博多でカメラ講座。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日は九州ECミーティングの勉強会、
博多で「カメラ講座」でした。

「九州ECミーティング」は、2005年1月、EC事業に関する情報過疎地であった九州でも「大阪東京並みの情報を得られる場」を作る目的で結成されました。EC事業者が集い、EC事業に役立つ情報交換、提供を行っています。運営はボランティアによって成り立っています。

さて久しぶりのカメラ講座。今回の講師は、野村優写真事務所の野村 優さんと、『Photo Life Laboratory ULYSSES』魚住 謙介さん

まあ、EC業界的に見て、なんとも豪勢な講師陣(^^)

13時半開始から18時前まで。カメラのいろいろな設定や技術的な話、ちょっとしたコツ、試しに撮ってみるワークなど充実した半日。なかでも、わたし的には「考え方」の部分がとても響きました。

  • 「何を見て、何を感じて、どう撮りたいと思ったか。」に意識を向けることが、まず大切であるということ。カメラの設定や機能は、それを実現するためのもの。
  • 日々たくさんの写真を目にするなかで「自分にとって魅力的な写真」の傾向に気づくことが、自分で「魅力的な写真」を撮れるようになるための第一歩。
  • 被写体に対する愛情を一番持っている人が、その被写体の最も魅力的な写真を撮ることができる(はず!)。どのアングルからどう捉えたときに、その被写体が一番可愛く(格好良く、素敵に…)写るかを知っておくことが大切。

今日はさっそく習ったことを復習しながらいくつか試し撮り(^^)

藤吉憲典 絵付
藤吉憲典の絵付の様子。

 

窯のメンテナンスをしていました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯では、一昨日から昨日にかけて

窯のメンテナンスをしていました。

今使っているのは「電気窯」です。「陶芸の窯」というと「薪ですか?」という反応をいただくことが少なくないのですが。磁器の場合、できるだけイメージした生地の状態で仕上げることが、形や絵(文様)の美しさを楽しんでいただく要にもなりますので、安定した品質を追求すると電気・ガスを燃料とした窯になります。

ひとつのうつわ・作品が出来上がるまで、染付の場合は素焼きと本窯の2回、赤絵の場合は素焼き・本窯焼成・赤絵窯と3回ほど窯に入ります。赤絵の絵付が全面に及んでいるものについては、赤絵窯に2回3回と入るものもあり、そうすると全部で4~5回。というようなサイクル。

花祭窯ではここ数年は月に1~2サイクルの頻度で窯を焚いていましたので、ざっと数えて窯に火が入ったのが年間約60回。津屋崎に越してきてからの5年間で約300回。ずいぶん働いてくれたことになります。

窯のメンテナンスは、佐賀県有田にある水野キルンさんにお願いしました。窯の購入・設置もこちらでしたので、安心してお任せしています。窯業を地場産業とする佐賀県有田ですが、ここ20年ほどで窯元やメーカーの数が激減。それに伴い関連産業の会社もどんどん減ってきました。窯屋さんもそのひとつで、今なお営業をなさっている水野キルンさんには、各地から窯の設置やメンテナンスの要望が絶えずお忙しそう。そんななか、二日間をかけて窯のメンテナンスを行ってくださいました。

今日は春節。図らずも旧正月を迎えるタイミングで窯のメンテナンスができたことに感謝です。

 

暖簾(のれん)到着。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

暖簾(のれん)が到着しました!

2012年に工房を津屋崎に移転したとき、お客さまにお越しいただける展示スペースを少し作ることができたので、初めて花祭窯の暖簾を作りました。その暖簾が昨年末で引退。というのも、花祭窯は海のすぐ近くにあるため、潮を浴びて生地の劣化が進みやすく、あちらこちら破けてしまったのです。

津屋崎の海

ご近所でご商売をなさっている方から「のれん、外に出してると潮ですぐ破けやすくなるよ~!」とお聞きしてはいたのですが、ほんとうにそうでした。破れたり引っ掛けたりするたび、裏に布を当てて繕ってきましたが、その箇所が増えてだんだん追いつかなくなり、創業20周年を前に新調することにいたしました。

潮は仕方がないにしても、少しでも長持ちするものをと思い今回ご相談したのが、仙台にある永勘染工場(ながかんそめこうじょう)さん

明治20年創業の永勘染工場さんがあるのは、江戸時代初期に整備された染師の町・南染師町。わたしはまだ訪問したことが無いのですが、お友達が訪問した時の様子を教えてくださり、またメールでのやり取りのなかで、わかりやすく的確なご提案をいただいたことが決め手となって、暖簾制作をお願いすることにしました。

