選書ツアー本がやってきた!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

選書ツアー本がやってきた!

今年10月に参加したカメリアステージ図書館の選書ツアー。「選書が届きました!」とのお電話で、ワクワクと図書館に向かいました。選書ツアー参加のなにが嬉しいかといえば、選んだ本のなかから図書館の蔵書が生まれること。そして選んだ本の「第一読者」になれること。第一読者には、その本をおすすめする「ポップ」を書く使命も課せられますが、そこは「喜んで!」。

例年ですと、一人の選者から2冊か多くても3冊の本が図書館に入るのですが、今年度はなんと6冊も入れていただくことができました。書籍購入予算の都合などがあるのでしょう、詳しいことはわかりませんが、なんともありがたく嬉しいことです。貸出カウンターで選書の受け取りをする際、6冊もの新刊を前に思わず興奮状態(笑)で、司書さんにお礼を言いました。

選書ツアーからふた月も経っていませんが、自分がどんな本を選んだのかは、すっかり忘れていました。どういうわけか分厚い本ばかり選んでいたわたし。あらためて顔ぶれを見ると…すべて心あたりあり、読みたい本ばかり。本を入れようと持って行っていたエコバッグをパンパンにして帰路につきました。第一読者のあとには、新書を待ちわびている図書館利用者の皆さんがいらっしゃるので、サクサクと読まねばなりません。果たして貸出期限の2週間内で全部読めるのか!?

その顔触れは、上の写真の通りです^^…『世界の戦略図鑑』(宝島社)、『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』(SBクリエイティブ)、『ロンドン・ナショナル・ギャラリー・アートコレクション』(COSMIC MOOK)、『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)、『読書大全』(日経BP社)、『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)

教科書が2冊(笑)。ダイヤモンド社から2冊。小説がひとつもありませんね。実は今回一緒に選書ツアーに参加した息子が選んだのが、すべて小説でした。親子合わせてちょうどよいバランスです。ともあれ、これから2週間は読書三昧。また読後ブログを上げてまいります^^

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ4

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ4

「磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1」では、アンケート回収結果などから数字的なまとめ、「まとめ2」ではご来場者様の声を抜粋し、「まとめ3」ではいただいたご来場者様の声からの考察をまとめました。最終となる「まとめ4」では、起案から会期終了までの全体の流れと、実務的な反省点など。


  • 展覧会計画にあたっての参考書:『THE CURATOR’S HANDBOOK』(フィルムアート社)、『美術館っておもしろい!』(河出書房新社)。この2冊で、必要なことはほぼ網羅出来ていた。
  • スケジュール:
    2020年初夏思い付き
    →10月初旬プランニング本格始動
    →2021年1月アジ美会場申込
    →2月会期・会場等決定
    →8月展覧会タイトル・具体的プラン等決定
    →9月告知・後援・協力依頼、チラシ第1弾制作
    →9月末アジ美事前打ち合わせ(=最終打合せ)
    →10月チラシ第2弾制作、ポスター制作、パンフレット制作
    →11月最終調整。
  • スケジュール的には9月~11月の会期直前までの約2か月で、いろいろなことが進んだ。間に合いはしたものの、もう少し早めだと尚良い。
  • 写真:今回、短期間で制作したものの、写真撮影と印刷物制作(チラシ第1弾→チラシ第2弾→ポスター→パンフレット)がかなりうまくいった。写真さえきちんと揃えておけば、ある程度うまく行く。急なお願いに応えてくださったカメラマンさんのおかげなので、次回以降はもっと早めに準備。
  • 印刷:いつもの印刷WAVEさん。納期スケジュールさえ把握しておけばOK。オンデマンドとオフセット、部数・納期・金額で使い分け。
  • 告知:DMはチラシを封書で送ることにし、DMハガキは作成せず。チラシとインターネットでOK。福博ツナグ文藝社さんのヘルプが大きかった。自分でプレスリリースを打つのをすっかり忘れていた。インターネットはインスタをもっと活用できたはず。
  • 資料展示:解説展示パネルは、もっとサイズを大きく、見やすいものを作るべき。業者さん調べる。
  • 3室分割のプランニング:(第1室)普段の作品展示(第2室)インスタレーション(第3室)補足資料展示・アンケート記入場所。結果として良い使い方ができた。次回以降、映像の活用(第3室)も要検討。
  • アンケート等:「アンケート」は思いがけず回収率の高い結果となり、大成功。質問項目も妥当だった。「入場の際の注意」は、配布しても読まない人がほとんど。紙がもったいないので、次回以降は掲示物に変更。
  • 資料展示:お取引先さんの協力を得られた。今回の成果をもとに、次回以降はもっと早く告知して、より充実した資料提供を求めると尚良い。
  • パンフレット:作品写真データをもっと多く掲載しても良かったかも。展示プランをもう少し早めに決めればできたこと。文章コンテンツは、現段階において最善のものをつくれた。

