嬉しいことがあったと意識したり、数えてみたりすると、さらに気持ちが上向いてきます。ちょっとした「嬉しい」の積み重ね。単純ですが、なかなかの効用です。

地域における社会教育(生涯学習)の拠点について考えた。

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地域における社会教育(生涯学習)の拠点について考えた。

ローカルな話題ではありますが、現在、福津市では第3次福津市行財政改革大綱へのパブリックコメント(市民意見公募)を受け付けています。『時代に応じた市民生活の質の向上を図るため、効果的・効率的な行財政運営を実現し、「持続可能なまちづくり」を行うための行財政改革の理念と基本方針を定めるもの』(福津市ホームページより)に、市民の声を反映させる方法のひとつです。

このなかに、公共施設の統廃合・再配置が取り上げられていて、福津市が掲げる社会教育「郷育カレッジ」の主な講座会場となっている福津市中央公民館も、その検討対象として名前が挙がっています。福津市には、カメリアホール(福津市複合文化センター・文化会館)という施設もあるので、そちらに統合できるのではないかというのが、統廃合推進論の根拠となるのだろうな、と思いつつ。

「ここが地域の社会教育の中心ですよ!」を体現する施設があることは、その地域の社会・文化教育を活性化するのに、大きな役割を果たすと思います。ただ、それも「どれだけ活用されているか」によるもの。中身が伴わなければ意味がありません。そういう意味では、福津市には市民のための社会教育システム「郷育カレッジ」がありますので、中身はバッチリ。

わたしは個人的には、学べる場がありさえすれば「象徴的な場所」が無くてもOKと考えています。象徴的な場所が必要なのだとしても、コンセプトと実際の働き(中身)さえしっかりとしたものがあれば、会議室ひとつでも足りるかも、と。一方で、「ここがその場所」と集約的な役割を果たす空間があれば、より多くの人に機会を届けやすいのは間違いないとも思っています。たとえば公共の博物館や美術館は、建物自体(時には周辺環境をも含め)がその役割をも兼ねていて、年々その重要性への認識が高まっていると感じています。

まずは実際に社会教育(生涯学習)の場(教室)として使える場所が、どれくらいあるのかを知ることが必要だなぁ、と。これまでの稼働率を出せば、「不足しているのか、余っているのか」もわかるはずです。そして統廃合というよりは、施設の目的・役割を見直す「再配置」を促すのであれば、今までよりももっと「社会教育(生涯学習)の拠点」たる位置づけの場所を確保できるのかもしれないなぁ、と考えています。

まずは一市民として、第3次福津市行財政改革大綱へのパブリックコメント(市民意見公募) に意見を出すことから始めたいと思います。せっかくの機会ですからね。

アートフェアアジア福岡2021のポスターが到着。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アートフェアアジア福岡2021のポスターが到着。

さっそく、花祭窯にもポスターを貼って宣伝。チラシもありますので、興味のある方は、お声掛けくださいね。アートフェアアジア福岡2021(以下、AFAF)の関係者でも何でもありませんが、福岡でこのようなアートイベントがあることは、文化芸術関係の仕事をしている一人として、とっても嬉しく、応援していきたいと思っています。

昨年はコロナ禍で開催が見送られた「アートフェアアジア福岡」。2019年以来、2年ぶりの開催となります。時節柄、一昨年のような「今が旬のアート関係者」によるトークなどのイベントは予定されていないようです。それは残念ではありますが、仕方がないですね。代わりにと言いましょうか、一昨年よりも、一般の人が入りやすい形になっていると思います。

まず、会期が9月22日(水)~9月26日(日)と5日間あります。前回は一般公開は2日間だけでしたので、5日間あると、忙しい人でも足を運びやすくなると思います。次に、入場料が無料です。アートフェアは通常入場料をとることがほとんどで、AFAFも2019年は1日券1500円フリーパス3000円でしたから、「入場無料」は大きいと思います。無料なら「ちょっと見てみようか?」と足が向きやすくなりますよね。場所も博多阪急の7階8階とまとまっています。

出展ギャラリーは45軒。顔ぶれを拝見して思ったのは、年々、地元であるはずの九州内のギャラリーの割合が減っているのではないかということ。逆に言えば、全国から参加してくれるようになった(それだけの価値を認めてもらえるようになった)とも言え、AFAFが育ってきた証ともいえるのかもしれませんが。どう考えるべきか、ちょっと複雑な気もします。

ただ一般客としては、ふだんなかなか足を運ぶことのできない、全国各地のギャラリーさんのブースを見ることができるというのは、嬉しいことですね。今年も、たったひとつでも「お!」と響くものを発見できるといいな、と期待しているところです。

福岡では、30年間続いたアジアフォーカス・福岡国際映画祭が、2020年の開催を最後に、残念ながら実行委員会を解散してしまいました。わたしは身近な場所で参加できる芸術体験の機会をひとつでも多く持ち続けることが、その地域の活力につながると思っています。このアートフェアが、博多でいうなら山笠やドンタク祭りのように、季節の顔となってずっと続くイベントになったらとても嬉しいな、と思っています。

お家でゆっくりお盆休み。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お家でゆっくりお盆休み。

ふだん気になりながらそのままになっていたことを一つでも完了する!ことに。ただ、北部九州はお盆前からずっと大雨警報や避難勧告などが出ていましたので、お天気に気をとられていたというのが、実際のところです。

そんななか、まず手を付けたのが、ギャラリースペースの棚の整理。お休みと言いつつ仕事ですね(笑)。ただ、このところゆっくり器を並べ直すことが出来ていなかったので、お盆休みのおかげでできた仕事です。蕎麦猪口棚に並ぶサンプルの蕎麦猪口をすべて拭き上げることができたのが、一番嬉しかったかもしれません。

それから、7月からウィンドウに飾っていた「山笠絵皿」を終いました。季節ごとに置き換えています。お盆を境に「鶉(うずら)に桔梗(ききょう)」文様の金襴手の角瓶を出しました。桔梗は秋の七草のひとつです。また中国磁器の文様として人気の高い鶉は、粟(あわ)との組み合わせで描かれることが多く、秋から冬にかけての文様です。

次は英語学習=溜まっていた「the Japan times alpha」の読み込み。お盆休みに入った時点で5週分が手元にありましたので、せっせと音読。ところがこの音読、自分の読み取れるスピード以上に早くなりませんので、なかなか前に進みません。ついつい記事を読み飛ばしたくなることもありますが、本来好きでやっていることですので、時間をかけてもひとつひとつ進むのみ。3日かけてやっと半分読破しました。

それから、ふだんしないところの掃除も少しできました。冷蔵庫の霜取りをし、プラスチック製のごみ箱を内外拭き上げ、掃除機の中を歯ブラシできれいにし…。一見どこがきれいになったのかわからないようなところをきれいにして自己満足。

お盆休みの真ん中には、近所のおさかなセンターで地魚握りを調達。我が家にはお仏壇があるわけでなく、お盆行事をするわけではないのに「お盆の寿司盛注文受付中」に釣られました。「地魚握り」といいながらサーモンも入っているお茶目な寿司盛は、海鮮巻が豪快で、価格的にもお手頃です。寿司盛サービスがはじまったときに、なにかイベントがあるときに注文したらいいねと話していながら、このご時世でイベントの機会は無いもので、このお盆になりました。

季節外れの長雨で気温が少し涼しくなったので、雨の合間に久しぶりにウォーキングを復活することもできました。猛暑でウォーキングに出ることができない日が続いていましたので、これは嬉しかったです。

そんなわけで、ゆっくりペースのお盆休み。いいお休みになりました。