試行錯誤の英語学習、やっぱり自学時間の確保が必要。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

試行錯誤の英語学習、やっぱり自学時間の確保が必要。

英字新聞「The Japan Times Alpha」に追い回されています。とブログを書いたのは、つい二月ほど前のこと。毎週1部、英字新聞が増えていきます。放っておいてもなかなか改善できないので、この機に「英語学習」全体を見直そう!という結論にたどり着きました。もう何年もこれを繰り返しているような気がしています。学習が途切れていないのが救いではありますが、これは「実際に仕事で使う。必要。」という現状のおかげです。

新しいことを始めては計画し直し…は、「英語学習あるある」ですね。唯一変わらずに続いているのが、英会話教室。通い始めてもう8年目になると思います。ご近所の英会話教室ブループラネットさん。主催するマックティアーご夫妻の、楽しいクラスと柔軟で理解ある対応のおかげです。スピーキングの機会を定期的に持つことで、上達しないまでも現状維持はできているのではないかしらと。

ずーっと気になっているのは語彙不足。語彙が足りないと痛感しつつも受験勉強のように「単語を覚える」だけの学習はやりたくないのが、我ながらわがままです。一番良いのは検定試験の類を目指して学習することなのだと頭ではわかっているのですが。ただ英字新聞を読みだしたことで、新しい語彙に触れる機会は確実に増えてきたので、これをなんとか生かしたいところです。

昨年から外出機会が激減したこともあり、今更ながら「隙間時間に学習」がほとんどできないことに気づきました。それまでは、電車での移動時間やアポの合間のカフェタイムなどが、程良い隙間時間になっていたのですが。ならば、1日のなかで、1週間のなかで、1か月のなかで、決まった時間を英語学習にあてるべし、ですね。タイミングよく某メルマガで「大人になってからの自己学習でも『時間割』を設定することが大事」的なコメントを発見し、やはりそうよね!と。

その一方で「一人で学ぶよりも、複数人で学習した方が、刺激のレベルが高くなり、記憶に定着しやすい」とのコメントも発見。そこは引き続き英会話教室に頼ることになります。加えて高校生になった息子の英語の勉強につきあうことが、いい復習になると感じつつある今日この頃。

ともあれ、自学時間を計画的に確保して、英語学習を習慣化することを目指します。ここで宣言したからには、頑張らねば。次回の渡英をモチベーションに、手を変え品を変え取り組む英語学習です。

読書『ハプスブルグの宝剣 上・下』(文藝春秋)藤本ひとみ

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読書『ハプスブルグの宝剣 上・下』(文藝春秋)藤本ひとみ

一人で勝手に「藤本ひとみ祭り」継続中です。『皇妃エリザベート』『王妃マリー・アントワネット<青春の光と影>』『王妃マリー・アントワネット<華やかな悲劇のすべて>』『アンジェリク』に続く、ハプスブルグ家周りのストーリー。時系列順に本を読んでいるわけではないうえ、歴史の流れが頭に入っていないので、ハプスブルグ家の家系図と、ヨーロッパ地図を横に置きつつ読んでいます。

今回は男性が主人公である点が、既読の本とは異なっていました。藤本ひとみさんの著書を読むたびに、「長所も短所もひっくるめてとてつもなく魅力的な女性」が登場することが、惹きつけられる一番の理由だとずっと思っていました。が、女性だけではありませんでした。本書で描かれる男性陣の魅力的なこと。

家系図や地図を横に置いてはいたものの、実のところ、お話自体の面白さに引っ張られて、歴史的なものの見方はほとんど顔を出しませんでした。背景をきちんと理解していた方が、より感情移入できるのかもと思いつつも、「よく知らない時代の、よく知らない国の出来事」でも、十分に満喫できる小説のすばらしさ。

上下巻あります。

わたしが読んだのはブログタイトルの通り、図書館で借りてきた「文藝春秋版」でしたが、アマゾンではキンドル版になっていました。もう廃版なのかもしれませんね。文春文庫版の中古は出ていました。上のリンクはキンドル版です。

今回は反省点も一つ。仕事が混んでいるときに、こういう本を借りてきてはいけませんね。続きを読みたくなって気が散ってしまいます。そして、気が散るぐらいなら読み終わってしまおう!ということで、睡眠時間が…。でも、こんなふうに小説世界に没頭する時間が持てることも、とても贅沢なことだと思うのです。

九州EC勉強会「GOOGLEマイビジネス を学ぼう」に参加しました。

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九州EC勉強会「GOOGLEマイビジネス を学ぼう」に参加しました。

