古い片口鉢を花器に、白梅が咲きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

古い片口鉢を花器に、白梅が咲きました。

お正月用にと佐賀花祭から採ってきた白梅。お正月飾りはとっくに片付けたのですが、活けた枝ものが元気だったので、そのまま玄関周りに飾っておりました。昨年末に活けたときにはまだ固く緑色だったつぼみが、少しづつ膨らんで白い花弁が見えてきたかと思ったら、ここ数日の寒の緩みで、花開きました。

白梅

花器に使っている唐津の片口鉢は、作り手知らずですが、ぽってりとした姿が愛らしく、口が欠けたからと捨てようとなさっていたご近所さんから譲っていただいたもの。昭和初期辺りのものではないかと思います。計量カップとして活躍したのであろうことがイメージできる姿。姿の良い器は、食器としては使えなくなっても、なかに剣山を仕込めば、花器として大活躍してくれます。

欠けた部分の直しは、食器として使い続けるには、それなりに配慮したもの、やはり本漆できちんと直すのが一番安心です。けれども花器として使うのならば、食器ほどには神経を使わずとも、ホームセンターなどで手に入れることのできる「磁器用の接着剤」を使って補修することも可能です。本格的に直そうと思えば、それなりに費用も手間も時間も掛かりますが、このあたりうまく使い分け、役割を変えることで、お気に入りの器を身近に置いて使い続けることが出来ますね。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。