商工会で情報集め。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

商工会で情報集め。

久しぶりに商工会へ。花祭窯がお世話になっているのは、福津市商工会。商工会員向けに無料の税務相談があるので、時々思い出したようにお世話になります。危急の案件ではないけれど気になっていること、機会があれば確認したいと思っていることを、気持ちと時間に少し余裕があるときに片づけるのに、最適です。「無料だし、今のうちにちょっと聞いておこうか」という感じ。ありがたいサービスです。

今回ご案内いただいたのは、令和5年10月から導入される「インボイス制度」について税理士さんが解説しますよ、というもの。概要を伺ってきました。1年半先の話ではありますが、一度こうしてお話を聞いておくと、自分自身のアンテナの立ち方が変わってきます。それから、せっかく税理士さんに直接お話を聴けるの機会でしたので、年明けから施行される「電子帳簿保存法」についても概要を確認。よく考えてみたら、こちらの方が時期的には差し迫っていました(笑)

1社30分という短時間であり、いずれもこれから施行される内容でしたので、ざっくり概要を伺う程度となりましたが、マンツーマンでしたので「うちの場合は?」の気になるポイントを確認することができました。ネットを開けば税務署からの情報も見ることができますし、会計事務所さんなどが出している情報もあります。でも面と向かってお話を聞くことで、会話のなかから新たに気づくこともありますね。足を運んでよかったです。

郷育カレッジ講座受講報告「学ぼう!スペイン」。

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郷育カレッジ講座受講報告「学ぼう!スペイン」。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。来年で20周年を迎える郷育カレッジの人気講座のひとつに「多文化交流会グラスルーツ」がコーディネートする国際講座があります。 多文化交流会グラスルーツ では、福津市内や近郊にお住いの外国人の方に、ボランティアで日本語教室を開いており、文字通り多文化の方々が交流する拠点となっています。

毎年、その日本語教室に参加なさっている外国人の方に母国の文化を紹介していただく講座を、郷育カレッジで開催しています。担当の国(=講師を担当してくださる方)は年ごとに変わり、国際色豊か。実際にそこで暮らしてきた方から文化を学べるとあって、毎年受講者は抽選になる人気講座です。わたしも毎回申し込みをしていますが、今年やっと当たりました!

今年は「スペイン」。国の歴史、民族・宗教観、主要産業、食習慣、世界遺産、美術…60分のなかで、概要をコンパクトに解説してくださいました。ユーモアを交えた語り口で(日本語で!)、とてもわかりやすかったです。特に、歴史の流れと民族や宗教についての概略は、これまで本を読んでもあまりよくわからなかったことが、すとんと腑に落ちました。言葉で説明していただくことで、途端に理解できることがありますね。これはとても不思議で嬉しい体験でした。質問タイムを30分とってありましたが、時間いっぱいまで盛り上がりました。

ところでこの講座は、すべて日本語で進行します。講師を担当してくださる方は、この日のために日本語でのプレゼンテーションを特訓するということでしたが、それにしても流暢で、すごいなぁと思いました。また彼らの日本語習得をボランティアでサポートしている「多文化交流会グラスルーツ」の方々の熱意にも頭が下がりました。

スペインはまだ行ったことがありません。俄然行きたくなってきました^^

読書『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる 経済・哲学・歴史・科学200冊』(日経BP)堀内勉著

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読書『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる 経済・哲学・歴史・科学200冊』(日経BP)堀内勉著

先日の読書『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)に引き続き、今回も分厚いです。486ページ。師走に入り、仕事も立てこみ気忙しいさなか、時間を見つけて黙々と読んでいます。昨日アップした『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)もそうでしたが、2021年も最終月になってなお、この年のベスト本候補との出会いが続々。なんともありがたく幸せなことです。

