藤吉憲典 染付向付

自ら足を動かして、勉強して、考えて仕事に向かっている人の説得力。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

自ら足を動かして、勉強して、考えて仕事に向かっている人の説得力。

長年、藤吉憲典の器を使ってくださっている料理人さんが、花祭窯にお越しになりました。もう何度もいらっしゃっていますが、今回はお店でお仕事をご一緒になさっている奥様が初来窯とあり、いっそう嬉しい機会となりました。お店の切り盛りで忙しいでしょうに、店休日もじっとしていられない性分ということで、あちらこちら(国内に限らず)の産地に足を運んで、食材や器や道具の勉強をなさっている姿は、ご自身の仕事に対する誇りと愛情そのものです。

お話をしていて思うのは、その志の高さと探求心の気持ち良さ。上海で3店舗を成功させ、そちらを信頼できる料理人さんに任せて、東京に出店なさったのが一昨年。一年目にしてさっそくミシュランの星を獲得するというご活躍ぶりに、あの腕とこだわりをもってすれば当然の評価だろうとは思いつつ、それでもやっぱりすごいな、と思います。今回もたくさん意見交換をするなかで、理想を追求する姿勢と価値観があらためて伝わってきて、その熱さは二十歳のころから変わらないなぁと、嬉しくなると同時に気が引き締まる思いでした。

志・美意識の高い料理人さんに器を使っていただくのは、作家としてとても嬉しいことです。その期待に応え続けるべく、ダンナ・藤吉憲典もまた進化し続けます。作家側にしても、いろいろな料理人さんとたくさん話をして、お店でお料理をいただいて、という体験のなかで、より「良い器」の定義が洗練されていくものだと、この30年近くで実感しています。「器が実際に使われているところ見る」のが一番。

ぜひ一人でも多くの方に、その味と世界観を体験していただきたいと思います。と言いながら、わたしはまだ東京・広尾のお店におじゃましておりませんでした。お料理は何度もいただいているんですけれどね^^; 近いうちに伺わねば。

日本料理 佐々

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その独立準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々雑用)担当として作家活動をサポートしています。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)としても、並行して活動しています。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。