九州ECの久しぶりの勉強会は、Zoom開催でした。九州EC=九州ECミーティングは、EC(イーコマース)事業者が集い、事業運営に役立つ情報交換・提供を行う会で、2005年1月にEC事業に関する情報過疎地であった九州でも東京並みの情報が得られる場を作ることが目的で結成されました。自ら経営者でありECに取り組む方々が幹事となり、ボランティアで続けてきている勉強会組織です。

今回のテーマは、Googleマイビジネスとインスタグラムの活用について。講師の先生は、株式会社モアモスト 取締役の河野忍さん。とっても可愛らしい雰囲気をまといつつ、小学生の時からホームページ制作をなさっていたという、筋金入りのIT専門家でいらっしゃいました。やさしい語り口ながら、ズバズバと「やるべきこと」「見込める成果」について、実践結果を見せながらレクチャーしてくださいました。

以下、備忘


  • テレビ、雑誌、新聞、本などによる情報=認知を増やすための情報。
  • ネット検索による情報=行動欲求に結び付いている情報。
  • 認知を増やす→行動欲求。(だから、どちらも大事。)
  • Googleマイビジネスチューニングの目的は「見込客に魅力を正しく伝える」こと。(=誤解を減らし、間違って来てしまう人を防ぐ役にも立つ」。)
  • 写真200枚。
  • 説明文や投稿は、選んだキーワードで5w1hで作文。
  • 投稿は具体的なお客さまを思い浮かべて、その人に向かって。
  • メッセージ機能をうまく使おう。オンライン予約の方法として使えるかも。
  • 口コミには必ず返信。
  • どのメディアにも言えることだが「まず運用方針を決める!」。
  • インスタ初期設定を見直す。
  • #を決める。
  • #は30まで入れる。
  • 目的に合う#の探し方。
  • 2語以上の組み合わせ#。
  • インスタをカタログ化して「更新しない」という手もあり。

九州EC勉強会「GOOGLEマイビジネス を学ぼう」株式会社モアモスト 取締役河野忍氏より


これだけ明確に語られると、もう「話を聞いたのに実践しなかった」は許されない感じがしました(笑)。九州ECは自ら経営者でありECに取り組む方々が幹事となり、ボランティアで続けてきている勉強会組織なので、「今ほんとうに学びたいこと・学ぶべきこと」が学べます。今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました!

ドクダミシーズン到来。

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ドクダミシーズン到来。

先週末庭掃除をしていたら、ドクダミの葉っぱが増えていました。強いので、年中庭で見ることができますが、やはり今からが一番伸びる季節。よく見ると小さなつぼみもたくさんで、そろそろ花が咲きそうです。

ドクダミは使い道の広い植物です。白い花が可愛らしいので、一輪挿しに飾っても風情がありますし、葉っぱを乾燥させてドクダミ茶にも出来るし、ドクダミで化粧水を作る人もいますね。我が家ではもっぱら「虫刺され薬」として活用。根っこから葉っぱ、花まで使えます。ドクダミがどんどん伸びてくる季節と、虫刺されシーズンが始まるのがほぼ同時期なので、ちょうど良いのです。

さて、ドクダミの虫刺され薬。つくり方は、園芸家でハーバリストの友人に教えてもらいました。基本はドクダミ化粧水と同じだそうです。根っこから引っこ抜いたドクダミを束ねて風通しのところに下げ、ちょっと乾燥させたら、花切りバサミで適当に切り、煮沸消毒したビンに入れてエタノールに浸け込んだら仕込み終了。我が家ではエタノールの代わりに、アルコール度数の高い(35%)ホワイトリカーを使ったりもしています。葉っぱがしっかり浸かるように入れます。

蚊に刺されたら、かきむしる前にビンから葉っぱを取り出して載せておくと、アルコール成分でスーッとするのと相まって、かゆみが治まります。ただ、皮膚の弱い方に向くかどうかはわかりませんので、作ってみるときにはどうぞご注意くださいね。ともあれ我が家では「ドクダミ仕事」はこの季節の定番です。庭がドクダミで埋まってしまうのを防ぎつつ、活用。

ドクダミって偉いなぁと毎夏思います。ちなみにドクダミ茶は、お通じに良いとされていますが、一度自分で作って飲んでみたら効き目が強すぎたので、あまりお勧めしていません(笑)

