こんにちは。花祭窯の番頭役・ふじゆりです。
7月16日(土)が初日の銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典(ふじよしけんすけ)個展では、
原点回帰=肥前磁器の伝統文化をしっかり感じていただくことがテーマになっています。
そこで、そもそも肥前磁器ってなに?どんなもの?というところをしばらく書いていこうと思います(^^)
肥前磁器(ひぜんじき)とは?
九州北部地方の肥前国=現在の佐賀県で確立されてきた、磁器の伝統的な陶芸技法・文化です。
陶器の原材料は土。磁器の現在量は石。
日本の磁器発祥の地といわれている
佐賀県有田を中心に発展してきたものを「肥前磁器」と呼んでいます。
一般的には「有田焼」「伊万里焼」「鍋島」「柿右衛門」などと呼ばれるものを含めた総称です。
1610年、朝鮮から連れてこられた陶工・李参平(りさんぺい)が
佐賀有田の泉山陶石を使って焼いたのがはじまりといわれています。
朝鮮半島からもたらされた技術ではじまった磁器作りは、
その後、中国・景徳鎮(けいとくちん)窯の磁器技術などをお手本として進化、
さらに日本独自の技術・文化・職人気質が加わりながら発展してきました。
その歴史、おおよそ四百年。
その歴史のなかで陶工たちが遺してくれた数々の名品は、
現在も肥前磁器に関わる者にとって大きな宝であり、
藤吉憲典にとっては、これ以上ない師匠です。
写真は
染錦花鳥文(そめにしきかちょうもん)大鉢 作・藤吉憲典
これもまた伝統的な文様のひとつです。
染付の藍色と、色とりどりの上絵(赤絵)。
ハレの日に嬉しい吉祥文様は時代を経ても色あせません。
ということで次回は、たびたび登場する「染錦」「染付」「赤絵」について書きますね♪
藤吉憲典個展
2016年7月16日(土)-21(日) ※18日(月)定休日。
11時‐19時
銀座黒田陶苑 2F展示室
東京都中央区銀座7丁目8番6号
TEL03-3571-3223
地下鉄・東京メトロ銀座駅A-2出口より徒歩2分、JR新橋駅銀座口より徒歩5分
http://www.kurodatouen.com/info
ご来場を心よりお待ちいたしておりますm(__)m