肥前磁器 藤吉憲典作品展@ギャラリー栂、スタートしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

肥前磁器 藤吉憲典作品展@ギャラリー栂、スタートしました。

約3年ぶりとなりました、岡山和気のギャラリー栂さんでの「藤吉憲典作品展」。初日・二日目と、作家在廊でした。おかげさまで、ずっとお客さまがいらしてくださり、個展会場の様子の写真を撮る余裕がなかった!とは、作家本人の弁。ということで上の写真は、宿泊先の旅館周辺・備前焼の窯元さんが立ち並ぶエリアを散歩したときのものだそうです^^

初めましてのお客さま、お久しぶりのお客さまにお会いすることが出来て、とても嬉しかったようです。栂さんのギャラリーがある場所は、決して交通機関の便利な立地ではありませんが、高速道路のインターチェンジからは近く、皆さん車で駆けつけてくださいました。ありがたい限りです。

二日目のアーティスト・トークでは、たくさんの質問をいただいて、個別にお答えすることが出来たようでした。少人数で設定していただいたからこそ、実現することですね。ふだんは一人で仕事をしている作家にとって、あらたまって人前で話をするのは緊張を伴う仕事ではありますが、年に数回の個展の機会だからこそできることであり、充実した時間を過ごすことが出来たようです。

栂さんでの個展は3回目。栂さんのギャラリーに併設したお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べることと、上の写真のような場所を散歩して備前焼を物色するのが、作家の楽しみとなっています。おなじ「やきもの」でも、磁器と土ものとでは異なる魅力があります。以前から、土ものの良い酒器を見つけては買うのが趣味のようになっており、今回も素晴らしい備前のぐい呑みを持って帰ってきていました。次回はぜひわたしも一緒に行きたいなと思いつつ。

栂さんでの「肥前磁器 藤吉憲典作品展」は、3月29日(金)まで(3/25(月)休廊)です。ぜひお立ち寄りくださいませ。


肥前磁器 藤吉憲典作品展 ギャラリー栂
肥前磁器 藤吉憲典作品展

2024.3.16(土)-3.29(金)※3/25(月)休廊
OPEN 11:00-17:00

ギャラリー栂
岡山県和気郡和気町清水288-1
TEL 0869-92-9817
https://www.gallerytoga.com/

読書『そして誰もいなくなった』(早川書房)アガサ・クリスティー著/青木久惠訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『そして誰もいなくなった』(早川書房)アガサ・クリスティー著/青木久惠訳

このところ年度末のバタバタで(事業年度は1月-12月ですが)、図書館に行く暇がありませんでした。気がつけば「隙間時間で読む新刊本」が手元に無い事態。このような事態は久しぶりで、実際のところ読む暇もあまり無かったのではありますが、ふと手が空いたときに「読む本が無い!」と思わず叫んでしまいました。

そこに息子が差し出してくれたのが本書。2010年刊行の新訳版です。わたしが読んだのは、たしか小学校高学年の頃、アガサ・クリスティーの著書で最初に読んだのがこれだったと思います。時代が異なりますので、異なる訳者のものを読んでいるはずですし、なによりストーリーをすっかり忘れてしまっていますので、借りることに。

さて『そして誰もいなくなった』。こんなストーリーだったのね…と、ほぼ初めての感覚で読みました。個性の強い登場人物の描かれ方が面白く、このような「職業と性格」の結び付け方も、もしかしたら彼女が始めたことなのかもしれないな、などと思いました。最後の最後に謎解きを読みながら、ようやく「そういえばそうだった!」とようやく既視感を覚え、読了。

先に読んでいた息子の感想が「このストーリーのパターンって、いろんな本で繰り返し使われているよね。これが一番最初だったんだね」でした。「人里離れた場所」「集められた人が一人づつ亡くなっていく」のパターンは、つい最近映画が公開されていた『ある閉ざされた雪の山荘で』(東野圭吾原作)が、まさにそうだったようですね。わたしはこちらはまだ読んでいませんが、後世のミステリー作家諸氏にとって、アガサ・クリスティーはずっと偉大な存在なのだろうと思います。本書のあとがきに、赤川次郎氏が「永遠の目標」とタイトルする文章を寄せていて、そこからもリスペクトが伝わってきました。