で、本日到着したのが写真の暖簾。生地は厚地天竺、色は「棗紫」というのだそうです。なつめむらさき、と読むのかなと思ったら、ツァオ・ツーと読む中国の伝統色のようですね。中国でも紫は天帝の色として人気の色。ばっちり気に入りました(^^)

花祭窯へお越しの皆さま、これからこの暖簾が目印となります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

福。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あちらこちらで節分の恵方巻の宣伝を見かけます。そろそろ我が家でも豆まきの準備が気になってきました。

豆まきといえば

鬼は外、は内。

この「福」の字、やきものの文様として古くから親しまれ、好まれています

やきものの文様については、中国文化の影響を大きく受けている肥前磁器。中国でも「福」の文字はたいへん喜ばれる文字なのですね。

一例として、中国ではコウモリが「福を呼ぶ」としてたいへん人気で、コウモリ文様がおめでたい吉祥文様として定着しています。その理由は、

コウモリを漢字で書くと「蝙蝠」 で「蝠」が「福」の字に似ているから。

それほどに「福」という字に愛着があるのですね。

 

赤絵蝙蝠文蕎麦猪口(藤吉憲典)
赤絵蝙蝠文蕎麦猪口(藤吉憲典 作)

蝙蝠(コウモリ)の字だけでなくデザインそのものが吉祥文様となっています。上の写真は古伊万里の時代から人気の古典文様。もともとは中国磁器の人気文様を写したものです。向かい合わせの蝙蝠も福々しさに魔除けの赤。現代でも通の間で根強い人気です。

染付福鬼文蕎麦猪口(藤吉憲典)
染付福鬼文蕎麦猪口(藤吉憲典)

こちらは、藤吉憲典オリジナル文様の「福鬼文」。お多福さんの反対側は、鬼の絵になっています(^^)

 

金柑炊いてます。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今、金柑炊いてます。

創業地・佐賀県江北町にある花祭は自然豊かな山間地です。傾斜地ではありましたが、庭というか山というかちょっとした土地があったので、嬉しくて木をたくさん植えています。食いしん坊なので、実の成る木ばかり(笑)。そのなかのひとつが、金柑です。

植えてから20年ほどになります。金柑の木は1本だけですが、毎年たくさんの実をつけてくれて、この冬も豊作でした。年末から年始ごろ、色づいてきたら収穫してきて、甘露煮にするのがすっかり習いになりました。

この金柑、今でこそ毎年数え切れない数の実がつきますが、小さな苗を買ってきて地植えした最初の三年間は、花は咲けども実はつかず。やっぱりもう1本増やしてあげたほうがいいのかなぁ、と思いはじめた矢先に最初の3粒が実りました。このときの嬉しかったことは言うまでもありません。

その翌年には9粒。そのまた翌年には15粒を超え、そのあとは毎年どんどん実が増えていきました。花祭は野鳥がたくさんやってくる場所でもあるのですが、その野鳥も南天・モチノキ・ピラカンサスなどの赤い実の次に、金柑をねらって飛んでくるようになりました。

というわけで、今年も金柑炊いてます。

のどの痛みや風邪に効くといわれていますよね。効果のほどはよくわかりませんが、とりあえず、おいしいので冬の楽しみの一つです。ただ毎回量が多いので、甘露煮以外にも簡単で美味しいレシピ無いかな~、というのが正直なところ。

金柑レシピご存知の方、ぜひ教えてください!

 

 

 

波折神社でお宮座。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今日は年に一度の地域の安全祈願でした。

波折神社でお宮座。

津屋崎はいくつかの「区」に分かれており、花祭窯があるのは「新町区」。区がさらにいくつかの「組」に分かれていて、新年の安全祈願をするお宮座は「組」の単位で行われています。

時間前にご近所さんが声をかけてくださり、誘い合わせてお散歩がてら神社へ。神主さんの祝詞と太鼓に玉串の奉納、二礼二拍手一礼。毎年初めに安全祈願のお祓いを受けることができる、ありがたい時間です。

津屋崎の氏神様、波折(なみおり)神社。夏に行われる津屋崎祇園山笠も、秋に行われるおくんちも、波折神社のお祭りです。節分の豆まき行事もあります。子どもたちは日頃から境内で遊び、お祭りのたびに老若男女が集まり、文字通り津屋崎の中心。

