立花実山居士献茶式とお茶会でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

立花実山居士献茶式とお茶会でした。

10月に香椎宮での献茶式が久しぶりに行われたところでしたが、こちらも三年ぶりの献茶式でした。少しづつ「いつもの年中行事」が復活してくる喜びを感じています。相変わらずお茶会の朝は着物との格闘が続いており、着付けがうまくいくことはまず無くて、ソワソワします。それでもやっぱり着物を着てお茶会に参加するのは、とても嬉しいことなのですから、不思議なものですね。

わたしが入門している茶道は、円覚寺に伝承される『南方録』による茶道。『南方録』にはその根っことなる人物が三名います。千利休、南坊宗啓、立花実山。その一人、立花実山を祀る茶会が毎年秋十一月に行われます。円覚寺本堂での献茶式とご焼香に続いては、和尚さんによる『南方録』の読解。毎回少しづつ、読み解いてくださります。そういえばこのところ、南方録の解説書を自習で読むのをすっかりサボっておりました。

献茶式が終わると、残茶拝服です。広間に移り、二席に分かれていただきます。自分が席入りしないときは、水屋のお手伝い。コロナ感染対策をしながらとあって、濃茶は無くお薄のみ。お菓子もお干菓子が一人分づつ袋に入れられています。いろいろと気遣いながら、できる方法で少しづつですね。相手のことを考えて心を配る、という意味では、お茶の心も感染症対策もまたしかり、なんてことを思いつつ。

年内のお茶会はこれでお終いです。次は年明けの初釜を楽しみに、お稽古に勤しみます。