桃居さんでの「藤吉憲典陶展」に向けて、器、続々完成中。

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桃居さんでの「藤吉憲典陶展」に向けて、器、続々完成中。

つい先日、藤吉憲典陶展のDMが届きました!とブログを書いていました。気がつけば初日まで2週間を切り、ダンナはまさに制作ピーク。どんどん出てくる「つくりたいもの」も、時間との勝負になってきました。

2021年の「藤吉憲典展 at 桃居」テーマは「おさらい」。テーマの通り、懐かしい顔ぶれの器が次々に生まれています。「前につくったあの器を、今作り直すとこうなる」。藤吉自身の温故知新とでもいいましょうか。形も絵付も、明らかに進化がみえるのが、傍目にも面白いところです。

藤吉憲典陶展 染付

まずは染付がどんどんでき上がってきています。赤絵の器はこの後もう一窯(赤絵窯)に入ります。ダンナ、まさに赤絵付中。

藤吉憲典 染付

懐かしい形に、懐かしい文様。古くからのお客さまには「そういえば、あったよね♪」を発見する楽しさも。

東京都内も福岡県内も緊急事態宣言下ですが、今回の個展は桃居さんのはからいでオンライン展示がございます。場所に関係なく参加していただけるのは、今回の展覧会の楽しみなところ。全国からのオンラインでのご来場をお待ちいたしております。



藤吉憲典陶展 at 桃居
2021年5/21(金)-5/25(火)会期中無休
11-19時(最終日17時まで)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
http://www.toukyo.com/exhibition.html

今回はオンライン展示(https://toukyo-exhibition.stores.jp/)がございます。藤吉憲典陶展での出展作品は会期初日2021/5/21からの掲載となります。

桃居さんの実店舗へご来場の際は、直前に桃居さんのサイトでご確認いただくか、お電話で桃居さん(TEL03-3797-4494)に問い合わせていただくと確実です。

貿易実務セミナー「成功する国際ビジネス交渉の基本ルールと注意点」(日本商事仲裁協会主催)

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貿易実務セミナー「成功する国際ビジネス交渉の基本ルールと注意点」(日本商事仲裁協会主催)

久しぶりにビジネス系のセミナーに参加いたしました。Zoom開催です。JCAA(日本商事仲裁協会)さんには、無料のセミナーや相談窓口があり、これまでにも、わからないことや確認したいことがあるときに何度かお世話になっております。

講師の亀田尚己先生は、同志社大学商学部商学研究科で30年以上教鞭をとっておられるということで、お話がとても面白く分かりやすく聞きやすく。またそのお話のベースは、中小製造業の社長として輸出の仕事を長年なさってきた豊富な経験に裏付けられたもので、とても納得できるものでした。

以下、備忘。


  • 念入りなコミュニケーション。
  • 「言わなくてもわかるだろう」を捨てる。
  • パトス(感情)65%、ロゴス(人柄)25%、エトス(証明)10%(アリストテレス『弁術論』より)。
  • 日本語表現の特徴(小前提論拠が抜ける/察してくれることを期待する/はっきり言わない)を捨てる。
  • 聞き上手と質問上手。
  • 自分のこととして話ができるくらいにウェブサイトを徹底的に読み込んでから交渉に臨む。
  • Seazon’s greetingsは有効。
  • 自分が正しく理解できるまで質問を繰り返す(いくら質問してもOK)。
  • 使用される言葉の定義の確認を怠らない。
  • 伝えるだけでなく相手の考えを引き出す(What+How、Why+How)。
  • 商談後は必ず「その時の言語(英語)」で商談録を作成する。
  • 「どちらか」でうまくいかない(納得できない)ときは、第3、4、5…の方法を考える。
  • 商談がうまく進まないときは、視点と視野を変える、回答を持ち越す、交渉のパイを拡張する。
  • 第一に大切なのは人間関係の構築、交渉はお取引全体のなかの一部分(部分集合)。

<理解できるまで繰り返す質問例>

  • Could you please say that again?
  • You said … As I understand, you mean…?
  • Could you please give me some examples?
  • … Is that correct?
  • Am I right in understanding that … ?
  • Please let me see if I am clear about what you said. Do you mean … ?
  • May I sum up our discussion as follows … ?