神社の名前の由来は、


その昔、漁師3人が沖合で釣りをしていると、急に海が荒れ始めました。神様に祈ると三神が現れ、その助けによって、荒波を折ってやっと鼓島に漂着、波風が収まるのを待つことにしました。待っている間に食べ物がなくなると、また神様が現れて食べ物を与えられ、飢えをしのぐことができました。波風が収まり、神様が去ったあと、気が付くと船に三つの石があったので、漁師たちはそれを持ち帰って神体とし、社を建ててお祭りをしました。それで、波折神社というようになったとのことです。【福津市のホームページより】


波折神社にはじめてお参りした時、境内に見つけて驚愕したのが、波に乗ったウサギの姿を彫った石塔でした。神社の由来から、どなたかが寄贈なさったのだと思われますが、それがまさに、日ごろからダンナ・藤吉憲典がやきものに描いている「波兎文様」そのままの構図だったのです。こういう偶然があるのだなぁと、嬉しくなりました。

さてお宮座のあとは、ご近所のうどん屋さんでおしゃべりをしながらのお食事。これがまた、ご近所付き合いの楽しみの一つです(^^)

 

 

酒粕の愉しみ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

寒い季節の楽しみのひとつ、あったかい甘酒。
ご近所の豊村酒造さんで、今年も酒粕の販売が始まりました。

酒粕の愉しみ。

酒粕を使っての甘酒は、飲みたいときにサッと作れる手軽さがなによりの魅力です。気分に合わせて粕の量を増やしたり減らしたりして、好みの濃さでいただけるのも嬉しい。「半インスタント」とでも言いましょうか、不器用なわたしでもまず失敗がありません。

この手軽さのおかげで「冬は酒粕で甘酒」がすっかり習慣に。毎年、酒粕でつくるのは甘酒ばっかり…という状態が続いておりました。

が、本日豊村酒造さんに立ち寄ったところ「甘酒の作り方」「粕汁の作り方」「野菜の粕漬の作り方」が書かれたチラシ発見!このところお手製ぬか漬けのおいしさにハマっている身としては、やはり「粕漬け」を外すわけには参りません。というわけで、さっそく試し漬け。数日後の漬かり具合に乞うご期待というところです。

 

ところで…写真の甘酒の器に目が行った方があると思います。白い甘酒を映えるように撮りたいな、と思って真っ先に頭に浮かんだのがこの器。

浅井純介さんのおつくりになった織部(おりべ)で贅沢にいただきました(^^)

 

福津市には「郷育カレッジ」があります。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯は津屋崎にあるのですが、その津屋崎があるのは福岡県の福津市です。旧福間町と旧津屋崎町が合併して「福津市」が誕生しました。

福津市には「郷育カレッジ」があります。

「ごういくかれっじ」と読み、福津市民と福津で働く人のための生涯学習の仕組みです。

「郷育」というのは造語ですね。郷育カレッジの講座一覧から引用すると…

「郷育」の「郷」という字は、「地域」「自分たちの住んでいるところ」や「ふるさと」という意味を持っており、「育」は、その地域によって育てられ、また地域を育てていく姿をイメージしています。(中略)
福津という郷で学び、そこに暮らす人も地域も一緒に育ち、人と人とのかかわりの中で学び、遊び、その知識や経験が町や地域に還元されることを望んでいます。(引用ここまで)

ということで、「ふるさと」「健康・福祉」「環境」「国際交流」「情報処理」「スポーツ」「子育て」「生きがい」「男女共同参画・人権」といった多様な分野の講座が年間を通して行われています。

津屋崎に越してきてすぐに郷育カレッジの講座受講生募集の案内が市報と一緒に配られたのですが、その講座一覧を見て「行政がここまでやっているなんてすごい仕組みだ!」と驚きしました。移住一年目、わたしは「ふるさと」分野で開講される「地域の歴史」をテーマにした幾つもの講座を、時間が許す限り受けまくりました(笑)

特にわたしがこれまでに受講した講座では、講師の方が市の文化財担当の学芸員さん、郷土史会や考古学協会の方々など、皆さんマニアックで大きな情熱をもって教えてくださる方ばかり。座学だけではなく、古墳散策などの実地学習にもいくつも参加することができました。

おかげさまで自分がこれから生活していく場所が、歴史的にどんな場所であったのか、なんとなく輪郭が見えて、地域への関心が一層高まりました。500円の入学金と1000円の年会費でこれだけのことを学べるなんて、すごいことです。

そんなふうにお世話になった「郷育カレッジ」に、昨年からボランティアの運営委員として参加をしています。年に一度の郷育カレッジの入校式の準備や、日頃の講座の受付など、できる範囲での微々たるお手伝いですが、嬉しく参加しています。

福津市にお住まいでまだ郷育カレッジを知らない皆さま、ぜひ上手に活用してください。おススメです(^^)

 

 