ところでわたし自身は、このところアガサ・クリスティーといえば、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』『名探偵ポアロ ベネチアの亡霊』と、すっかり映画で観るばかりになっていました。試しにググってみたところ、『そして誰もいなくなった』は1945年に最初の映画化されていたようですね。今作ったらどうなるか、映画を観てみたいという気がします。ポアロが出てこないので、ケネス・ブラナーによる映画化は無理かもしれませんが。

『そして誰もいなくなった』(早川書房)アガサ・クリスティー著/青木久惠訳

読書『告白』(双葉文庫)湊かなえ著

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読書『告白』(双葉文庫)湊かなえ著

湊かなえさんのお名前は知っていましたし、『告白』は松たか子さんの主演で映画になっていたことも知っていましたが、湊かなえさんの著書を読むのは今回が初めてでした。なんとデビュー作だったのですね。そして、本屋大賞受賞作。

最初からぐいぐいと引き込まれました。語り手(告白する人)が章替わりで登場し、終章でまた最初の人物に戻ります。最初の人物がおそらく主人公ということになるのかもしれませんが、各章で告白するそれぞれもまた主人公のようでした。それぞれの言葉を読みながら、事件の全体像がだんだんと明らかになってゆく仕組みです。

わたしが読んだ文庫版では、本書を映画化した中島哲也監督が「あとがき」を書いています。それを読みながら、なるほどと思ったのが、「それぞれが、告白内容のどこかで嘘をついている」という指摘でした。だから「告白内容をそのまま鵜呑みにしてはいけない」と。自分のしたことを美化したり正当化したりする気持ちが意識的にあるいは無意識的に働いて、「嘘」とまで言わずとも表現方法が変わることは、自分自身心あたることです。カズオ・イシグロの著書でしばしば登場する、「信用できない語り手」を使ったストーリー展開を思い出しました。

先に読み終えていた息子から「これって、結局誰が悪かったんだと思う?」と問われ、考えました。たしかに本書の中では、皆が「○○が悪い=だから自分は悪くない」という思いを抱えながら言葉を発していることが感じられました。でも実際は、そんなに単純なものではない。悪いか悪くないか、はっきりと線が引けるということでは無いのだということを、強く感じさせられた読書でした。読書のあとに映画も観てみる、という選択肢もありますが、今回は自分の頭のなかで鮮明にイメージができあがりましたので、映画は観ないことといたします。湊かなえさんの本、少しづつ読んでみたいと思います。

『告白』(双葉文庫)湊かなえ著

英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

昨年11月からスタートした『英語でアート!』(マール社/佐藤実・宮本由紀共著宮本由紀さんによる期間限定のマンツーマンレッスン。最終回の四回目が終わりました。展覧会の際にギャラリーでクライアントから聞かれやすいことや、アーティストトークなどの機会に寄せられる質問項目などを想定して、それらに対する受け答えをブラッシュアップすることを目的としたレッスンでした。

その最後は、キュレーター、マネージャー、エージェント的な立場にある「わたし」への質問でした。質問項目は、先日ブログでご紹介しておりました。

レッスン前にこれらの質問に対する回答を考えていたのですが、まず自分自身について英語で語ることがほとんどなかったことを、あらためて痛感しました。特に難しかったのは「How has your role evolved over time, and what have you learned from the experience?」に対する答えで、これはまず日本語できちんと文字にしたこともありませんでしたので、そこからのスタートとなりました。わたしにとっては、自分自身を説明する方法を考える、良い機会となりました。

今後は、この4回(4時間)で学んだことを、自分の言葉として落とし込めるように、練習します。すらすらと口から出てくるように、繰り返し声に出していくのが一番ですね。レッスン中のおしゃべりでもアドバイスいただいたのですが、想定される質問に対して、あらかじめ英文章を作って答えを準備しておくことは、とっても良いこと。準備しておくことで、想定外の質問があったときにも、準備していたなかから組み合わせて回答をすることも出来る場合がありそうです。

