南坊忌でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

南坊忌でした。

気持ちの良い晴れに恵まれた週末、入門している茶道南方流のお茶会に参加してまいりました。写真は書院の床の間に生けられた、筍。力強い姿に思わず歓声を上げてしまいました。

毎年この季節に開催される「南方流遠祖南坊宗啓禅師献茶会」。南方流の祖にあらためて感謝する機会であり、お献茶のお点前を拝見できる機会であり、和尚さんから直々に『南方録』の一節をご教授いただく機会です。

南方流では、稽古懐石(初伝披露懐石茶会)の亭主を務めたのち「初伝」のお免状をいただきます。今回のお茶会で、そのお免状を和尚さんから頂戴いたしました。 そして今年は、献茶後の残茶拝復のお茶会で、濃茶のお点前をする機会をいただきました。

緊張しました。3月の懐石の時には「炉」だったお茶室は「風炉」に変わっていました。季節に応じてしつらえが変わるのもまたお茶の大きな愉しみとは言いながら、いざお点前をする立場になると、お道具の変化はすべて「ドキドキ」の種になるもので。これまでのお茶会に、どれだけ能天気に気楽に参加していたかを痛感しました。

皆さまにフォローしていただき、無事(?)お点前が終わると、心底ほっとしました。 ほんとうにありがとうございました。 どんな場面でも平常心でお茶を点てることができるようになるには、あと何十年かかることでしょう。まだまだイメージできません(笑)

ともあれ「初伝」でスタート地点に立ちました。ここからも、あせらず、のんびり進んでいきたいな、と思います。