NEW PORCELAIN SCULPTURE

こんにちは。花花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

NEW PORCELAIN SCULPTURE

11月16日オープンのロンドン個展の案内状イメージが届いて、差し出されたタイトルに、またひとつ今後の展望を示されたような気がしています。

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi @ SLADMORE CONTEMPORARY
NEW PORCELAIN SCULPTURE by KENSUKE FUJIYOSHI

藤吉憲典のつくるものを何と称するか、藤吉憲典の肩書は何なのか。第三者に伝えるには、わかりやすく言葉にすることが必須です。なんと表現するのか最も合っているのか、もっとも伝わるのか、その都度頭をひねっているのですが、今回SLADMOREからいただいた「NEW PORCELAIN SCULPTURE」の文字を見たとき、思わず膝を打ちました。

NEW PORCELAIN SCULPTURE。日本語で言い換えれば「新しい磁器彫刻」です。確かに、そうです。ごく普通の言い回しにもかかわらず、ひとつのジャンルが生まれたような気がいたしました。言葉の力ってすごいですね。そういえば昨年5月に参加した展覧会「BEYOND BRONZ」すなわち「ブロンズを超える」というのも、SLADMOREから贈られた一つのイメージでした。

藤吉憲典の作品群に、「新しい磁器彫刻」という位置づけは、とてもしっくりきます。これを新しいジャンルとして切り開いていくことが、陶芸家(磁器作家)でもあるアーティストとしての、道筋のひとつとなりそうです。

「必要」か、「選択」か。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「必要」か、「選択」か。

「必要」の結果ではなく、「選択」の結果であることが重要だというメッセージ。先日観てきたばかりの映画『アムステルダム』からの問いかけが、頭に残っています。

映画の中で問われていたのは、人間関係における位置づけでした。一緒にいるのは「必要だから」ではなく「一緒にいたいから」であって欲しいというのは切実な想いだよなぁと思いつつ、このセリフが繰り返されるたびに、わたしの頭はついつい仕事のことを考えておりました。

そもそも花祭窯が提供しているのは、必要なものというよりは、アムステルダム風に言うならば「選択」のもの。アート作品はもちろん、食器であっても、それが無いとどうしても困るという類のものではありません。だからこそ、そのものに対する特別な愛着・情熱が不可欠です。

選ぶ人に合わせるのではなく、合ったものを選んでもらう。そのためには、選ぶ人の前に、合うだろうものを差し出すことが出来ているか、が一番の肝となります。誰の前に出すか、どこに出すか。そして、そのモノの性質をよく見てもらえるように、準備・工夫が出来ているか。

対価として比べられることなく、純粋に「これが好き」と選んでもらえることは、人だけでなく、モノにとっても嬉しいこと。そのためにも出会いが大切なのだよね、と、この仕事を始めて以来ずっとある命題を、あらためて考えたのでした。

アート×ウェルビーイング:認知症サポーターになりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アート×ウェルビーイング:認知症サポーターになりました。

アート・エデュケーターとして、博物館リンクワーカー人材養成講座で学ぶなかで、社会教育施設としての博物館学芸員が、地域での役割として福祉の現場とつながっていくのは、とても自然なことだと感じています。

福祉を専門的に学ぶには時間がかかるにしても、認知症サポーターになることは、誰もが無理なくできる第一歩。さっそく認知症サポーター養成講座を受講してまいりました。

講座の時間は約1時間半。短い時間のなかで、簡潔にわかりやすい説明がなされ、講座が終わる頃には、認知症への理解がすっかり上書きされました。わたしは4年間ほど、高齢者福祉施設を複数抱える社会福祉法人で人材育成の仕事をしていたことがあり、ある程度の理解しているつもりでした。が、10年以上のブランクのあいだに、認知症の解明も大きく進み、取り巻く環境も変わっています。それがわかったことが、まず大きな収穫でした。

今回の認知症関連イベントは、市内の大型ショッピングセンター内のホールで開催されました。市役所の高齢者サービス課、地域包括支援センター、地域の薬局、生活支援コーディネーター、福祉施設運営者など、さまざまな立場の方々が協力して運営なさっており、「リンクワーカー」の在り方を目の当たりにする機会にもなりました。

一番大切なのは「心のバリアフリー」=まずは自分の意識を変えることから。認知症サポーター(=地域で暮らす認知症の人とその家族の応援者)宣言をし、その意思表示である「オレンジリング」をいただきました。今日から認知症サポーターです。

映画『アムステルダム』を観てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『アムステルダム』を観てきました。

つい先日『ダウントン・アビー』を観てきたと思ったら、それは先月の「映画の日」でしたので、もう一か月経ったということですね。上の写真は映画とは全く関係がありませんが、オランダ・アムステルダム空港で撮ったKLM機。

「歴史を変えた陰謀の“裏側”…ありえないけど、ほぼ実話」のコピーに引っ張られ、近代史の裏側を覗く気分、事件あるいはサスペンスを想定して映画に臨みました。が、観終わったときにはむしろ、普遍的な「友情・愛情の物語」であり「生き方」の物語だったと思いました。

映画のなかで「『必要』か、『選択』か」という問いかけが何度も出てきます。「必要」の結果ではなく、「選択」の結果であることが重要だというメッセージが、とても響きました。また正確な字幕は覚えていませんが「人生は愛と芸術にこそ意味がある」というニュアンスのセリフが登場します。これもまた金言。このセリフ通り、美しい衣装や美術も見応えがありました。そしてなにより、主役三人の存在感が美しかったです。

主役の三人のなかでは、マーゴット・ロビー演じるヴァレリーの美しさが眼福。そしてジョン・デヴィッド・ワシントンの「目」が、とても素敵でした。周りを固める俳優陣の顔ぶれが豪華ということでも話題のようです。個人的にはマイク・マイヤーズがMI6の諜報員として出ていたのが、ツボでした。

ロンドン個展の案内状が届きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン個展の案内状が届きました。

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi SLADMORE CONTEMPORARY
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi @ SLADMORE CONTEMPORARY
藤吉憲典ロンドン個展2022
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi @ SLADMORE CONTEMPORARY

ロンドンSLADMOREより、11月16日オープンの個展案内状が届きました。前回の個展から「e-invite」=電子案内状をメールでご案内するようになっています。個展出品作品のカタログも「e-catalogue」が先行してギャラリーのトップクライアントに送られます。世界のどこにいるコレクターさんにも、同じタイミングで作品閲覧機会を提供できるということですね。

11月に入り、準備も大詰め。ドキドキワクワクです。