インドの結婚式

読書『忘らるる物語』(角川書店)高殿円著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『忘らるる物語』(角川書店)高殿円著

いつものカメリアステージ図書館から、高殿円さんの追っかけ継続中です。本書は2023年刊行ですので、少し前に図書館の新刊棚に並んでいたはずですが、そのときには、わたしの目に留まらなかったようで…。図書館の「た」の棚「高殿円」さんの並びで発見した一冊です。まだまだ未読本がずらりとありますので、次はどれを読もうかな、と、嬉しくなります。

それはさておき、本書『忘らるる物語』。いやぁ、ちょっと、びっくりしました。「上流階級」シリーズや「シャーリー・ホームズ」シリーズのような、コメディタッチのイメージが強くなっていたところに、ガツンと深刻なテーマを、笑いに包むことなく提示されてしまいました。角川書店公式サイトでの紹介文には、『女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは? 破格のエンタテインメント巨編!』とあります。

物語は、何千年という時のながれのなかで、希望を持ち続けることを最後まで説き続けています。わたしが実際に本などで見知る歴史は、それに比べたらとても短いわけですが、そのなかでも同じようなことを繰り返す人の在り方に、あきらめの気持ちも強くなってきているわけで、なんともいえない気持ちになりました。もちろん本書はフィクションです。ですが、現実世界で繰り返されてきた愚行と、その背景というか根っこにあるものを並べてイメージすることは容易く。

うん、高殿円さん、すごいです。でもかなり重かったので、次は笑いながら読めるものを選びたいと思います^^

『忘らるる物語』(角川書店)高殿円著

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その独立準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々雑用)担当として作家活動をサポートしています。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)としても、並行して活動しています。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。