さて 『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる 経済・哲学・歴史・科学200冊』 、タイトルが長いですね(笑)。個人的には「世界のビジネスリーダーが読んでいる」という部分は不要だったのではないかと思います。なぜなら、もっと普遍的に、読みたい本、おススメしたい本のオンパレードでしたので。

古今東西の200冊が紹介されている第2部が保存版であるのはもちろん、個人的にはその前にある「はじめに」と「第1部」の読みごたえに唸りました。「はじめに」では著者自身のことが語られているのですが、読書が我々に与えてくれるものについて考えさせられる場となっています。続く第1部では「人類の知の進化」と題し、「第1章宗教と神話」「第2章哲学と思想」「第3章経済と資本主義」と、それぞれの概要・歴史的流れが、わかりやすくまとめられています。かなりのボリュームですが、これらの前提があることで、第2部の選書が説得力をさらに増しています。

200冊のうち、読んだことのある本はどれくらいあるかしらと数えてみました。各分野とも、読んだことのない本が大半…。これはつまり、今後の読書の楽しみがまた増えたということです。

本書は図書館の選書ツアーでチョイスし、カメリアステージ図書館の蔵書として認められた本です。分厚くて、価格もそれなりですので、まずは一人でも多くの方が図書館で借りてみてくださるといいな、と思っています。わたし個人にとっては、借りて読むだけではなく、そばに持って置きたい本でした。というわけで、自分へのクリスマスプレゼントに購入です^^

読書『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)細尾真孝著

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読書『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)細尾真孝著

2021年度選書ツアーで蔵書に追加していただけることになった6冊のうちの1冊です。12月に入ってから、今年のベスト候補に上がりそうな本を立て続けに読んでいます。

京都は西陣織の12代目であり、国内外で伝統工芸を広める活動をなさっている著者の、初めての著書。「国内外で伝統工芸を広める活動」をしている人は、これまでにもたくさんいらっしゃいましたが、細尾さんの視野の広さ深さは、これまでの様々なアプローチとまったく違うというのが、読後の感想です。読みながら頷くこと多数。とても励まされる一冊でした。上の写真は藤吉憲典の展覧会図録で、伝統工芸・アートの担い手としての見解を書いているページ。考え方の重なるところがたくさんあります。

以下、備忘。


  • 工芸とは、上手い下手には関係なく、自らの手や身体を使って、美しいものをつくり出したいという、人間が本能的に持っている原始的な欲求に忠実であることなのです。
  • 「手で物をつくる」ことこそ人間の創造性の原点である
  • 本来、日本のものづくりは独自の美意識によって発展してきました。
  • 日本では、自然に近い状態こそが、最も美しいのです。
  • 美意識は育つ
  • 手の中に脳がある
  • 五感を総動員して体験することが、美意識を磨くことにつながる
  • 常識はすぐに変わる
  • 言葉にすれば、波紋は必ず広がっていく
  • 風呂敷は大きく、広く
  • やらなくて良いことを、やりたいからやる
  • 美意識を妥協してはいけない。
  • 対等なコラボレーション
  • 美への投資
  • 美しい物を使う/本物の美に触れる
  • 使う物に責任を持つ
  • 触れる
  • 美の型を知る/先人の美意識を身体化させる
  • 作品に対する美の気配なくして、作品を判断することはできない
  • (日本におけるアートは)鑑賞者と物が空間において調和するなかで、初めて成立
  • 美しいものを創造している人は幸せになれる
  • 自分の中に深く落とし込むためには、自らお金を払う必要がある
  • つねに日常で、仕事で、美意識を感じながら生きる
  • 創造にとって大事なのは、常に背伸びをして、挑戦を続けることで、自分の美意識を打ち破っていくこと
  • 創造の根幹は工芸にある
  • ゴシック様式には「精神の力と表現」がある/ゴシック様式の建築には、職人たちが自ら考え、手を動かした結果がある
  • 新しいルネサンス/「美意識を持った創造的活動」という原点に立ち返ること