2021年11月29日現在。


とりあえず、現時点ではこんなところ。また思いついたら追い追い追記。

2021年度学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」第1~3回。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2021年度学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」第1~3回。

九州産業大学美術館、地域共創学部の緒方泉先生が中心となって開催してくださる、文化庁事業「学芸員技術研修会」。学芸員技術のブラッシュアップの場であり、最新の知見を得ることができる貴重な場です。多様な立場で活動しておられる学芸員の皆さんと、さまざまな課題を考察したり意見交換できる機会でもあります。館に属さずフリーランスで活動しているわたしにとっては、ほんとうにありがたい機会で、2016年から毎年参加しています。

美術館等での研修の現地開催が悩ましい昨年から今年は、講座への参加に地域別の条件が付いたり、講座自体が中止になったりと、運営する事務局の皆様方のご苦労はいかほどかと頭が下がります。そんななか今年度は、オンライン開催による連続講座のご案内をいただきました。

「博物館リンクワーカー人材養成講座」では、美術館博物館をはじめとした社会文化施設が、地域住民の健康・福祉にどのようにかかわっていくことができるか、がメインテーマ。「博物館浴」の実現性と、そのための人材養成を探っていきます。思えば、2018年に受講した連続講座「2025年問題に向けた高齢者の健康と博物館の役割」から、「博物館浴」への動きはスタートしていました。

連続6回で構成される講座の3回目までが終了し、折り返し地点です。前半第1回から第3回までの、備忘的メモ。


第1回「博物館浴研究の最前線」

緒方先生のお話「博物館浴研究の最前線」。自分が漠然と考えていたよりも、ここ数年でエビデンス(医学的根拠)を積み上げていく取り組みが、世界各地でかなり進んでいるということがわかり、嬉しい驚き。英国、カナダなどが先進的なほか、3回目で報告のある台湾の取り組みも要注目。

グループワーク「オンライン語り場」では、全国各地からの参加者の皆さんのこのテーマに対する関心の高さが伝わってくる。どの地域でも同様の課題があることがわかる。またコロナ禍下で、課題の緊急度が高まっていることも伝わってくる。

個人的には「美術(美術館)はもっと使える」を実現する方法のひとつとして、具体的なアプローチが見えてくる予感大。「博物館健康ステーションのリンクワーカーとして働く」ことが、職業選択の際に現実的な選択肢として生まれる場になりそう。

第2回「オンライン博物館浴プログラムの実際」

身体を動かすことの意味・効果を、ふだんとは違った角度から眺める。2018年に参加した音楽療法講座での体験が、そのさらに先の展開につながっていることを理解できた。拝見した高齢者施設での事例はまだまだ発展途上の感があったものの、だからこそ今後どのように展開・進化していくか、期待が膨らむ。

実際にプログラムに合わせて体を動かしてみて、フィジカルなアプローチでの美術鑑賞法の可能性が広がることを実感。これまでは主に子ども向けのプログラムとして考えがちであった、美術と身体的エクササイズの組み合わせは、子どもに限らず楽しめるものであり、かつ心身のリフレッシュに有効であることが体感できた。例えば、エクササイズ×絵画、エクササイズ×仏像、エクササイズ×彫刻、エクササイズ×埴輪…など、組み合わせは資料により無限大。