宮本由紀さんのアート英語講座 アートを通して英語を学ぶ Art Alliance

中小機構の専門家相談で、知財関係のアドバイスをいただきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

中小機構の専門家相談で、知財関係のアドバイスをいただきました。

公的機関サービス使い倒し。10年以上お世話になっている中小機構九州本部の支援サービスで、久しぶりに対面での専門家相談をお願いしました。商工会やジェトロなどにも専門家相談の窓口はありますので、相談したい事項が出てくると、どこにどのような専門家の方がいらっしゃるかを調べたうえで、依頼することになります。今のところ、海外方面と知財法面では、中小機構さんのお世話になることが多いように思います。

今回は、藤吉憲典作品についての「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」をどのように表明するか、その助言を得たく、弁理士さんに相談して参りました。そもそも「知財のオープン化」について一番最初に学んだのは、学芸員技術研修会でのこと。2016年となっていましたので、もう8年ほど前のことになります。ここでの学びがあったからこそ、知財関係の疑問が沸いたときにスムーズに相談につなげることが出来ました。ありがたいことです。

以下、今回の相談での備忘。


  • 著作権者(=花祭窯/作家)の権利。
  • 「財産的価値」と「人格的価値」
  • 「著作人格権」についての明記。
  • コピーライトポリシーの作成、ウェブでの公開、印刷での利用。
  • 二次利用の際の決まり事。
  • 文化庁サイトをチェック。
  • →著作権関連での雛型などを探せる。
  • 著名な現代アーティストのコピーライトポリシーを参照。
  • デジタル庁のコピーライトポリシー参照。
  • 同内容を英文でも制作。
  • すべてクリエイティブコモンズライセンスに基づいた形で表記する。
  • メディアへの作品貸し出しの際などにも活用。
  • コピーライトポリシーや契約書の作成後、弁理士による再チェックで確実に。

まずは雛型とお手本になるポリシーを探し、自社用にカスタマイズするところから始めたいと思います。

銀行選び―テレビCMのイメージと、実際の対応と。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀行選び―テレビCMのイメージと、実際の対応と。

わたくしごとですが、息子が初めて自分で銀行口座を開設することになり、手続きに付き合うことに。まずどこに口座を開こうかと考えたとき、福岡県に住んでいると、おおよそメジャーな地銀2行(仮にA、B)の名前が上がってきます。ネットで完結する方法もあるよ、というわたしに対し、窓口で手続きをしたいという息子。それも良い経験になりますので(そのうち無くなる方法かもしれませんし)、足を運びました。

息子、好きな俳優さんがCMに出ていたからという理由で、まずはA銀行へ。受付の番号札をとるところで「窓口予約は入れていますか?」と冷たく出鼻をくじかれました。入れていないと告げると、予約が無いと無理なので出直すようにと、その場で午後からの予約を入れることに。その間、対応する人が変わること2回、そしていずれもビジネスライクな対応でした。少し後ろから眺めていたわたしの率直な感想は、社会経験がなく緊張しているとわかる相手にずいぶん不親切だなぁ、というところ。

銀行を出て息子の開口一番は「ちょっとA銀行のイメージ悪くなった」。地元の支店ですので、そのような評判をわたしは知っていて、だからこそAでは口座を開いていませんでしたが、このようなことも自分で体験してこそわかることです。気分は落ち込みつつも、続いてB銀行へ。今度は銀行に入る前にスマホで予約が必要かどうかを調べ、不要と確認したうえで向かいました。

B銀行では番号札を受け取る段階から「新規口座の開設ですね、ありがとうございます!」とたいへんにこやかな対応。受付から窓口への引継ぎも「初めてだと緊張しますよね」と、親切に付き添ってくださいました。通帳発行が完了するまで、始終笑顔で丁寧な説明をしてもらいました。手続きの最後に、窓口の方がちょっとミスをしてしまったのですが、「たいへん申し訳ありません!」と素早くリカバリーして、「あのミス対応さえも好印象だった!」と息子に言わしめました。