取り扱いご検討のギャラリーさんへ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
今週末はまた寒くなるという予報。暖かくして過ごしたいですね。

さてこのところ立て続けにお問い合わせのお電話をいただきましたので、

花祭窯・藤吉憲典の器・作品
取り扱いをご検討のギャラリーさんへ。

花祭窯では、こんな考え方をしています。

1997年の独立創業当初から一貫して、商社を通さずギャラリーさんとの直接お取引をしてきています。最終的にお買い上げして使ってくださるお客さまのお顔・ご要望がきちんと見えているオーナーさんとお付き合いしたいという思いからです。

ギャラリーさんとの関係で重視しているのは、お互いに敬意をもってお付き合いできることと、その結果として生まれる信頼関係です。

そのため、具体的な商談の前に必ず、オーナーさんとつくり手・藤吉憲典がきちんとお話をできる場をもつようにしています。最近は工房にお越しくださる方が増えてまいりましたが、こちらからお店にお伺いすることも多いですし、その両方を経たうえでお話を進めることが少なくありません。

ものづくりに対する考え方、価値観、理念、目指している方向など、いろいろなことをお話しさせていただいて、「なにを大切にしているか」ベクトルが合いそうな場合に、お付き合いがはじまります。

これもまた創業当初から一貫している考え方です。

そもそも花祭窯は藤吉憲典が一人でものを作っているため、数をたくさんつくることはできません。その分ひとつひとつのものにしっかりと力を注いでいます。それを理解して、愛情をもって扱ってくださる方に託したいと思っています

どんなに有名であったり販売力のあるギャラリーさんでも、基本的な価値観のところですれ違っていたり、愛情をもって扱ってくださらない節が見えた場合には、お断りしています。つくり手である藤吉憲典と、売ってくださるギャラリーオーナーさんとの間での信頼関係が築けなければ、長いお付き合いは無理なので、そのようにしています。

逆にいうと、きちんとお話をしたうえでお互いに敬意をもってお付き合いできることが確認できれば、規模の大小や実績などは問わずにお取引をしています。

独立当初、なんの実績も後ろ盾もなくても「つくったもの」と「つくり手の姿勢」だけを評価して藤吉のつくるものを扱ってくださったギャラリーオーナーさんたちに救われました。そういう方々とお会いできたからこそ、こうしてやきものの仕事を続けることができています。わたしたちもずっとそういうスタンスでありたいと思っています。

このように商売上手ではありませんが、いただいたお仕事・かけてくださった期待に対しては、全力で応える用意があります。単純に売れたらそれでいいという考え方ではないので、もしかしたらほかの作家さんに比べたら面倒くさいかもしれません。それでも藤吉のつくるものを扱いたいと思ってくださる方、ぜひお問い合わせくださいませ<(_ _)>

 

 

龍とか鳳凰とか赤の意味とか。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

このところ中国とご縁のある方とお話をする機会が立て続けにありました。そのなかで「これ、いいですね」と言われたのが、写真のコーヒーカップ&ソーサー。赤絵で龍と鳳凰を描いたものでした。

龍とか鳳凰とか、赤の色の意味とか。

花祭窯・藤吉憲典のつくる肥前磁器は、1600年代初頭に朝鮮半島からもたらされた技術ではじまり、中国・景徳鎮(けいとくちん)窯の磁器技術などをお手本に発展してきたといわれており、中国の窯業技術・文化の影響を大きく受けています

その影響が見た目にわかりやすいのが、絵付です。中国の文化・思想を背景にした文様の題材がとても多いのです。なかでも龍や鳳凰(ほうおう)や麒麟(きりん)といった霊獣(れいじゅう)文は、中国で吉祥文様として古くからやきものにもしばしば描かれ、いまだに根強い人気を誇っています。

中国で神聖視された想像上の巨大な霊獣。特に龍は中国では皇帝の象徴であり、官窯(皇帝のお抱え窯)では、皇帝用の器に描く龍だけは爪を5本で描くことが許されるという決まりがありました。一般的には爪は4本で、今でもやきもの好きの間では、龍の文様を見ると真っ先に「4本ですね」などと爪の数を確認することが話題のひとつになったりします。

さらに赤は魔除けの色、転じておめでたい色とされています。「赤絵万暦」と呼ばれる絵付は、中国は明の時代に流行ったものでした。いまもなお赤絵で龍や鳳凰を描いたものは、中国にご縁のある方々にとって、とても吉祥の意味の強いおめでたいものとなることが、いろいろなお話をするなかで実感として伝わってきました。

あらためて、わたしたちが生業としている「やきもの」と中国との縁の深さを感じる年初めとなっています。