小学校で、キャリア教育のゲストティーチャー。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

小学校で、キャリア教育のゲストティーチャー。

ここ福津市は、地域と小中学校の連携が進んでいる方だと思います。「コミュニティスクール」と称し、さまざまなアプローチで、地域と学校が一緒に活動しています。そんな活動のひとつとして、卒業を間近に控えた小学6年生への「キャリア教育」で、ゲストティーチャーをしませんか?というお誘いを受けました。

具体的には、自分が今やっている仕事を20分ほどで説明し、子どもたちに伝えたいことを話す、というものです。二日間にわたり、総勢24名の様々な職業をもつゲストティーチャーが、小学校に集合。そのなかの一人として、「窯元おかみ」「アートエデュケーター」二つの仕事の紹介をしてまいりました。

まず準備で頭を抱えました。小学6年生にわかりやすく伝えるために、どんな言葉を使って、どのように説明したらよいのか。「窯元おかみ」も「アートエデュケーター」も、小学生にとっては耳馴染みの無い単語でしょうし、まったくイメージがわかないだろうな、と。「陶芸家」の説明の方が簡単そうだなぁ、と思いながら資料作り。アートエデュケーションの講座は子ども向けにできるのに、自分自身の仕事を伝えるとなると難しく。

当日は、できるだけ平易に話そうと思いながら、子どもたちの反応を見つつ進めました。実際に質問してみたところ「学芸員」という職業も、知らない子がほとんどでした。自分が小学生だったころを考えると、たしかにそうかも知れないな、と。そんなわけで、伝わったかなぁ…の不安はぬぐえませんが、それでも楽しい時間となりました。その一因は、「将来、美術を使った仕事をしたい」という子が、思ったよりも多くいたこと。そのなかの一人にでも、何か伝わるものがあったら嬉しいな、と思いつつ。

ところでこの試みは昨年度からスタートして2回目だということで、現時点で市内の小学校がすべて行っているわけでもありません。小学生の時からキャリア教育というのは、今の時代、時期尚早とはいえないでしょう。世の中にいろいろな職業があることが現実的に理解できるようになるというだけでも、素晴らしい機会です。これからもっと広がり、継続的に開催されるようになるといいですね。

ちなみにゲストティーチャーとして参加した方々の職業は、工学系研究者、ドローンオペレーター、助産師、看護師、障がい者就労支援、弁護士、グラフィックデザイナー、自衛官、歯科医師、プロバスケットボール選手、保育園園長、美容師、新幹線運転手、獣医師、大学教授、人事コンサルタント、バレリーナ、大学教授、フィナンシャルプランナー、フレンチシェフ、システムエンジニア、警察官、スポーツクラブ経営者…とほんとうにさまざま。わたしは新幹線運転手の方と一緒の教室で、子どもたちに混ざって話を聴くことが出来ました。ラッキーでした。