ひとつうまく行き、気分も多少良くなったところで、あらためて先ほど予約を入れたA銀行に向かうことに。ここまで想定していた以上に時間がかかったので、「予約時間にもしかしたら少し遅れるかもしれないから、念のため電話を入れておく」という息子に「それはいい心がけだね」と言いつつ、電話する息子を見ていると、みるみる表情が険しくなりました。聞けば「予約時間に来れないのなら今日は無理です」というようなことを言われたそうで。まあ、それも銀行側の事情を考えれば仕方のないことかもしれませんが、言い方ですよね。ここに至って息子の心に「A銀行には今後絶対口座を作らないし、A銀行系列の会社には絶対就職しない」との決意が生まれてしまいました。

まるでドラマの設定のようなA行とB行との対応の違いは、傍目に見ていて思わず笑いだしそうになるほどで、これは息子にとって良い勉強になったなぁと思うと同時に「人の振り見て我が振り直せ」の言葉が頭に浮かびました。

再々読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

再々読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著

文春文庫のサイトに「色彩学のバイブル的著書」と書いてあります。わたしが持っているのは「文春文庫PLUS」ですが、文春文庫PLUSのロングセラーが文春文庫版として再び刊行されていましたので、リンク先は「文春文庫版」となっています。なるほど名著ということですね。

藤吉憲典の創作活動において、書画を含めた壁面作品が増えてきたことに伴い、空間装飾について考えることが多くなってきています。久しぶりに手に取りました。わたしが前回読んだのが2020年のことで、そのときも再読でしたので、一番最初に本書を読んだのはいつだったことやら。単行本は1994年刊行となっていましたので、30年前の本ですが、今読んでもなお学びの大きい本です。

文春文庫版の紹介ページに「現代人への快適色彩生活のすすめ」とあります。わたしが今回本書を開いたのも、まさに「生活空間における色彩」について学び直しをしたかったから。本書をヒントに、色の心身への影響を配慮した室内のカラーコーディネートと、差し色としてのアート作品の組み合わせを考えることが出来ます。

わたしたちはふだんから、色に対して無意識かつ直感的・感覚的に反応しています。もとから好きな色、嫌いな色がある人もいらっしゃると思いますが、多くの場合では、状況や環境によって、心地よく感じたり居心地悪く感じたり。本書はそこに論理的(科学的)な理由付けを与えてくれるものです。

これから生活空間におけるアートの提案をしていく際に、これらの知識的な裏付けがあることで、お客さまの生活空間をより心地よいものにするお手伝いができると思います。これからもことあるごとに読み直す本になりそうです。

『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著 ※文春文庫版のリンクに飛びます。

津屋崎千軒「藍の家」でお雛様。

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津屋崎千軒「藍の家」でお雛様。

津屋崎千軒で雛祭りといえば、毎年3月に開催される、登録有形文化財・古民家「藍の家」でのお雛様展示。毎年この季節になると、広いお座敷に古いお雛さまが所狭しと並びます。古いお雛様を飾り付けるのは、とても神経を使ってたいへんだということ。イメージできますね。それでも毎年こうして見せていただけることがとても嬉しいです。

藍の家のお雛様

そしていつも同じことを思います。お道具が素晴らしいなぁ、と。わたしはどうしてもお人形さんのお顔よりも、設えの方に目が行ってしまうのです。

藍の家のお雛様

周りに飾られた「さげもん」も華やかです。

藍の家のお雛様

不思議なのは、毎年見ているはずのお雛様も、展示場所により初めてのように見えること。藍の家のお雛様は3月中展示の予定です。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。

津屋崎千軒民俗館「藍の家」

↓こちらは、昨年のレポート↓

「ふくつのね 2024」そろそろ動き出しました♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「ふくつのね 2024」そろそろ動き出しました♪