第3回「台湾の博物館処方箋プログラムの動向」

台湾では既に手引書ができ平準化されつつあることに、嬉しい驚き。「処方箋に博物館と書く」動きがどんどん進んでいる。昨年来読んできた、台湾IT相オードリー・タン氏関連の著書にあったとおり、社会課題に対して国(政治)が真摯に市民の声を聞く仕組みができており、そのうえで官民共同があるからこそ(例えばコロナ対応しかり)、必要な施策をスピード感をもって実行できる。博物館浴への先進的な取り組みもまた、そうした成果のひとつであろうと思えた。

医療(医者)との連携、福祉(施設)との連携、行政の各分野(縦割り)との連携。どこを窓口として、いかに横のつながりを構築していくかが、実務を考えていくうえでの現実的な課題になるであろうとの共通認識。


後半のプログラムは12月。今からとっても楽しみです。

「知識要らずの美術鑑賞」@郷育カレッジ講座、開催しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「知識要らずの美術鑑賞」@郷育カレッジ講座、開催しました。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」で、「知識要らずの美術鑑賞」講座を開催してまいりました。

この美術鑑賞講座、最初に郷育カレッジのプログラムに入ったのは2年前でしたが、天候不良やコロナ禍で、中止が続いておりました。3年目にしてようやく初開催。当初は九州産業大学美術館を訪問しての講座を予定していましたが、コロナ禍のため研修室での開催となりました。上の写真はイメージ^^

方法として用いたのは、ビジュアルシンキングという呼ばれ方もする対話型鑑賞法。昨今では一般的な鑑賞法になりつつあります。「対話型」ではありますが、今回はコロナ対策として「参加者同士の対話」の形はとらず、「絵画と私との対話」というアプローチで進めました。

美術館に行くことができませんでしたので、研修室でスライドによる絵画鑑賞を通して、「見る」の確認と実践をしました。そのあと、研修室を出たホールの廊下に飾ってある、実物の絵画(おそらく、絵を描くことを趣味とする地元の方が描いて、市に寄贈したもの)を見ながら、絵画鑑賞の肝をおさらい。座学とワーク(記述作業)との組み合わせで、深めていくことができました。

以下、受講者の方々からのご感想抜粋&まとめ。


  • もっとお話を聞きたいと思いました。美術館での開催を希望します。
  • 絵画を見るポイントがわかったような気がする。
  • 自分の見た目での解釈が重要(近代は主流)であることが、勇気づけられた。
  • 美術展の見方のポイントが良かった。
  • 今後、美術館での見方が変わると思いました。
  • 次回美術展を見に行くときは、今日のお話を覚えておいて、自分の目(で見ること)を大切に、鑑賞を楽しみたいと思います。
  • わかりやすかった。次回はぜひ美術館的なところで講習があったら嬉しい。
  • 絵の鑑賞は、自分自身の目がスタートになるのだと学んだ。
  • コロナで美術館に行けない日が続いて寂しかったので、嬉しかった。美術館で講座を受けて、ディスカッションしたいと思った。
  • もう一度参加したいと思いました。
  • わたしは好きか嫌いで見ているので、これでいいのだとホッとしました。
  • 「見る」ことにいろいろな考え方があることがわかりました。
  • 今までいかにボーっと見ていたかに気づいた。

(2021年11月24日「知識要らずの美術鑑賞」@郷育カレッジ 参加者アンケートより)


スライドでの絵画がやや見難かったにもかかわらず、皆さん、熱心にワークに取り組んでくださり、静かながら熱気を感じる90分でした。また、あとから「実物の絵画」を前にしておさらいをしたことで、コピーやスライドよりも実物の画が持つ力を感じていただけたように思います。

受講者の皆さんのお話を伺って、やはりこの2年間、皆さん「美術館に行く」「絵を見る」ということから少し離れざるを得ず寂しかったのだなぁ、ということをあらためて思いました。今回の講座をきっかけに、また美術館訪問への意欲がわいてきた方々も多かったようで、とても嬉しく思いました。

ふじゆりのアートエデュケーターとしての活動「Meet Me at Art」の美術教育講座は、市民向け、学校向け(先生向け・生徒向け)など、柔軟なプログラム構築が可能です。興味のある方はお気軽にご相談ください。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ3

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ3

「磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1」では、アンケート回収結果などから数字的なまとめ、「まとめ2」は、ご来場者様の声を抜粋いたしました。「まとめ3」は、いただいたご来場者様の声からの考察。


