本の楽しみ-『美』福原義春-

こんにちは!ふじゆりです。

昔から変わらず好きなことのひとつに「本を読む」があります。
本屋さんも図書館も大好きです。

気忙しいと後回しになりがちな読書。
今年に入って「読書の効用」なるものを教えてもらう機会があり、
さらに「本を読む時間」を優先的にとることが出来るようになってきました。

その効用とは
「毎日数分の読書で、ストレスが半減する」
というもの。

ストレス半減ってどうやって図ったのだろう?などと思わず(笑)

数分の読書をすることで、仕事への集中力が高まる

と自分に都合よく解釈しました(^^)

『美 「見えないものを見る」ということ』福原義春

で、最近一気に読んだのが、これら。

なかでも資生堂名誉会長の福原義春氏が書いた
『美 「見えないものを見る」ということ』は、自分のなかにあったモヤモヤがみごとに言語化されていて
思わずノートに大量に書き写してしまいました。

その中身については、またあらためて。

さておき、読書の効用を高める方法として
●面白そう!と思ったら、出来るだけ中断せずに一気に読む。
●本に「線を引く」「書き込む」「ページを折る」などをすると脳が活性化して、記憶に残りやすくなる。

ということがあるそうです。

ちなみにわたしは、文学系の本には「ライン引き」「書き込み」は一切しませんが、
実用書は書き込みまくりのため、できるだけ中古で手に入れるようにしています。

ここ数年と比べて、今年は秋の到来が早いです。
長い秋を読書で楽しみましょう(^^)

ひさびさに、書道。

こんにちは!ふじゆりです。

ここ津屋崎では、夏休みが明けて小学校がはじまりました。

昨日は息子の夏休みの宿題に便乗して、久しぶりに書道。

息子が「風道」と難しそうな課題に取り組む横で
さて、わたしはなにを書こう???

普段から、書きたい文字や言葉があって筆を持つということはあまりなく
そのときぱっと思いついたものを書くことが多く
でも、その文字はそれなりに、そのときの自分の頭のなかにあることだったりするのですが

今回ばかりはなかなか思い浮かばないわたしの目に飛び込んできたのは
書き終わった半紙を並べるために用意してあった新聞紙の記事文字。

そして、書いたのは、こちら。

花祭窯で書道

ホークスファンの方ならわかっていただけるかと・・(汗)

気が向いたときだけのお稽古なので、なかなか上達いたしませんが
それでも半紙に向かい、筆を持つと背筋がピシッとして気持ちよく
「特別なことではなく筆を持つ」を実践すべく楽しんでおります。

ちなみに我が家の書道の先生は、ダンナである藤吉憲典。
藤吉の父親が書道教室をしていたので
息子である藤吉もきれいな字を書きますし、指導方法もなかなかです。

本人曰く、子どものころは父親のきびしい指導が嫌で嫌で仕方がなかったようですが
筆を持つのに慣れていたのは、やきものの絵付にも役立ったようです。

わたしの書道のお稽古はまだまだ道半ばです(^^)

盆踊りが終わって

おはようございます!ふじゆりです。
雨で涼しい朝です。

盆踊りが終わって、子どもたちの夏休みも終わりに近づき
津屋崎の夏もそろそろお仕舞いの気配です。

津屋崎祇園山笠2015

山笠で梅雨が明け、夏のはじまり。

南阿蘇2015

お取引先さまとのご縁で楽しんだ南阿蘇。

南阿蘇2015

伝統行事の楽しみ、自然の雄大さ
たくさんの栄養をいただいた夏休みです。

さて津屋崎の盆踊りは、毎年8月15日。
小さな櫓(やぐら)に三味線、笛、太鼓の生唄生演奏。

生演奏で踊ることの出来る盆踊り。
とっても贅沢です。

津屋崎の盆踊りは、「博多柳町」と「須磨の浦」という二つの唄があります。
この踊りがとてもややこしく、一周が長いことから
なかなか覚えることが出来ません。

毎年お盆前に盆踊りの練習日があり
津屋崎移住1年目から、この練習と本番に欠かさず参加し(笑)
4年目の今年は、ようやく1曲はなんとなく覚えたかなぁ・・・という感じです。

来年の夏こそは1曲マスターするぞ、と決意しつつ。

懐石茶会

こんにちは!ふじゆりです。

3月最後の日曜日、入門している茶道南方流の懐石茶会に参加してまいりました。

炭手前、懐石、濃茶、薄茶という流れをすべて行う、
おおよそ四時間にわたる贅沢な茶会です。
南方流では年に一度この懐石茶会が行われますが、
お稽古を積んでいき、この亭主をつとめることができるようになることは
たいせつな節目のひとつとなっています。