貿易実務セミナー「成功する国際ビジネス交渉の基本ルールと注意点」(日本商事仲裁協会主催)同志社大学亀田尚己先生のお話より


それにしても、居ながらにしてこのような内容のセミナーを受講することができることに、地方在住者として純粋に喜んでいます。機会を提供してくださったJCAA(日本商事仲裁協会)さんに、心より感謝いたします。セミナー告知からすぐに全国から参加申し込みが入り、定員に達するのが思いがけず早かったとおっしゃっていました。

実際に足を運ぶことで得られるものには勝らないのは承知の上でも、以前なら「足を運べないから」と逃していた機会を、オンラインによって掴めるようになったのは、とてもありがたいこと。こうして距離の物理的壁を乗り越えられるようになったことは、昨年からの一年間で「よくなったこと」のひとつですね。

読書『LONDON’S SECRETS MUSEUM & GALLERIES』(Survival Books)

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読書『LONDON’S SECRETS MUSEUM & GALLERIES』(Survival Books)

ときどき我が家の本棚を見直すと、思いがけず「今ちょうど気になっていたテーマの本」を見つけることができます。それはつまり、我が家の本棚の顔ぶれのなかに「忘れてしまっていた本」がたくさんあることを示すのでもありますが(笑)。ともあれ「買いに行かなくても、ここにあった!」本を見つけると嬉しいもので、本書もそんな一冊です。

2015年にロンドンに行ったときに、お土産物屋さんでゲットしたのでした。「LONDON’S SECRETS」とついたシリーズが数冊あり、ほかには「PLACES」「PUB & BARS」「PARKS & GARDENS」など。

今頃この本が気になったのは、昨年来続いていたロンドンのロックダウンが、この4月からようやく緩和されつつあるというニュースをあちらこちらで目にしているからでしょう。ちょうど今朝(2021/5/7)も、西日本新聞文化面にロンドン在住のブレイディみかこさんの書いた記事がありました。ようやくパブがオープンした喜びと、この1年で閉店に追い込まれたお店がたくさんあったこと。閉じたお店の多くは、チェーン展開しているような資本の大きなお店ではなく、地域に根付いた小さなPUBであったこと。

2月に参加した九州産業大学国際シンポジウムで、英国の美術館やギャラリーでも、この一年に閉館になってしまったところが少なからずあったことが報告されていました。ロックダウンになってすぐに、救済のための社会的な動きがスタートしたものの、小さな私設のミュージアムなどで、継続できなかったところがあったようです。そんな情報を目にするたびに、気になっていたのでした。

さて『LONDON’S SECRETS MUSEUM & GALLERIES』。5年以上前のガイド本にはなりますが、次回ロンドンへの渡英時には携帯して、小さなミュージアムをできる限り訪問したいと思っています。訪問することが、最大の応援になると思うので。

読書『自由への手紙』(講談社)語り:オードリー・タン

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読書『自由への手紙』(講談社)語り:オードリー・タン

オードリー・タン関連読書の3冊目は、ご本人の語り(クーリエ・ジャポンのインタビュー)による本書『自由への手紙』。わたしの読んだ1冊目は本国台湾で刊行されたものの日本語訳2冊目が台湾在住の日本人ライターさんによるものでした。今回はご本人の語りでしたので、同じ人物に関する本でも、バランスよく視点を変えて読むことができました。

1冊目、2冊目を読んだ時もそうだったのですが、本書も読み終わってから温かい気持ちになりました。もちろん読みながら日本の政治の先行きに対する不安もたくさん湧いてくるのですが、それ以上に、未来への希望や安心を感じさせてくれます。オードリー・タンの発する言葉はエビデンスに基づいた確信に満ちていること、そして彼女自身の行動が愛に満ちていることが、その理由なのだと思います。

以下、備忘。


  • ポジティブ・フリーダム。
  • アンチ・ソーシャルメディア。
  • 自分にたくさん質問する。自分自身に立ち返ること、それが社会変革につながる第一歩。
  • 次に広げる=ソーシャルにする。
  • 学びもまた年齢に関係なく、生涯続いていくもの。
  • 現実は常にアップデートされる。
  • 透明性が創造を促す。
  • 敵ではなく味方を見つける。
  • 誰かが決めた「正しさ」はいらない。
  • 境目というものは、実はどこにも存在しない。
  • 速やかに、オープンに、公平に楽しくやる。
  • 安全な居場所から思いやりは生まれる。
  • どんなことにも、光が差し込む「切れ間」がある。
  • たくさんの言語ができるということは、たくさんの文化を取り入れられるということ。
  • グローカル化=思考はグローバルに、行動はローカルに。
  • 自分の価値観をどこに置くか。
  • カラフルな文化をお手本にする。
  • SDGsの17番目(パートナーシップで目標を達成しよう)。

『自由への手紙』(講談社)語り:オードリー・タン より


あたりまえかもしれませんが、3冊を通して彼女の言っていることは、終始一貫していました。読む側としては、形を変えて繰り返し読むことで、その思想をより深く理解できるように思いました。