  • 制作工程に興味を示してくださった方が一定量あった。工程図と取引先資料の展示だけでなく、より分かりやすい解説パネルがあると、尚よかったかも。
  • ごく少数であったが、作品ごとの解説(キャプション)を求める方もある。各自で自由な解釈を楽しんでくださる方が多数。
  • チラシ、ポスターのインパクトを来場理由に挙げてくださった方多数。
  • 展示を3室に分けたことへの評価が高く。第3室で資料を展示したことにより、各展示室の意図を感じ取ってくださった方が多数いらっしゃった。
  • もっとたくさん見たかったという声と、点数が思ったより少なかったが充実していたという声と。
  • もともと「磁器」「やきもの」に興味が無くても、「これまでに見たことの無いもの、知らなかったこと」「美しいもの」に出会う喜び・楽しさを感じてくださる方が非常に多い。
  • イメージを超えた「手仕事」の技術と感性のすごさに感動してくださった方が多い。
  • 説明を必要とされているときは、様子を見ていると分かる。そのタイミングで口頭での解説を加えることで、より楽しんでいただける。(最初から説明する必要は無い)
  • 作品から自分の経験や日常に重ね合わせて、新たな発見をしたり、昔のことを思い出したり、これからもっとこうしようという決意が生まれたり、なんらかの意味を見出したりと、自分事として鑑賞してくださる方々が多かった。
  • 見る→感性に訴える→「欲しくなった」という反応も多数。
  • 「やっと福岡で見ることができた」のご感想多数。津屋崎のギャラリー訪問は要予約で敷居が高く、なかなか訪問できなかったという声も。
  • 第2室の三部作に対して、意外性を感じつつも好感触の反応が多数。
  • 自然、生きもの(動物・植物)の生命力、歴史とのつながりを感じたという感想多数。
  • 第3室の展示で、工程や歴史を知ることができて良かったという感想多数。古陶片の展示も人気。もっと説明が欲しかったという声も。
  • 懐かしく、それでいて斬新、という印象。
  • 作品一つ一つからのメッセージを強く感じた人も多数。
  • 「地元(=福岡県だったり、福津エリアだったり)の作家である」ということで、愛着を持って応援してくださる方々の存在。

観覧してくださった皆さんが自由記入欄にたくさんのコメントを残してくださったことが、重ね重ねありがたく。今回の展覧会を「開催して良かった!」と思う、一番の理由です。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ2

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ2

「磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1」では、アンケート回収結果などから数字的なまとめをいたしました。