わたしは今年が2回目の参加。
まだまだ初心者レベルのわたしにとって、お茶会は毎回が貴重な学びの場です。
一席目ではお台所手伝いと給仕、そして二席目で客としてお茶室に入りました。
給仕のお手伝いも、客としての立ち居振る舞い方も
先輩方のご指導をあおぎながら、ひとつづつ学んでいきます。
普段のお稽古とはまた異なる臨場感と緊張感です。

前日の準備から始まり、お茶席が終了した後片付けまで。
亭主をおつとめなさる方の緊張感と周りへの配慮、
その亭主を全力でサポートする周囲の方々の動き。
お茶会当日の一日が終わると、なんともいえない満足感に包まれ、
あらためて、この流派に入門したことのご縁のありがたさを感じます。

20年後、30年後、先生方のように美しく振舞える自分でありたいと思いつつ、
今日もお茶を一服。

花祭窯でお抹茶

Democratic Luxury について考えた。

こんにちは!ふじゆりです。

友人がフェイスブックで紹介していた記事にあった言葉
Democratic Luxury
が、ここ3日間ほど頭を離れませんでした。

贅沢なもの、こと。

大衆的である。

という言葉の、一見ちぐはぐな組み合せ。

記事はバーバリーのブランド戦略に関するものでしたが
とても面白く、どんどん引き込まれていきました。
そのなかで何度も出てきたキーワード

Democratic Luxury

日本語への訳し方はいくつかありましたが
わたしには「庶民的な贅沢」というのがしっくり来ました。

少し前のこと、現代アーティストの村上隆さんが雑誌「Casa BRUTUS」で、
西麻布の桃居さんと現代陶芸について対談をなさっていましたが
「芸術(アート)でありながら、これほど手に入れやすいものはない」ものとして
やきものが語られていたのを思い出しました。

造形的でもあり、絵画的でもあるやきもの。
たしかに、器は用途を持ち合わせた芸術品といえます。

現代アーティストの彫刻を買おうとしたら、いくらかかるだろうか?
現代アーティストの絵画を買おうとしたら、いくらかかるだろうか?

そう考えると、やきものという芸術品は、とてもお買い求めやすい価格からあります。

なるほど、やきものは芸術品でありながら、庶民の手に届くもの。
庶民的な贅沢品=Democratic Luxury といえるもの。

こうやって書きながら、頭のなかがすっきりしていきました。

染付宝珠文蕎麦猪口(藤吉憲典)

2015年は5月に桃居さんで個展予定の藤吉憲典。
そういえば、村上隆さんのやきものコレクションのなかに、藤吉憲典の器も入っていると
桃居さんのオーナー広瀬さんからお聞きしました(^^)

懐石茶会。

こんにちは!ふじゆりです。

昨日は入門している南方流茶道会の懐石茶会でした。

毎回お茶会の前日は、準備のお手伝いに入ります。
境内内の掃除、設えなど。
準備を手伝うこと自体にたくさんの学びがあります。
今回はさらに、懐石料理の下ごしらえの様子を拝見することができました。

南方流茶道の懐石茶会で供されるお料理は
すべて茶道会員による手づくり。
丁寧に作られたお料理が朱色の膳に並ぶのを想像するだけでもわくわくします。

お茶会当日は、茶室の水屋はもちろん、お給仕も大切な役目です。
先生方の指導に従い、ひとつひとつ覚えていきます。

さて、懐石茶会。
客としても裏方としても、初体験のワタクシ。
先生方に「長丁場になるから、がんばろうね」と言われておりました。

果たしてその実態は
一席が四時間に及ぶ贅沢な茶席の体験となりました。

炭手前にはじまり
別室で懐石料理をゆるりといただき
あらためて茶室に通されれば
そこには見事に炭が熾り
濃茶、淡茶と美しい手さばきのお手前に感動。

四時間というと長そうですが
客としてその場におりますと
まったく長く感じられません。

目の前で行われていること一つ一つに集中する贅沢。
すべて終わり時計を見て
あら、いつのまにか四時間も経っていたのね!
というのが正直なところでした。

それでも視点を転じてみれば
亭主をつとめあげる方の集中力に
ただただ敬意がこみあげます。

このように贅沢に時間を使ってのお茶会は
南方流独自のもので
代々受け継がれてきたものだということです。

そんな和尚さまのお話に
あらためてここにご縁をいただいた幸運を深く感じた一日でした。

伝統工芸品の価値

こんにちは!ふじゆりです。

このところ、いろんな分野のいろんな方とお話する機会が増えました。

先日、海外駐在10数カ国20数年というK氏とお話していたときのこと。
K氏いわく
「“伝統工芸品”という言葉から連想する価値っていうのは、
日本国内だからこそ通用するんですよ」