博多阪急さんからのお声掛けで、2022年に初開催された「ふくつのね」。地域振興を目指しつつ、百貨店の催事によくある「物産展」ではなく、福津地域に根差して活動するものづくりの人・モノを紹介する「ライフスタイル提案」にしたいという意図に賛同して参加しました。またイベントを単発的なものでは無く継続的に展開できるよう、じっくり取り組もうとしている実行委員の方々の姿勢にも、共感したのでした。上の写真は初開催のときのもの。

2年目の昨年は、博多阪急さんが「特別室」を花祭窯にご用意くださり、展示規模もスケールアップ。たくさんの方にご来場いただくことが出来ました。「ふくつのね」全体としても、いくつかの課題はありながらも良いイベントにすることが出来たようです。その2回目開催のあとすぐに2024年度の開催が決まり、日程も早々にご提示いただいておりました。

その後、「ふくつのね」の言い出しっぺであり、出展者を引っ張ってくださっていた阪急の担当者さんが異動になってしまい…。異動はあり得ることだと頭では理解していましたが、実際に担当者さんが変わってしまうと、また仕切り直しの感があります。人が変わることで勝手が変わるのは、どこにでも発生しうることで仕方のないこと。出展者側の窓口であるふくつのね実行委員さんたちは、いろいろとたいへんなこともあるだろうなと思いつつ、一出展者のわたしたちとしては、実行委員の皆さんにお任せしてついていくのみです。ここからまた少しづつ、相互に信頼関係を築いていきたいですね。

そんななか、まずは新しい担当者さんとオンラインでの顔合わせがありました。一度お顔を拝見すると、ホッとしますね。今年は新しい担当者さんのお力を借りながら、これから7月の展覧会に向けて準備を進めて参ります。展示計画・告知方法・運営計画と、準備8割いや9割を目指していけば、昨年よりさらに良い展示会にできるかな、と。

★7月17日(水)~7月23日(火)博多阪急百貨店 特別室(福岡・博多)

テーマは「より足を運びやすく、より楽しい展覧会」。まだ4か月以上先の話ではありますが、準備は始まっています。地元福岡の皆さまとお会いできる貴重な機会、一人でも多くのお客さまにご来場いただけると嬉しいです。

福津市の社会教育システム「郷育カレッジ」、2024年度カリキュラム編成も大詰め。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福津市の社会教育システム「郷育カレッジ」、2024年度カリキュラム編成も大詰め。

福津市の社会教育の仕組み、郷育カレッジ。毎年、さまざまな分野で合計100本前後の講座を計画・実行しています。福津市内在住の市民はもちろん、福津市内事業所への通学・通勤者も参加することが出来る、福津民のための生涯教育システムです。

郷育カレッジの運営委員会では、毎年、年が明けると次年度のカリキュラム編成が本格化し、3月にはほぼ内容・依頼先が確定。4月末には新年度のパンフレット構成がほぼ出来上がり、ゴールデンウィーク明けには校了・印刷へと進み、7月の開講に向けて6月には市民の皆さんに全戸配布となります。

というわけで、この3月から4月にかけてが、2024年度のテーマとカリキュラム確定の、一番忙しい時期。限られた時間内で、つつがなく進めていくことが求められます。進行スケジュール的にはほぼ毎年同じとはいえ、郷育カレッジ運営の肝となる仕事が年度替わりに重なりますので、担当の市役所職員さんは毎年たいへんそう。ここに人事異動が重なったりすると、さらにたいへんなので、異動が無いことを祈る時期でもあります。

だからこそ、異動の無い市民委員の存在が重要であったりします。どんな組織の仕事でも、担当者が変わると本来の志がきちんと受け継がれずに変容してしまう危険性が伴います。そこがブレないように守っていくのが、市民委員の大切な役割の一つだと、年を重ねるほどに思います。

受講生の皆さんに楽しく学んでいただけるように、価値ある機会を提供できるように、しっかり務めて参りたいと思います。