「まとめ2」は、ご来場者様の声を抜粋。


◎ご意見ご感想をご自由にどうぞ

  • 古伊万里風の染付素晴らしい!!
  • 美しい
  • どうやって作るんだろうと制作工程が気になりました。
  • 素晴らしい作品を実際に見るとつくづくすごーい。
  • 作品ごとに説明が欲しい
  • 繊細な筆遣いでどの作品も心洗われるようです。
  • オブジェまでいろんな磁器の型を楽しませていただきました。
  • 縞馬の磁器がよかった。
  • 美の壺でこんなに近くに素敵な作品を作ってらっしゃる方がいらっしゃるのかと感動しました。
  • パンフレットを見たとき、これは見たいと思いました。来てみて、何と楽しいことをしておられるのかと…何でも見るのは好きですが、手が伴わないので、何もできませんが、またまた楽しませてください。本当に大変なことを楽しんでやっておられるのに感服し、うらやましい限りです。
  • 津屋崎の解の色が鮮やかで楽しかった。過去・現在・未来のつながりを感じました。
  • 点数が少なかったが楽しめました。
  • とっても繊細で美しい、型にとらわれないところと、初期伊万里など古く良いものを今につなぐ感じが美しいです。普通の陶芸家と言われている人たちが、やりたくてもできないと思う。
  • 見たことが無いものも多くあり、素晴らしい体験となりました。
  • 津屋崎の海で拾った貝をもとに作られたお皿と箱が一番好きでした!自然の美しい形を取り入れてさらに美しく作品に仕上げているところに魅力を感じました。
  • 一度作品を見て見たくて、やっと福岡でゆっくりと見ることができて嬉しいです。3.11の創作作品にとても感動しました。サイや人魚、海を連想させる作品や、蔓草のコーヒーカップがすごく好きです。ありがとうございました。
  • 誰かが未来を作るのだと思いました。
  • 素晴らしい手作業を伝承している作品にふれることができて、嬉しく思いました。
  • 海岸で陶片を拾うと伺い、自分も海岸を歩いてみようと思います。最近は染付の器に惹かれます。ペンギンの載った箱も素敵です。
  • 3.11の箱を使った作品が特に良いと感じました。どれも美しかったです。
  • 作品に夢があるのが好きです。
  • 天災の作品、皆同じ方向を向いていた。なんか素敵だった。まだ終わってないところで、一人だけ離れていたのが印象的だった。
  • 美しい。やっぱり素晴らしいです。
  • 繊細さとやわらかさがバランスが良くて好きです。
  • 驚きました。しっかりした技術に裏付けられた、素晴らしい作品ばかりです。
  • 初めて作品を拝見しました。少し古い有田に似た色合いがとても素敵だと思いました。
  • 見れば見るほどに引き込まれます。たくさんの器をゆっくり見れたのも、嬉しい時間でした。ありがとうございました。
  • 素敵な器、いつも見入ってしまいます。また楽しみにしています。
  • 藍と白だけでも染付は華麗なものですね。実家にあった器は粗末なものだったかもしれませんが、食卓には染付が圧倒的に多かったので、わたしには染付は究極の器です。実際に料理を盛れる器につい目が行きます。
  • 鮑の器を久しぶりに見ました。子どもの頃に家にあったことを思い出して、懐かしく思いました。古い器は落ち着きますね。海岸にこんなに漂着するとは知りませんでした。個性的な作品に感動しました。
  • 模様の一つ一つが違い、形もおもしろく、何をテーマにしたかを楽しみながら見れました。ひとつひとつにメッセージがあり面白かったです。
  • 色使いがとてもきれいでした。三部作が特に印象に残りました。
  • 龍の男の子の表情が可愛い。
  • 海が身近に感じられた。
  • 思ったより多彩な作品があり見ていて面白かったです。
  • サイが見たくて来ました。想像より小さかったですが、素晴らしいと思いました。
  • 特にペンギンの載った箱の色柄が好きでした。
  • 再現されたものから色鮮やかなものまで、どれも大変美しくやきものに興味を持ちました。
  • 昔のアンティークな作品から現代的なものまで、細かい色付けや人魚のウロコや髪の毛の書入れが細かくて素敵でした。
  • シマウマ感動しました。
  • 皿以外の焼物がたくさんあってきれいだった。
  • 歴史と心を感じる素晴らしい空間、作品でした。
  • 陶器に関して無知だったのですが、自分の知らない貴重な話を丁寧にしてくださって、とても聞いていて楽しかった。染料を塗っているときは色がわからないのはびっくりした。
  • こまやかな絵柄がとても素晴らしいです。子どもが小さいとき、津屋崎、白石浜で海水浴に行き、陶器のかけらを拾ったことがあります。家にずっとありますが、きっと歴史のある物かな?と思いました。
  • 誰もが古いものを踏襲しているが、それが明確に見えて興味深かった。
  • パンフレットが良くできていました。見本を拝見しました。
  • 柿右衛門調大鉢がすごく素敵でした。緑色の艶のある感じがとてもきれいで、端の細やかなところもすごくきれいでした。