誰に向かって書いているのか。

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誰に向かって書いているのか。

ゴールデンウィークも本日まで。とはいえ、ほとんど通常通りに仕事をしていたので、あまり「休みが終わってしまう!」という感じはありません。自分のペースで日々を淡々と重ねることができるのは、自営業・自由業の良いところだと思います。

ここ数日は文章仕事に勤しみました。いつものこのブログと、あらたに書き始めたオンラインショップ花祭窯蕎麦猪口倶楽部用のブログと、メールマガジンと、依頼されている記事と…。文章を書くことは全く苦にならないどころか、とっても楽しいので、いい仕事をしているなぁとつくづく思います。文章仕事のご依頼ご相談、随時募集中です^^

さてブログ。つい先日、気のおけない友人から「ずっと書いてるよね、誰が読んでるの?」との厳しい質問(笑)。SNSに「ブログ更新」とリンクを張ったりしていますが、賑わい感があるとはお世辞にも言えません。実のところ一番読んでいるのは、わたし自身です。過去を検索する際の備忘録として、とても助かっています。いわば「自分辞典」であり、基本スタンスは、最大読者である「わたし」が読みたいことを書くこと。

このブログのもうひとつの大きな役割は、仕事などで自己紹介が必要な時の、職務経歴書的な役割です。ここに目を通していただけば、どんな考え方をしていて、どんなことをしているのか、おおよそ理解してもらえるので楽々です。このブログが誰かの役に立っているか?と問われれば、まったくわかりません。ずっと前にそういう(人の役に立つ)ブログを目指したこともありましたが、そこを意識しすぎるとわたしは文章を書き続けることができないとわかりました。読んでくださった人のなかに、結果としてなんらかの気づきを得た!という方が一人でもいらっしゃったとしたら、それはとっても嬉しい副産物です。

そういえば『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を読んで、「書きたいことを書く」のと「読みたいことを書く」のとは違うのだと、ぼんやりながらも理解したのは、おおよそ2年前のことでした。「あとから読む自分」のために書く文章は、ほかの方にはわかりにくい(不親切な)文章になってしまっているかもしれませんが、「書きたいこと」から「読みたいこと」へと意識を向けただけでも、自分のなかでは進歩です。

先日来「オードリー・タン」についての本を数冊読みました。いわく、クリエイティブな判断をするためには「散歩、読書、睡眠」が大切な役割を果たすこと、情報はダウンロードとアップロードのバランスが大切であること、情報をアップロードするということはすなわちクリエイティブであり続けること…。凡人のわたしにできる「クリエイティブ」のひとつが、このブログを書き続けることなのだなぁ、と思っています。

読書『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)近藤弥生子

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)近藤弥生子

『オードリー・タン 天才IT相7つの顔』(文藝春秋)に続いては、台湾在住の日本人ノンフィクションライターさんによる取材本。300ページを超える本ですが、興味深く、一日で読み終えました。ライターさんが提示した本書のコンセプト(意図)に対して、オードリー・タンさん自身が「ソーシャル・イノベーションがテーマである点が、これまでに日本で発刊されている本と異なる」とおっしゃったと書いてありました。

たしかに先に読んだものとは視点が異なり、結果として両書が相互補完的な役割を果たしていたと感じました。『オードリー・タン 天才IT相7つの顔』では、彼女の幼少期からこれまでの歴史がより詳しく綴られていたので、これを読んでいたために背景をより理解できたと思います。

さて『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』。読みながら、とても温かい気持ちになりました。以下、備忘。


  • 自分の中に小さなオードリー・タンを宿す。
  • 構造の問題です。
  • カメラがある場所と無い場所で、人が取る行動は変わる。
  • 「オープン」と「協業」。
  • 素養を身につけること。
  • 「考え方」こそが、主役。
  • fast(速さ) fair(公平さ) fun(楽しさ)。
  • SDGsを共通言語に。
  • 使命感ではなく自分が楽しいことを優先しよう
  • 安定したサポート、安全な場所、制約のない活動、そして新しい世界の見方。
  • 価値観から相手を知る。
  • 自分が面白いと思うことだけをする。
  • たくさん試す。
  • 散歩、読書、睡眠。

『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)近藤弥生子 より


個人的には、本書のライターさんにも興味がわきました。台湾についての記事をあちらこちらの日本のメディアで書いておられるようです。新書が出たらチェックしたいな、と思いました。この連休中に、もう一冊「オードリー・タン本」を読む予定です^^