こんにちは、花祭窯のペーパー学芸員 ふじゆりです。
昨日は桐箱やさんに見積り依頼。
やきものの器(うつわの器)・桐箱
やきものを取り巻く仕事はいろいろありますが、
桐箱やさんもまた関わりの深い大切なパートナーです。
出来上がった器や作品を保護してくれる桐箱。
ただ、保護の役割だけではありません。
お茶の世界などでは、箱書きという、箱に書かれた中身の由来が大きな意味を持ったりもします。
花祭窯では、隣町の古賀市にある増田桐箱店さんにお世話になっています。
実はこんなに近所に信頼できる桐箱屋さんがあるというのは奇跡的にありがたいことで、
現に、やきもの用の桐箱担当者さんは、いつも全国各地に飛び回っています。
「桐箱屋さん」は全国的にどんどん減少しているそうで、
それでもはやり「腕のいい桐箱屋さん」への需要は全国各地からあるのですね。
窯元・作家からの依頼だけでなく、ギャラリーからの注文も受けておられます。
さて、桐箱。
たとえば茶道具の器は木箱・桐箱に入っていることが多く、
伝統的な紐付きタイプの箱をご覧になったことのある方は多いと思います。
そのほかにも花祭窯では、いろいろなタイプの箱にチャレンジしています。
たとえば、これ。
ロンドンのギャラリーに送る前に、桐箱屋さんに相談して
中に入るもののイメージにあった仕組みを考えてもらいました。
箱に、伝統的な日本の桐箱を使うことによって、海外の方からも喜ばれています。
箱を作るときは、桐箱屋さんに連絡をすると、専用の測りを持ってこられます。
サイズを測ったうえで、箱のタイプ・桐の材質・紐の有り無しなどを決定。
一つ一つに合わせて作っていただきます。