読書『個をあるがままに生かす 心理学的経営』PHP研究所

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『個をあるがままに生かす 心理学的経営』PHP研究所

『経営者の条件』(岩波新書)に引き続き、大沢さんの著書。1993年発刊の『心理学的経営』が電子書籍として復活したものです。その紙書籍版で、26年ぶりの復刊。これまた新陳代謝の激しいビジネス書分野のなかでは、異例のことではないでしょうか。

本書が創刊された1993年は、わたしが大沢さん率いる人事測定研究所(現・リクルートマネジメントソリューションズ) に入社した翌年のことです。入社前から「大沢イズム」を直接的に学ぶ時間と機会をたびたび得ることができたのは、贅沢なことだったと思います。

「人間をあるがままにとらえる」「個性差(ちがい)を大切にする」ということが、大沢さんのおっしゃることの芯にあります。産業心理学や組織管理論を少しでも学んだ方なら目にしたことのある研究や理論も下敷きにしつつ、学究的な側面だけでなく、実際の経営組織の現場での実務があるからこその説得力を感じます。

心理学の専門家や関心のある方、企業経営やリーダーシップ論に関心のある方、どちらにも興味深く読んでいただける本だと思います。