アートフェアアジア福岡2019、見てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アートフェアアジア福岡2019、見てきました。

写真は会場のひとつとなった、ホテルオークラ福岡のエントランス。

今年は福岡三越とホテルオークラ福岡の二か所が会場とあって、まずは10時オープンの三越会場へ。それほど広くないスペースながら、ゆとりあるブース構成で通路には休憩できる椅子も用意してあり、回遊しやすい空間でした。

まずはサッと見て回るも、目に留まるものがほとんどなく、「おっ!」と思ったら、みぞえ画廊さんのブースでした。個人にとっての「アートの良し悪し」は、結局は好みによるものなので、他に目に留まるものが無いのも仕方がないのですが、いいなと思ったらお馴染みのギャラリー、というのは「やっぱり」と思う反面、新たな発見がない残念さもあり。

ランチをとったあとは、次の会場ホテルオークラ福岡へ。

ホテルの客室フロアを借り切って、各部屋をギャラリーブースとして展示に使うアートフェアの方法は、ニューヨークなどでもずいぶん前から行われている方法。小さな規模からスタートするフェアとしては、いまや定番になっているようです。

ホテルの客室フロアはもともと「端から端まで人が行ったり来たりする」前提ではないため、回遊性に欠けます。その不便さを差し引いても「面白い!」と言わせることができるかどうかは、展示される作品の持つ力に加え、各ギャラリーさんがいかに「ホテルの客室ならではの展示」に工夫できるか、というところなのだと思います。

いくつか可愛らしいものを見つけましたが、こちらも残念ながら個人的に「おー!」というほどのものに出会うことはできませんでした。

今年のアートフェアアジア福岡は、プレイベントのテーマ設定とトークゲストの素晴らしさに、とってもワクワクさせられました。運営に関わる方々の熱意と行動力に脱帽しっぱなし。ギャラリーの出展数も、国内最大級のアートフェア東京に次ぐもので、5年目を迎えての規模の充実ぶりが感じられました。

それだけに、見終わって気になったのは、本来の主役「アート自体の力」。あくまでも個人的な見解ですが、「どこかで見たことのあるもの、似たようなものが多い」「美しいと思えるものが少ない」。ひいては「自分の住まい、部屋に欲しいと思えるものがない」のでした。

ともあれ、アートフェアは「アート初心者」を迎える大きな入り口。ついつい時間を忘れて見てしまった!というような体験をした方が、今回一人でも多くいらっしゃったらいいなぁ、と思いつつ。