「日曜美術館」にヒントがいっぱい!?

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「日曜美術館」にヒントがいっぱい!?

先日受講してきた学芸員技術研修会では「展示グラフィック」がテーマでした。写真はその研修会場だった長崎県美術館。

マーケティング的な要素をきちんと取り入れた研修会で、参加者に終始一貫して求められたのは、「この展覧会を見に来たら、あなた(観覧者)にとってどんないいことがあるのか」を考える基本姿勢。そのうえで「いかに伝えるか」というテクニック的な話が続きました。

チラシやポスターといった広報物にはじまり、キャプションや解説パネルなどの展示物制作においての技術まで、常に「観覧者にとってどうか?」の立場に立ち続けることの重要性が説かれました。

そんな研修会のなかで、講師の 株式会社ノイエ代表・熊谷淳一氏 の口から出てきたのが「日曜美術館の構成をイメージしてみてください」という言葉。曰く、この番組のなかで用いられている演出に、展示グラフィックを考えるヒントがたくさんあるとの示唆でした。

なるほど!もちろんタイトルは知っていましたし、番組を観たこともありますが、そういえばこのところずっと観ていませんでした。あらためてチェックしたみたら、1974年からスタートして今なお続く長寿番組なんですね。これだけ続いているということは、やはり視聴者を引き付ける要素がたくさんあるということなのでしょう。

というわけで、しばらく「日曜美術館」に注目してみようと思います。

読書『幸せな着ぐるみ工場』(日本経済新聞出版社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『幸せな着ぐるみ工場』(日本経済新聞出版社)かのうひろみ著

KIGURUMI.BIZ代表取締役・かのうひろみさんの著書です。経営に関わる女性、これから事業を始めようとしている女性にぜひぜひ読んで欲しい本です。もちろん、男性にもおススメです。

実は、かのうひろみさんとはお友だち。 EC勉強会つながりの友人の紹介で、 ランチをご一緒しながらおしゃべりをしたのはいつのことだったかしらと思い返したら、2012年、もう7年も前のことでした。

お会いした当時は「着ぐるみ」という言葉が浸透しつつあったころで、ひろみさんの肩書は「工場長」。着ぐるみを作る現場のお仕事をなさっていると聞き、ワクワクしながらお会いしましたが、実際に女三人のランチで話題に上ったのは、経営の仕事の厳しさや、そのなかでの人のつながりの大切さなど、「わくわく」というよりは「どっしり」した話題だった印象が残っています。

本を読みながら、そうか、わたしがお会いした時は、ひろみさんとKIGURUMI.BIZにとって、そういう時期だったんだ…と思いをはせることができました。

ひろみさんとご主人が「ものづくり」の世界で二人三脚で道を切り開いてこられたご様子が他人ごととは思えず、どんどんご活躍の幅を広げて行かれる様子を、ずっとフェイスブックで追いかけていました。お会いした後すぐに、いろいろなメディアでお仕事ぶりを拝見するようになり、すごいなぁ!とこちらまで嬉しくなっていました。

久しぶりにメッセージのやりとりをしたのは、つい先日。藤吉憲典の個展が西麻布の桃居さんで開催されたとき、ちょうど東京にいるからと、足を運んでくださったのでした。残念ながらわたしの在廊日ではなく、お会いすることはできなかったのですが、うちの仕事を気にかけてくださっていたことに、驚くやら嬉しいやら。

先日の長崎出張時、電車の時間まで本屋さんで時間をつぶそうと寄った長崎駅のメトロ書店で、平積みの特設コーナー に『幸せな着ぐるみ工場』が綺麗に並んでいました。そういえば、つい数日前に出版記念イベントでここにいらしてたんだ!と思い出し、勝手にさらなるご縁を感じつつ手に取りました。

引き込まれる文章に、長崎から博多までの乗車時間でちょうど読了!繰り返しになりますが、 経営に関わる女性、これから事業を始めようとしている女性にぜひぜひ読んで欲しい本です。

学芸員技術研修会2019「展示グラフィック」

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

学芸員技術研修会2019「展示グラフィック」

7月スタート。今年度の学芸員技術研修会もスタート。本日の研修分野は「展示グラフィック」。長崎県美術館に行って参りました。

講師は株式会社ノイエ代表・熊谷淳一氏。マーケティングの観点を大前提とした デザインのお話は、とても面白く、今日からすぐに使える技術論も盛りだくさんでした。

以下、備忘。


  • 「もてなす展示」の見せ方、押さえどころ。
  • 誰のため?
  • (館、学芸員からの)メッセージとデザイン。
  • もっとも大切なのは「マインド」。
  • (ここに来ると)あなたの生活や人生の質が上がるよ!
  • 「どっちでもない60%の人」に、いかに働きかけるか。
  • 競合=「どこに時間を割くか」。
  • 情報は盛りだくさんに。
  • 感情に訴えるコピーとデザイン。
  • 数字「3」以上は意味・価値をもつ。
  • (お客さまにとっての)「メリットは何?」を常に持つ。
  • 具体的な行動を導く明確なオファー。
  • 資格・根拠・裏づけ。


あいにく終日の雨でしたが、お昼休み小雨になったので、屋上に上ってみました。長崎港を臨む景色に、気分もリフレッシュ。とってもいい環境で研修を受けることができました。

いつも素晴らしい学芸員技術研修会を企画してくださる九州産業大学の緒方先生、講師を務めてくださった株式会社ノイエ代表・熊谷淳一氏に心より感謝です!