読書『ガウディの遺言』(PHP研究所)下村敦史著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ガウディの遺言』(PHP研究所)下村敦史著

ガウディといえばサグラダファミリア、サグラダファミリアといえば某インスタントコーヒーのテレビCM「違いがわかる男」外尾悦郎氏。と連想するのは、ある年齢層以上の方には思い当たるのではないでしょうか。ガウディについて、すごい!面白い!との認識はもちろんありましたが、その作風があまり好みではなく、深堀りしたことはありませんでした。個人的にはどちらかというと、パトロンであったグエル氏への興味の方が強かったかもしれません。

ですが本書を読んで、建築物サグラダファミリアに興味が湧いてきました。宗教観と、それを形にする方法としての建築、現場を動かす職人たちの誇り。本書はジャンルで言えばおそらくミステリーで、その謎解きを通してガウディ建築の謎と魅力が語られています。フィクションですので、物語に登場するエピソードを全て鵜呑みにするものではもちろんありませんが、それでもこれまでにない興味深さが読後に残りました。

上の写真は、2021年度の郷育カレッジ講座での「学ぼう!スペイン」の資料。このときに講座を担当してくださった方が、スペインバルセロナに残るガウディの仕事というか、グエル氏の仕事というか、を、とても誇らしく解説してくださったことを思い出しました。

この本を読んだ後にサグラダファミリアに行けば、建築物の見方が変わるだろうな、という一冊。わたしはまだ一度もスペインに行ったことがありませんので、今後バルセロナに行くことになったときには、本書を読み直して復習してからサグラダファミリアを観に行きたいと思いました。

ガウディの遺言』(PHP研究所)下村敦史著

お気に入りのパン屋さん。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お気に入りのパン屋さん。

気がつけばここ数年で、花祭窯のある福津市内は「パン屋さん激戦区」となっていたようです。「美味しいパン屋さんが近くに無いから」という理由でホームベーカリーを手に入れ、自分でパンを焼くようになったわたしにとっては、とってもありがたい状況です。もともとパン作りやお菓子作りが得意だったわけでもないわたしが焼くよりも、プロのパン屋さんが焼いた方が、美味しいパンが出来るに決まっているのですから。実は数カ月前からホームベーカリーの調子が悪くなり、パンを焼きにくくなっていましたので、これを機会にしばらく手作りパンをお休みしています。

上の写真は、現在最も利用頻度の高いご近所のパン屋さん、Boulangerie pomme de terre ポムドテール福津。バケットが美味しい、食パンが美味しい、クロワッサンが美味しい、カヌレが美味しい、クリスマスのシュトーレンも美味しかった…つまり、今のところどれをとっても外れ無しなのです。なかでもわたしのお気に入りはクリームパン。自家製カスタードクリームがどっしりと入ったクリームパンを、クリームを落とさないようにとニヤニヤしながらかじるのは、最高の贅沢です。

我が家から自転車で10分ほどの距離にあるので、食べたい!と思ったときにすぐに行けるというのもまた嬉しく。週末は特に混むので、平日の午前中11時ごろが狙いどきです。それより早いと、バケットがまだ焼き上がっていないことがあり、お昼近くになると今度はお客さまが増えて混むので。

パン好きの方、福津方面お越しの際には、ぜひお試しください。「光の道」で人気の高い宮地嶽神社の参道から少し歩いたところにありますので、参拝帰りにでも♪

春の福岡は美術展が熱い!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

春の福岡は美術展が熱い!

振り返れば先月は、3つの展覧会に足を運んでいました。アートエデュケーションを仕事にしている者としては、決して多い回数ではありませんが、「ついでに」ではなく、その展覧会を観ることを目的に足を運ぶときは、それなりにエネルギーも必要です。古今東西、作家が自分自身をかけて全力で作った仕事に向き合う、というのは、そういうことだと思います。思いがけずフットワークよく動くことができたので、「わたしもようやくコロナ禍下の行動パターンから意識が抜け出しつつあるのだな」という確認になりました。おかげさまで、良いインプットになりました。

さて新年度。4月スタートの福岡の美術館・博物館での特別展も、熱いです。もちろん個人的な好みはありますが、おそらく大人気だろうな、という展覧会が3つ。ここに記録することで、観に行くぞ!の決意表明です。

古代エジプト美術館展 福岡アジア美術館

年初めに『おとなのOFF 2023年絶対見逃せない美術展』をチェックした際、観に行きたい展覧会ベスト3に入れていたものです。

先ほどあらためて展覧会の特設サイトをチェックしていましたら、展覧会の「学術協力」のところに、近藤二郎氏のお名前発見。この方の著書『古代エジプト解剖図鑑』を図書館で見つけて面白く拝読したのは、ちょうど2年前のことでした。ますます、展覧会への期待が高まります。

ミュシャ展 福岡市美術館 
◆アール・ヌーヴォーのガラス 九州国立博物館

ほぼ同じタイミングで、県内でこの二つの展覧会が開催されることの不思議。どちらも観て「アール・ヌーヴォー」にどっぷりと浸かる、ことを促されていると考えざるを得ません。この時代のデザインに惹かれる日本人は、とても多いですよね。2018年~2019年に開催した福岡ACAD.「世界史を建築家の視点で学ぶ!」の講座でも、アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代は、大人気だったのでした。

展覧会の告知チラシを見ただけでも、ワクワクしてきます。福岡市美術館のミュシャ展も、九州国立博物館のアール・ヌーヴォーのガラス展も、全作品写真撮影OK(ただしフラッシュ撮影、動画撮影は禁止)ということで、昨今の流れではあるものの、嬉しい限りです。

福岡にお住まいの方、福岡方面お越しの方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか^^