『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社) より


伝統工芸に直接携わっている方はもちろん、伝統工芸を取り巻くお仕事についている方々にも、ぜひ読んでいただきたい本です。

また、上の「備忘メモ」には書きませんでしたが、本書中に現代アートの問題点を指摘する例のひとつとして、「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」についての著者の感想・解釈が出てきます。騒動の最中からその後まで、わたしがずっと疑問に思っていたことが代弁されているような内容で、「そう!そのとおり!」とすっきりしました。少しでもアートに携わる人は、あの騒動でいろいろと考えたと思います。気になる方は、ぜひ読んでみてください。

観てきました:カメリアステージ図書館で『usao展』。

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観てきました:カメリアステージ図書館で『usao展』

つい先日、同じカメリアステージの歴史資料館で企画展『埴輪から見た津屋崎古墳群』を見てきたばかりでした。今回も、図書館に本を借りに来ての「ついで鑑賞」^^

usaoさん、存じませんでした。図書館エリアでの告知展示が可愛らしかったのと、多目的室を使ったスペースの雰囲気がとっても良かったので、引っ張られてじっくり観覧。イラスト+ことばで、漫画というか絵日記というか、を表現手段とする作家さんのようです。「夢はたくさんの人を幸せにすること」とありました。

正直なところを言えば、この手の緩い絵は、あまり好みではありません。が、図書館とのタイアップということで、その意味がしっかりと生きた素晴らしい展示になっていて、思わずしっかり見ました(読みました)。展示を担当した方の、作家さんと作品に対する愛情と敬意、一人でも多くの人に見に来て欲しいという気持ちが伝わってきました。

図書館での展示だからこそ、のひとつが、これ。

カメリアステージ図書館で『usao展』。

展示資料に関連する図書を一緒に紹介するというのは、オーソドックスな手法ではありながら、展示の仕方と本の選び方で印象が大きく変わるものでもあります。一つ一つじっくり読みたくなる展示になっていました。

カメリアステージ図書館での『usao展』は、12月26日(日)まで(※火曜休館)。お近くの方、図書館にお出かけの方は、ぜひ「ついで観覧」してみてくださいね♪

2021年度学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」第5回。

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2021年度学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」第5回。

2021年度学芸員研修の6回連続講座の5回目でした。「博物館リンクワーカー人材養成講座」第1~3回と、第4回目の報告は↓こちら↓。

今回は「回想法」。わたしが初めて回想法の講座を受講したのは、2018年「博物館で回想法」でのこと。今回は宮崎県総合博物館での取り組みを学びました。これは、前回の講座で同じグループだった福祉施設関係のスタッフの方が宮崎県総合博物館と連携して取り組んでおられる事例であり、継続的な取り組みが発展・進化している様子を拝見することができました。

以下、備忘。



  • 博(博物館)福(福祉)連携。
  • テーマ別回想法(座学)、コース別回想法(展示室観覧)。
  • テーマ別では、一つの題材を中心に、座ったままで回想法を展開することが可能。
  • コース別では、解説委員による解説を入れながら、展示スペースを動きながらの回想法が可能。
  • 昭和時代のモノだけでなく、さまざまな所蔵品や資料が、回想法の題材として使える。
  • 参加者それぞれの思い出話につなげ、話題を盛り上げるには、題材からどのようなテーマを決定し導くかが大切。
  • 各コースは定期的に開催。年度ごとに開催スケジュールを作成→支援団体(サービス利用団体)を公募。
  • 博物館に来れない方に向けては「貸出キット」によるアウトリーチ。
  • 貸出キットの貸出先は、福祉施設・学校・図書館等の社会教育施設が中心。
  • 現状では「貸出キット」は資料・史料のみで、人材(解説委員・学芸員)の派遣は無し。
  • 昔の道具などは参加者である高齢者の方々から用途や使い方を教えてもらうことができる=相互学習。参加者がお互いに「役に立っている」と実感できる。