  • ずっと気になっていて一度作品を見てみたいと思っておりました。今回初めて作品を見させていただくことができて嬉しかったです。
  • 古陶片の話を聞かせていただいてよかったです。大変参考になりました。
  • 焼物の由来や福岡の歴史も教えてもらい、大変勉強になりました。古伊万里を通じて時間と空間を超えた人々の営み、継承された感性を体験できました。
  • 今まで磁器にそんなに興味が無かったが、楽しかった。
  • 窯元で拝見したときと、こうして美術館で見るのでは、また陶器たちも違って見えるのだなと、素人目ではありますが、とても楽しかったです。
  • NHK美の壺で紹介されてからの、ぜひ拝見したく伺いました。どれも繊細な作品で素晴らしかったです。福岡まで来た甲斐がありました。
  • 動物の生命感が伝わる造形でした。兎や鳥の足の躍動感や動きに、特にそれを感じました。
  • 解説していただいて面白かった。鳥が可愛らしかった。色合いや造形含めて気に入りました。工房に行ってみたい。
  • サイの置物が素敵でした。2体色が違うのに、それぞれの良さがありました。
  • 作品一つ一つが美しくていねいで、見れば見るほど感動が増える。
  • I thought the exhibition was wonderful. How the artist drew inspiration from native, as well as from traditional pieces from 800 years ago is amazing. The designs were beautiful. I can see your appreciation for the natural world. It was also clear from your natural disaster piece, where you included animals too. All creatures should be equal, I saw this in the art.
  • Very good!
  • 様々な角度から作品を見ることができ、作品の裏側(底)なども興味深かったです。陶器の作品展示だけではなく、陶片やそこに関わる工程なども併せて展示してあり、他のただ見るだけの作品展とは違うように感じました。
  • とても懐かしく、かつ新鮮な印象。
  • 作品の説明をしていただいたのが良かった。
  • 三つに分けた方法も良い。
  • 多彩な作品を一挙に拝見できて、じっくり充実した時間でした。第一室では陶片と並べてある展示で、文様の伝承も感じられました。第二室では、向かって左側の「天災」の生き物たちが何を見てるんだろうと後ろに回って同じ方向を見てどきりとしました。そこには「人災」がありました。
  • 充実した作品の数々(偉そうな言い方ですみません)に圧倒されました。学芸員さんのお話で、歴史の大きな流れも感じ取れました。
  • すばらしー!!また津屋崎に伺います。彩鮮やかな大皿、鉢、貝の形のがとても好きです。
  • あらためてMr.フジヨシの素晴らしさに気づかせていただきました。日本人ならではの繊細さを感じました。
  • 磁器はなんとなく古く伝統的なものというイメージがありましたが、海の生き物や動物、人魚などのモダンで鮮やかな表現を見て、印象が大きく変わりました。ずっとしばらく眺めていたいような気持になりました。
  • 茶碗ですら満足に作れなかった自分にとって、陶器のみでさまざまな世界観を表現できる作者に尊敬の念を抱きました。
  • 緻密で丁寧な仕上がりで清涼感がありました。
  • 小さい焼き物に細かい絵柄が素晴らしい。海に関連するという印象だった。
  • 素晴らしかったです。藤吉氏の又知らないアーティスト面を見せていただきました。
  • 地元に住んでいるのに、なかなかちゃんと拝見することが出来なかったので、本日はとてもいいものを見せていただけました。ネットで拝見した作品とは別のメッセージ性のある三部作に非常に惹かれました。
  • 古伊万里独特の特徴の土にアート的なものをプラスさせて、近代磁器は素晴らしいと思った。
  • 古伊万里や器に興味があり拝見させていただきました。繊細な作風とメッセージ性が素晴らしかったです。
  • 親しみやすく拝見しました。ありがとうございました。
  • 海から流れ着く破片に思いを馳せました。雄大な時間を凝縮した繊細な技に感動しました。
  • 芸術家藤吉さんの新たな世界観を体感することができました。新たな作品とまた出会えるのを楽しみにしています。
  • 藤吉さんの作る動物はどれも可愛くて好きです。
  • 以前からwebで作品を拝見し、その美しさに心を惹かれていたので、今回様々な作品をまとめて見ることができて嬉しく思っています。
  • 3.11の展示は、心がぐっと涙が出そうになったり、その赤ちゃんを抱いていない女の人の気持ちが伝わるような感じがしました。陶器の破片にも、長い月日を経て流れてきていることに、わたしは勝手に意味を感じました。わたしも海に行って出会えるといいな。ありがとうございました。

