読書『最強の読み方』。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社)

ジャーナリストの(わたし的には「週刊こどもニュース」の)池上彰さんと、作家の(わたし的には「外務省のラスプーチン」の)佐藤優さんのお二人による、「新聞・雑誌・ネット・書籍から『知識と教養』を身につける70の極意」を公開したものです。

お友だちがSNSで紹介してくださっていたのを見かけたその日に、たまたま出かけた本屋さんで真っ先に目に飛び込んできて、即買い。面白くて、早く一つでも実践したくて、あっという間に読み終わりました。

もともと本が好きなので、毎日少しでも本を読む時間は確保しています。それがほんの少しでも「知識」「教養」として自分の血肉になっていると信じたいものの、年齢を重ねても、あるいは重ねるほどに、己の浅さに赤面するという場面が多々あり。

「知の巨人」であるお二方のスキル。読みながら思わず感嘆すること数知れず。この本の素晴らしい所は、そのスキルのなかから自分の生活のなかに無理なく取り入れることができそう!と思えるものがひとつふたつ見つけられるように、落とし込んでくれているところです。

「新聞の読み方、雑誌の読み方」「本の選び方」、そして具体的におススメの雑誌名・著書名も載っています。「ネットの使い方・位置づけ」も、ネット環境との付き合い方を考える良い指針になりそうです。

教養はコツコツと積み上げていくことでしか養われないとよくわかりますが、そのためにすぐにスタートできる方法が見いだせる、有難い本です。

 

 

アートの海外発送のこと。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

アートの海外発送のこと。

最近ときどき質問を受けます。とは言っても、質問なさる方がアートの海外発送の事態に直面しているということではないようなので、純粋に興味がわくのかもしれませんね(^^)

今回は「花祭窯からロンドンのギャラリーに作品を送る場合はこうしています」の一例をご紹介。

配送業者さんはFedEx(フェデックス)を使っています。

最初にロンドンのギャラリーさんから、国際配送では通常FedExかDHLを使っている(=お互いによくわかっている)というお話を聞き、現地に到着した際の入国・税関その他手続きがスムーズにいくということで、どちらかを選ぶことに。

FedExもDHLも日本語に対応したサイトがもちろんあります。で、単純に自分にとってネット上での操作性が良かった、という理由でFedexに決定。(これが2014年のことですので、もしかしたら現在はDHLもわかりやすくなっているかもしれません。)

FedExでは出荷に必要な書類・インボイスがネット画面から出力できるだけでなく、段ボールなどの梱包材が発注できたり、コストと時間の見積りが出せたり、集荷の予約ができたりします。もちろん出荷後の追跡、配送状況報告のメール登録もできます。文字通りの「ワンストップ」ですね。

配送料は、それなりに高いです。配送料に保険を合わせるとさらに高いです。一度小さめの荷物で国際郵便のEMSと比較したら、2.5倍以上の料金でした。ですが、安心には変えられませんので、納得して使っています。

必携書類Works of Art Declaration」。

アート作品の荷物を出すときは、英国向けの場合、出荷伝票(インボイス)以外に「Works of Art Declaration」という書類を作成します。これは、この荷物が単なる商業的取引のものではなく、「輸入関税の免除対象になるアート作品」であることを証明する書類になります。

この書類も、FedExのシステムでインボイスを出力する際に、「今回の荷物に、インボイス以外に必要な書類」として画面から出力することができます。

わたしも実際にお取引を始めてから知ったのですが、このような「アーティストから直接発信するアート作品の取引への配慮」がイギリスにはあるのですね。北米や欧州のその他の国でも同様のルールがある国があるようで、こういう配慮があるかないかでも、その国の芸術に対する価値の置き方が垣間見えるなぁ、と感じました。

 

海外発送、なかなか慣れず、毎回ドキドキの連続です。

 

 

