ツワブキ

読書「杉村三郎シリーズ」で、実は初めましての宮部みゆき氏著作。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書「杉村三郎シリーズ」で、実は初めましての宮部みゆき氏著作。

いつものカメリアステージ図書館から借りてきたのは、宮部みゆき著『ペテロの葬列』文春文庫版の上下巻。わたし史上初の宮部みゆきさんの著作読書となりました。「杉村三郎シリーズ」第三弾!ということでしたが、そもそも初読書なので、そのようなシリーズものがあるとも知らず、なるほど、この物語の「その前の話」があるのね、と。とはいえ、第三弾をいきなり読んでも、おいてけぼり感はまったく感じませんでした。さすがです。

宮部みゆき著=なんだか怖そう、の、わたしの勝手なイメージは、完全に覆されました。なんとなく、怖いストーリーのイメージだったり、時代小説の名手というイメージだったりが勝手に頭のなかで膨らんでいましたが、それらはほんの一部にすぎなかったことが実読で判明しました。多彩なジャンルでたくさんの著作がある作家さんですから、当然ですよね。本書はといえば、犯罪ものですがエンタメ要素を感じるものでした。エンタメと言い切るには、読後はスカッと感だけでなくモヤモヤ感も残りましたが。

バスジャックではじまった物語は、悪徳商法詐欺や企業人向け合宿形式の自己啓発研修など、一筋縄ではいかないどす黒い問題につながっていました。読みながら、そういえばそういうのあったわ~と、一昔前に社会問題化した実際の事件などを思い出しました。こうした犯罪だったり犯罪の一歩手前だったりは、今も形を変えながらずっと続いているのですよね。物語の中でのバスジャック犯の動機と行動が、「その動機に対してその行動でいいのか!?」と微妙にずれている感じがして、違和感がまったく無かったといえばウソになります。が、もしかしたら実際に犯罪を犯してしまう心理状態になったときって、案外そんなものかもしれないな、などとかえって現実的かもと思いつつ。

10年以上前に、ドラマ化もされていた模様。今回、初・宮部みゆき著をライトな感覚で読むことができたので、これから少しづつ広げていきたいと思います。まずは杉村三郎のその後が気になるので、図書館で続編を探します^^

宮部みゆき著『ペテロの葬列』文春文庫

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その独立準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々雑用)担当として作家活動をサポートしています。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)としても、並行して活動しています。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。