宮崎県総合博物館では、取り組みのためのマニュアルがすでに出来上がっており、また毎月定例で開かれる福博連携の会議で細かく状況を共有する仕組みができているのが秀逸でした。「連携」のためには、とにかく働きかけ続けることが大事であり、そうしているなかで、志を同じくする方々とつながり、事業を推進していくことができると教えられました。

読書『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)古賀史健著

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読書『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)古賀史健著

476ページ。分厚いです。重いです。上の写真は、思わず厚さを測ったところ(笑)。これ一冊で「ライターの教科書」に必要なものを網羅することを目指して書かれたのでしょう、内容的にもボリュームたっぷり。現役ライター、編集者、これからライターになりたい人に届くように!の想いが詰まっています。著者の古賀史健さんは、編著書累計部数1100万部を超えるライターさん。1100万部って、すごいですよね。福岡出身・九州産業大卒というプロフィールに、勝手に親しみを感じます。

「ライターとは」の定義からはじまり、「取材とは」「執筆とは」「推敲とは」と続きます。全編を通して読みとれるのは、小手先のテクニックではなく、ライターとしてあるべき態度への言及。文章術的なものはほとんどありませんので、技術論的なものをお求めの方は、別の本を選んだ方が良いかもしれません。

表紙裏に「『書くこと』で自分と世界を変えようとするすべての人たちに届くことを願っている」と著者の言葉があります。これはすなわち「書くことで自分と世界を変えることもできる」のだというメッセージでしょう。わたしも「書く力」を信じる末端の一人として、とても嬉しくなった一文でした。

読書『ミュージアムグッズのチカラ』(国書刊行会)大澤夏美著

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読書『ミュージアムグッズのチカラ』(国書刊行会)大澤夏美著

あちらこちらの美術館・博物館で、ミュージアムショップがどんどん魅力的になっています。正直なところ、わたしはミュージアムグッズをたくさん購入する方ではありませんが、展覧会や常設展示を見たあとに、ついつい立ち寄る場所でもあります。上の写真は、福岡市博物館のミュージアムショップで手に入れた絵葉書。

本書には、グッズの商品開発に関わる学芸員さんや研究員さんデザイナーさんなどへのインタビューが載っていて、そこが一番の読みどころだと思いました。どのような思い・使命感をもって取り組んでおられるのか、並々ならぬ熱量を感じました。本書を読み終わったとき、自分のなかでのミュージアムグッズの位置付けが大きく変わっていました。

ミュージアムショップはミュージアムの入り口であり出口である、ということが、本質的に理解できました。有料の展覧会であっても、ミュージアムショップに入るには入場料はふつう要りません。そういう意味では誰でも入りやすく、敷居の低い入り口です。そして展覧会を観覧した後に、その余韻を持ち帰るひとつの方法としてグッズが並んでいる場所ですから、ある意味展覧会の一番最後の展示スペースであり、出口。

「はじめに」にある一文が、とても響きました。いわく「ミュージアムショップはただの売店ではないですし、ミュージアムグッズはただの雑貨ではありません。博物館での思い出を持ち帰るための大切なツールであり、博物館の社会教育施設としての使命を伝える手段でもあります。」(『ミュージアムグッズのチカラ』大澤夏美)。

とくに「社会教育施設としての使命を伝える手段」であるというところに、ハッとしました。わたしはアートエデュケーターとして「美術の教育普及」を仕事にしていますが、その立場・役割の目線でミュージアムグッズを見たことが、これまでありませんでした。でも、思い返してみれば、たしかに教育普及として活用できる側面がものすごくあることは明らか。「アウトリーチ」の究極の形ともいえるかもしれません。ミュージアムグッズを見る目が、がらりと変わりました。

各館が力を込めた魅力的なミュージアムグッズが、写真と解説入りでたくさん載っています。「このグッズが欲しいからこの美術館に行ってみる」もありですね。それこそ美術館への入り口そのものです。

久しぶりの額縁やさん。額縁は最初からついていた方がいい?