アンケートにご回答くださった方の多さに加え、さらにその半数以上の方が、自由記入欄に丁寧なコメントを寄せてくださいました。想定以上にたくさんのメッセージをいただき、ほんとうにありがたく、嬉しく思いました。

コメント欄への考察はまた次回。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1

アンケート集計結果。(アンケート回収率80.1%)


◎本展覧会情報を何で知りましたか?

□友人・知人から 53   本人から10

□チラシ(アジ美8 藍の家1 アクロス1 不明6  博多区役所1 市民センター1 観光協会1)

□新聞(西日本新聞11                )

□ラジオorテレビ(番組名: NHKBS美の壺4   RKBチャギハ2         )

□インターネット(花祭窯1 アジ美8 FB12 インスタ6 ふじゆり1 プラスフクオカ1 ツイッター2 西日本新聞ニュース1)

□その他(現地で知った35    不明5  )


◎どちらからお越しですか?

□福岡市内 63

□福津・宗像エリア 37

□左記以外の福岡県内( 久留米2  北九州3 大宰府1  志免町1 大野城2 不明3 糸島2  筑後1 筑紫野2 春日1 飯塚1 宇美1 遠賀1 小郡1 新宮1)

□福岡県以外の九州内( 有田3  佐世保2  熊本1          )

□上記以外(沖縄1 大阪3 東京11 岐阜1 不明7 札幌1 神奈川2 京都1 広島1 四国1 神戸1 埼玉1)


<考察>

◎本展覧会情報を何で知りましたか?

「口コミ」の強さ。「現地で知った」人がたくさん足を運んでくださったのは、思いがけなく嬉しい結果。同会期に7階で開催されていた写真展から足を伸ばしてくださった方が多かった。そのなかでの口コミがあったようで、とても有難く。また「ポスターを見て」「チラシを見て」の方も多く、ビジュアル的なインパクトという点で、制作物がある程度成功したと思われる。

インターネットはFBが多い。ツイッターは本人は今回の告知には使わなかったので、ご来場くださった方がつぶやいてくれたことがわかる。「写真撮影、SNS投稿OK」のスタンスが生きた。インスタグラムは投稿はしたものの、戦略的な使い方は出来ず、生かしきれなかった。初日朝刊の西日本新聞を見てのご来場は「写真のサイを見たいと思った」という人が多く、プレスリリース効果。


◎どちらからお越しですか?

「福岡市内」が一番多いのは、やはり地の利。定期的に美術館に足を運んでいるという方も多く。次いで福津宗像地域=地元の方々が、知人だけでなく足を運んでくださっていたことが、予想外に嬉しく有難く。福岡県外からの来場者は、 同会期に7階で開催されていた写真展から来てくださった方が多数。一方で、この展覧会を目指して広島から新幹線で駆けつけて下さった方も。

有田からは、窯業関係のお取引先の社長さん方が駆けつけてくださり、今回の展覧会の意図のひとつをご理解いただいたことが嬉しく。また、把握できただけでも、6日間の期間中に2回以上観覧にいらっしゃった方が5組。


<補足・時間帯別の入場者>

9時半―10時0.5%、10-11時16.6%、11-12時12.8%、12-13時13.3%、13-14時13.7%、14-15時15.6%、15-16時8.5%、16-17時7.1%、17時以降11.3%。オープンから30分はほとんどご来場無し。それ以外は大きな特徴は無く、10時から15時までは、平均するとほぼ横並び。17時以降の来場者は、金・土の19-20時に集中で、18時クローズの場合は1%。


数字的なまとめは、こんな感じ。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家 藤吉憲典の挑戦」無事会期終了いたしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家 藤吉憲典の挑戦」@福岡アジア美術館、無事会期終了いたしました。

福岡アジア美術館での展覧会は、無事会期が終了し、気がつけばもう1週間が経っています。おかげさまで、作家ともども学ぶところの多い展覧会となりました。これらを今後生かすべく展覧会のまとめなどをしていたら、あっという間に時間が過ぎていました。展覧会の開催は、本番(会期中)だけでなく、事前の準備と後の総括が重要だなぁ、としみじみ。

「アジ美で展覧会を自主開催しよう!」と思いついて1年半ほどでしょうか。途中、なんでこんな大変なこと思いついちゃったかなぁと自問することもありましたが(笑)、今は、思いついちゃった自分に「よくぞ思いついた!」と言ってあげたい気持ちです。もちろん反省点も多々ありつつではありますが。