郵便はがきの料金が上がるそうで。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

郵便はがきの料金が上がるそうで。

郵便局で52円の記念切手シートに伸びかかっていた手が止まってしまいました(笑)2017年6月1日から、年賀はがき以外が、52円→62円に変わるそうです。

少し前に、切手好きであることを書いていましたが‥

お手紙セット。

最近多くなっていた「52円の切手シール」は、シート単位での購入しかできなかったのが、実は少し不満であったワタシ。シート単位だと「このデザインは好みではない…」というものでも一緒に買わなければならないのですよね。シールになっているというのは、確かに出先でハガキを投函するのにとっても便利ではあるのだけれど。

料金が上がると、封書と20円しか変わらない、ということではありますが、それでもハガキにはハガキの良さがあるので、今後も変わらずハガキを書くだろうな、と思います。個人的な希望として、62円への値上げに伴って「シート買い」じゃなくてもOKな記念切手が増えるといいな、と思いつつ。

 

 

津屋崎陶片ミュージアム:H29042001二重高台の大皿

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム。二重高台の大皿。

外側の高台が割れて削れてしまっていますが、二重高台です。器の径が大きいと、窯での焼成中に生地が変形してへたってしまうことがあります。それを防ぐ方法のひとつとしての、二重高台。支える点(線)を増やすことにより、底や腰が落ちるのを防ぎます。

津屋崎陶片ミュージアム

二重高台の大鉢や大皿は、上手(じょうて)と呼ばれる凝ったものも多いですが、これは絵付の大雑把な感じを見る限りでも、それほど上手のものでは無さそうです。上手のものは、裏もしっかり描きこんであるものが多いです。

これは高台の内側には線描きしか見えず、ちょっぴり残念。あんがい時代の若いものかもしれません。

津屋崎陶片ミュージアム

それでも、二重高台の陶片をあまり見つけることが無いので、嬉しい発見です(^^)

 

 

西麻布の桃居さんで「藤吉憲典 陶展」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

5月は西麻布の桃居(とうきょ)さんで「藤吉憲典 陶展」。

毎回スタイリッシュなDMを作ってくださる桃居さん。いつもほんとうにありがとうございます!

個展案内状は、こちらからお申込みいただくことができます。ご希望のお客さまに5月初旬から郵送いたします。

藤吉憲典陶展2017桃居

今回DMの撮影用にうちからお送りしたのは、まったくタイプの異なる三種類の器でした。タイプは異なるものの「古典的テーマをきちんと現代にとらえなおす」と、今まさに、つくり手が熱中しているところなのです。

桃居オーナーの広瀬さんがどの器を案内状用に選んでくださるかは、案内状が出来上がるまでの「待つ楽しみ」のひとつです。出来上がったものを拝見して「なるほど、これを特に面白いと思ってくださったのだな~!」と、にんまりします。

個展案内状の写真に使われたのは、「柿右衛門(かきえもん)様式」と呼ばれる色絵磁器の古典的な様式のひとつ

「柿右衛門様式、藤吉憲典がつくるとこうなる」5月の桃居さんでぜひご確認ください。

 

津屋崎陶片ミュージアム:H29041901明かりの道具

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム、明かりの道具。

「燈明皿」とか「油皿」とか「ひょう燭」と呼ばれ、行燈のなかに置いて使われたものです。江戸中期以降の唐津系の陶器と思われます。

津屋崎陶片ミュージアム 明かりの道具

ほんの少し欠けていますが、ほぼ完品。これだけ形がそのまま残っていると、思わず実際に油と芯を入れて明かりを灯してみたくなりますね。

唐津系の明かりの道具は、こちらでもご紹介しています。いろいろな形があるのは、明かりをいかに長持ちさせるか、改良を重ねたからだとか。

津屋崎陶片ミュージアム:H290331001~明りの道具(ひょう燭)。

 

 

2017年藤吉憲典個展予定の追加・変更

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2017年藤吉憲典個展予定の追加・変更のお知らせです。

今年も個展・企画展等、貴重な機会をいただき、ありがとうございます。年初にお知らせしていた内容から、下記の通り変更と追加のお知らせです。

【変更】熊本SUNNYさんでの「蕎麦猪口と小皿豆皿展」。

会期が7月になりました!7月1日(土)~7月9日(日)開催です。

【追加】岡山ギャラリー栂さんで10月に蕎麦の器展。

そば処とギャラリーを併設なさっている栂(とが)さん。新蕎麦シーズンに合わせて開催予定の企画展「蕎麦の器展」に藤吉憲典の器も参加いたします。こちらは会期等詳細が決まり次第、あらためてご案内いたします。


