こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ) ふじゆりです。
今日から11月。文化の秋ですね。
この11月、特に見に行きたいやきもの関連の展覧会が3つ。
まずは
大阪市立東洋陶磁美術館
朝鮮時代の水滴 文人の世界に遊ぶ
水滴。書道具のひとつです。
企画展の案内に
『愛らしく 美しい、その小さき 粋の宇宙。』
とあります。
硯(すずり)に水を注ぐ水滴は、小さいながらも(小さいからこそ!?)
手の込んだつくり、絵付を施された名品がたくさん。
その姿かたち・文様銘文には、文人の理想や願望が込められています。
ちょうど最近、ダンナが龍の硯と水滴をつくったところで
文人の道具の面白さをあらためて想っていたところにこの企画展。
↓下の写真は磁器作家・藤吉憲典作の青磁の龍の硯(左)と水滴(右)。
大阪に足を運べたらいいな~と思いつつ。
大阪市立東洋陶磁美術館の水滴展は11月27日(日)まで。
ふたつめは
佐賀県九州陶磁文化館の特別企画展
日本磁器誕生
九州陶磁文化館は、今年有田焼創業400年事業の一環で
特別企画展を実施しています。
現在開催中の「日本磁器誕生」(11月27日まで)では
日本磁器400年の歩みと美を実感できる展示が行われているといいます。
その後は「日本磁器の源流」(12月9日より)として
中国磁器との相互の影響にスポットを当てての展覧会。
いずれも肥前磁器の仕事にかかわるものとしては、
有田焼の歴史の流れを学びなおす良い機会になるはずです。
佐賀は近いので、行かねば!と思いつつ。
みっつめは、この有田焼創業400年事業の一環でもある
九州国立博物館・文化交流展示室でのトピック展示
古伊万里 旧家の暮らしを彩った器
ホームページでの紹介には
「公家、大名家、豪商ゆかりの作品と、欧州の城館や宮殿を彩った名品を紹介し、
国内と海外それぞれの暮らしを彩った古伊万里の特徴や魅力の違いに注目します。」と。
花祭窯では今まさに、海外のお客さまと、国内のお客さま
それぞれがお持ちの、やきもの(磁器)への期待の違いを感じているので、
先人たちの通ってきた道は、とても興味深いものです。
が、会期は残り少なく11月6日(日)まで。
興味のある方、お時間のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!