作家にとっても「この展覧会があったからこそ生まれた」と言えるものが、5年後10年後、あるいはそれほど時間を待たずに形になる予感がしています。すでにアイデアベースで、ワクワクするものがちらほら。

そんな展覧会の顛末。これから、記録と分析をこちらのブログにも掲載してまいります。ちゃんと残しておかなければ、次の機会に生かせません…って、次があるのか!?は未定ですが。たまたま手に取った『婦人画報』12月号に、草笛光子さんと天海祐希さんの対談があって、そのなかで草笛さんが「今までで一番お金をつぎ込んだのは舞台」とおっしゃっているのを読み、規模は足元にも及びませんが、勝手に今回のチャレンジを肯定してもらえたような気持になっています。

ともあれまずは、今回の展覧会開催にあたり、ご助力くださった皆様に、心より感謝申し上げます。そして、会場に足を運んでくださった方々にも。ほんとうにありがとうございました。

読書『創造思考』(東洋経済新報社)パノス・A・パノイ、R・マイケル・ヘンドリックス著 大田黒奉之訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『創造思考』(東洋経済新報社)パノス・A・パノイ、R・マイケル・ヘンドリックス著 大田黒奉之訳

サブタイトルに「起業とイノベーションを成功させる方法はミュージシャンに学べ」とあります。先日ご紹介した『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』も表紙が文字でいっぱいでしたが、こちらも文字の多い表紙です。

実は表紙の感じだけでなく、中身で言いたいことも、本書『創造思考』と『Dark Horse』では、アプローチは異なれど、とっても似ています。この2冊を同じタイミングで読んだのは、まったくの偶然だったのですが、これから考え方の中心がこのように移っていくのだろうな、と感じました。

どちらも良書だと思いますが、どちらか一冊を言われたら、わたしは個人的にはこちら『創造思考』をおすすめします。

以下、備忘。


  • 人類最大の知性であるレオナルド・ダ・ビンチが科学者であると同時に芸術家であり、科学と芸術をそれぞれに役立てたのも偶然ではない。
  • 「聴く力」は武器になる
  • テクニックとしての沈黙
  • 自身の奥の直感を信じて耳を傾ける。
  • 失敗したら方向転換したらいいんだし
  • 大事なことは書き続けること
  • 遊ぶことは正義
  • 「誰と組むか」がすべて
  • 一番重視するのはアンサンブル
  • まず自分のスキルに自信を持つこと(中略)2つ目に他の人に興味を持つこと
  • 完成品を作るな、試作品を作れ
  • プロデューサーとして、自分が一番のフォロワーだと考える
  • その仕事はアーティストが成功するための空間作り
  • まず相手の本質を見抜かないといけない。これには経験とか読書が必要だ。
  • 創造性と想像力
  • 事実や数字と同じくらい力になるのは直感と自信
  • その根本に真実があれば、表のシンボルにもそれがにじみ出る
  • リミックス
  • 共通の方向にエネルギーが向いている
  • さあ前に進もう
  • 自分の核を知る

『創造思考』(東洋経済新報社) より。


2021年もあと1か月余り。年内にあと何冊読めるかわかりませんが、本書『創造思考』は、今年のふじゆり的ベスト3に入りそうです。

花祭窯の晩秋の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の晩秋の庭。

1週間、福岡アジア美術館への通勤をしているうちに、花祭窯の小さな露地は晩秋の気配になっていました。今年もお友だちから渋柿をいただき、干し柿を吊るすことができ大満足。

ツワブキ

ツワブキの黄色が大好きです。なかなか咲かないなぁ、と心配していましたが、杞憂でした。我が家のツワブキは、他所よりも少し遅めの開花です。見えにくいですが、写真上の方には、南天の実が赤く色づいています。

ツワブキ

サザンカもスタート。今年もつぼみがたくさん。これから2月3月ぐらいまで、露地を華やかに彩ってくれます。

山茶花

そして、干し柿。まるまると大きな渋柿で、「甘いんじゃないかしら!?」と思わずかじりたくなりましたが、グッと我慢。

干し柿

干し柿の景色を見ると、じわじわとお正月が迫っているのを感じます。と言いつつ、我が家の干し柿はたいていお正月前に胃袋の中に消えてしまうのですが。