「花祭窯の商品は、有田焼になるんですか」
という問いに対し
「技術や文化を学んだ場所、歴史的な背景、使っている材料から言えば有田焼といえますが
“有田焼”とか“伝統工芸品”という言い方はあまりしていません」
とお返事したところ返ってきた言葉です。

伝統工芸品の価値を否定しているわけではありませんし
日本だけがその価値を認めている、ということでもありません。
歴史や伝統を重んじ、価値を尊重する想いは
世界中にあると思います。

K氏の言葉の真意は
「日本の伝統工芸品だ、職人が手間暇かけて作っているんだといったところで
日本人はある程度説明をしなくても理解する土台があるけれど
海外でそれを説明するのは、国により多少の違いはあるけれど難しい。
そのもの自体にそれなりの質が伴っていなければ通用しない」
ということでした。

常日頃考えていることをあらためて確信しました。

日本では「伝統工芸品」=「つくるのに手間や時間のかかっているもの」と
イメージしてくれる方がたくさんいらっしゃいます。
そして
「つくるのに手間や時間のかかっているもの」=「価値のあるもの」
という理解を示してくれる方も多くいらっしゃいます。

でもほんとうに見なければならないのは
「つくるのに手間や時間がかかっているもの」

「それなりの価値が伴っているか」
だと思うのです。

そのものの価値は
そのもの自体の価値であって
「有田焼だから良い」のでは無く「伝統工芸品だから価値がある」のでもなく。

たとえば、すてきだな、欲しいな、と思ったものの背景を詳しく聞いてみたら
「実は日本の伝統工芸品のひとつ、有田焼の伝統技法や文化に基づいたものであった」
というようなことが、格好良いと思うのです。

着付け教室

こんにちは!ふじゆりです。

今年あらたにはじまった習い事がひとつ。
着付け教室です。

お茶と着物はとても関係性が深く
やはり自分できることができるようにならねばと、一念発起です。

着物と帯でお世話になっている時代屋さんで
https://www.facebook.com/jidaiyafukutsu

着付けの先生から、教えていただけることになりました。

昨日は、その第一回。
襦袢の半襟の付け方からはじまり
基本の帯の締め方までひととおり。

あっというまの2時間で
気がつけば喉がからから(笑)
よほど普段とちがう体・頭の動きをしていたようです。

ことわりを伺いながら習っていくと
なるほど、着付けの流れひとつひとつが
理にかなっていることに気づきます。

「3ヶ月で着ることができるようになりますよ」とは先生談。
さて、わたしが自分できちんと帯までできるようになるのは
果たしていつのことでしょう。

ともあれ次回のお教室も楽しみです(^^)
https://www.facebook.com/HanamatsuriKiln

書初めでスタート!

こんにちは!ふじゆりです。

さてお正月。
花祭窯での書初めでスタートです。

津屋崎には、お正月をここでのんびり過ごすお友達がたくさん。
それならば、と思い立ったのが正月二日の書初め大会。
呼びかけたところ、思いのほかたくさんのお友達が集まってくださいました。

なかには「my筆」をお持ちになる方々もあり
皆さん、楽しみにしてくださったのだなぁ、と嬉しくなりました。

思い思いの文字をしたためていくというのは
日常なかなかやらない作業であり
集中力がものをいうと実感。

差し入れを持ってきてくださる方があったので
急遽、書初め部屋のとなりに宴席ができ
なんとも贅沢な時間となりました。

藤吉憲典2014書初め

さて上は、ダンナこと藤吉憲典の新年の抱負。

「愛と勇気と冒険と」

皆様にとりましても、2014年が素敵な一年でありますように。

論語忘年会。

こんにちは!ふじゆりです。

つづいております、週末朝のお楽しみ・論語。
一年の集大成として、論語メンバーでの忘年会を行いました。

「マイ・ベスト・論語」を
参加者それぞれが発表し、それを肴に呑むという会。

教科書を見返すと、マイ・ベスト候補がたくさんあって
どれを今年の自分にとっての一番と位置づけるか、
選ぶのもなかなか楽しい時間です。

論語を声に出して読もうin花祭窯

呑んで、食べて、論語を読んで
気がつけば四時間!

孔子先生のおかげでとっても楽しい時間を過ごしました。

2013年わたしの座右の論語。

「朋あり遠方より来る また楽しからずや」

遠方からも近くからも
お友達が集まってくれることに
心より感謝です。