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりの額縁やさん。額縁は最初からついていた方がいい?

ずっと気になりながら進めるていなかった仕事のひとつに「額縁」の検討がありました。藤吉憲典のアート作品に陶板(レリーフ)シリーズが登場してから、ずっと頭のなかにはありつつも、具体化のイメージが湧かずにいたもののひとつです。

海外のアートコレクターの方々は、例えば絵画を購入する際も「額縁は自分で用意する」という方がほとんど。というのも、それぞれにご自宅や仕事場など飾りたい場所の内装・インテリアに合わせたものを用意したいから、それが当たり前なのですね。自分が気に入ったアート作品に対して、自分の感性で枠を加える喜びもあると思います。

一方、日本国内でのお客さまの反応を拝見していると、ある程度「持って帰ったらすぐに飾れる」状態であることを望んでいる方が多い=額縁がついていた方が購入しやすいとお考えの方が多いように思います。ここ2年近く海外に行くことができませんでしたので、国内でのアートの動き全般を観察するいい機会となりました。たしかに平面作品は「額縁」がついた状態で見た方が、飾ったときのイメージがしやすいです。実際に作品を購入なさるときには「額縁有りor無し」を選べるにしても、見せ方として、額縁に収まった状態でご覧いただけると、選びやすさにもつながると分かってきました。

世のなかがようやく出歩きやすくなったので、このタイミングで額縁屋さんに相談することに。額縁やさんに相談するのもほんとうに久しぶりでしたので、今回はゼロから=お店探しからいたしました。リストアップしたのは、福岡市内の博多にある額縁やさん、天神にある額縁やさん、西新にある額縁屋さんの三軒。いずれも老舗と呼ぶにふさわしい、長く営んでおられるお店です。

実際に足を運ぶと、そのお店の品ぞろえ、額縁の見せ方などから、自分の感性と合うかどうかがすぐにわかることに気づきました。対応してくださるお店のスタッフさんが、こちらの意図をどれだけ汲んでくださるかも重要ですね。今回お願いすることになった額縁屋さんでは、こちらが二つ三つイメージを伝えただけで、若い女性スタッフさんがピンポイントでいい感じのサンプルをいくつか出して下さり、驚くやら嬉しいやら。

縞馬陶板 藤吉憲典

色も材質も幅もデザインも多種多様な大量のサンプルのなかから「これ」というものを選び出すのは、額縁素人にはとてつもなく難しい仕事です。おかげさまで、無駄に試したり目移りすることなく、納得するものを選ぶことができました。

縞馬陶板 藤吉憲典

あとは、出来上がりを待つばかりです。額縁第一弾は、果たしてどのように仕上がっているか。とっても楽しみです。

Sladmore Galleryの企画展 Into the Wildに藤吉憲典が参加しています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Sladmore Galleryの企画展 Into the Wildに藤吉憲典が参加しています。

藤吉憲典の2021年の展覧会を締めくくるのは、ロンドンのSladmore ContemporaryとSladmore Galleryの2か所で開催されている、クリスマス・ショウです。

Sladmore Gallery では「Into the Wild」のテーマで、近代彫刻の名作の数々とともに、コンテンポラリーの作家作品が並んでいます。時間軸を超えて同じ空間で作品をお客さまに紹介できるのは、Sladmore Galleryだからこそできること。同じ場所で真価を問われるのは、作家にとってチャレンジングで嬉しいことです。

現地に一緒に立つことができないのはほんとうに残念ですが、ロンドンもまたコロナ禍の厳しい状況のなか、いくつもの展覧会参加機会をいただき、作品だけでも送り出すことができたことに、心より感謝しています。2022年冬は、2019年以来の藤吉憲典ソロエキシビジョン(個展)をSladmore Contemporaryで予定しています。来年の今頃は、ロンドンの会場に立っていることをイメージしつつ。