2017年藤吉憲典個展予定

  • 5月3日(水)~5月24日(水)ロンドン Sladmore Contemporaryで個展
  • 5月26日(金)~5月30日(火)東京・西麻布 桃居さんで個展
  • 6月9日(金)~6月11日(日)福岡・津屋崎 花祭窯「20周年展」
  • 7月1日(土)~7月9日(日)熊本 SUNNYさんで企画展
  • 7月22日(土)~7月30日(日)兵庫・神戸 ギャラリー壺屋さんで個展
  • 10月 岡山 ギャラリー栂さんで蕎麦の器展
  • 12月14日(木)~12月28日(木)鹿児島 壺中楽さんで個展
  • 12月22日(金)~12月29日(金)福岡・津屋崎 花祭窯「暖の器展」

ぜひご来場くださいませ。

 

5月は桃居(とうきょ)さん。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

5月は西麻布の桃居(とうきょ)さんで
藤吉憲典 作陶展。

写真は最近三回の桃居さんでの個展案内状。初めて個展の機会をいただいたのは2005年でした。それから1年おきに機会をいただいています。こうしてあらためて見てみると、近年は「箱」というテーマがつくり手・藤吉憲典のなかにひとつ大きくあったのがわかります。

桃居さんのオーナー広瀬さんは、わたしが最も尊敬する方のお一人です。いつも静かにつくり手を信じて受け入れてくださる、とても大きな方です。お仕事でやり取りをさせていただくなかで、「姿勢・行動で示す」ということのすごさを毎回感じさせてくださる方です。

初めてお伺いしたころ、桃居さんでは磁器の作家はほとんど扱っておられませんでした。それでも常設で扱いながら、つくり手の成長・変化を見守ってくださっていました。そんなこともあって、藤吉憲典にとって桃居さんでの個展は、毎回「どれほど成長したかをご覧いただくための機会」なのです。

もうすぐ、2017年5月の個展案内状が出来上がる予定です。出来上がり次第、こちらでもご紹介いたします。

桃居さんでの藤吉憲典作陶展は、
2017年5月26日(金)~5月30日(火)です。

 

 

 

ロンドン個展へ発送完了。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典のロンドン個展に向けた発送が完了しました。

海外発送はなかなか慣れず、毎回緊張します。何度も確認していても、書類に不備はなかったかしら、梱包は万全だったかしらと、先方に無事届いたという連絡が来るまでは、落ち着きません(汗)

ロンドンへの作品発送も、箱はいつもの増田桐箱店さんです。

やきものは割れものなので、とにかく割れないように!が第一です。梱包方法や材料もいろいろと検討しますが、ここ数年は強さと柔らかさを併せ持った桐箱の保護力に頼ることことが多いです。

桐材の特性に加え、箱の形や蓋の在り方など、箱屋さんが的確な提案をしてくださるので、とても助かっています。海外の方にも日本の桐箱文化の機能美を感じて楽しんでいただけるのではないかな、そうなるといいな、と思いながらの梱包です。

 

藤吉憲典ロンドンでの初個展。
Sladmore Contemporaryにて5月3日より開催です。

Londoncraftweek On 3rd May, @Sladmoregallery exhibits work by master ceramicist @ceramicartist_KensukeFujiyoshi .

 

藤吉憲典の作陶の様子。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の作陶の様子を撮った動画が完成しました。

昨年の夏から撮りはじめて、ようやく完成しました。今回の撮影・編集をすべて担当してくださったFilmmaker日浦さんのおかげで、藤吉憲典の磁器制作のイメージがわかりやすく伝わるものができあがったと思っています。ありがとうございます。

藤吉憲典のつくったものをお手元に持ってくださっている方々、これから手に取ろうとしてくださっている方々、皆さんに、そのモノの背景を少しでもお伝えし、楽しんでいただけるといいな、と思っています。