英語のテキストをチェンジして、モチベーションを上げ直す。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英語のテキストをチェンジして、モチベーションを上げ直す。

英字新聞「The Japan Times Alpha」に追い回されています。』と書いていたのは、約1年前。

そのThe Japan Times Alphaは、毎回の時事ニュースが面白く、音声で学ぶことができて、素晴らしい&とてもコストパフォーマンス抜群の教材です(とわたしは感じています)。毎週届く追い回され感も、ずぼらなわたしには必要な要素ではあります。が、1年が経ち「毎週届く」にちょっと慣れてくると、だんだんと英字新聞が積み上がってきました。自主学習の罠と言いましょうか、壁と言いましょうか、罠を仕掛けているのも、壁を築いているのも自分自身なのですが(笑)。

そこで、単純な方法ではありますが「教材チェンジでモチベーションを上げ直す」ことに。今回選んだのは『ENGLISH JOURNAL』。The Japan Times Alphaは、昨年購読している最中に「70周年」を迎えた歴史ある教材でしたが、ENGLISH JOURNALもまた老舗感のある雑誌です。記事に惹かれて単発で購入したことが過去に何回もあり、親しみがあります。調べてみたら1971年創刊ということで、こちらは昨年50周年を迎えたところなのですね。

ENGLISH JOURNALも紙媒体。プラス、オンラインでの教材提供もあり、音声ダウンロードもできますので、自主学習教材として至れり尽くせりの充実度合いです。旬のニュースのなかに、アート系の特集やイギリスに関する特集が多いのも、個人的には魅力。あとは、自分自身がどれだけ取り組めるか、というところです。どんな教材であっても、結局はここに尽きるのですが。明日は春節で、旧暦新年のスタート。英語学習も新たな気分でリスタートです。途切れたらまたやり直し、の連続です。

花祭窯の睦月の庭。

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花祭窯の睦月の庭。

もうそろそろ睦月もお終いという頃ではありますが。ここ数日は冷え込みもそれほど厳しくなく、水仙の黄色がまぶしいです。我が家の水仙は今が満開。

水仙

スノーフレークの葉っぱがどんどん伸びてきました。三月頃には白い花が咲くでしょうか。年々どんどん増えていて、嬉しいやら、ちょっぴり悩ましいやら。

サザンカもそろそろお終いです。掃いても掃いても、の図。

そろそろお終いとはいいながら、まだたくさん花も咲いています。力強さを感じるピンク色と黄色の組み合わせ。

ヤツデは葉っぱに気をとられがちですが、花も愛嬌があります。

そして、昨日の夕日が美しかったので、おまけ。刷毛で描いたような雲に、夕陽の赤でした。自然の生みだす色の美しさに脱帽です。

干支の寅。

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干支の寅。

お正月も明けて1か月が過ぎようとしているときに、この話題。ですが、3年前の亥年にも、同じようなブログが上がっていました。いわく、春節に間に合えばOKということで。恒例の干支の置きものと言いながら、いつもお正月に間に合うかどうかドキドキしています。今年は元旦の早朝に、寅の入った窯が上がりました。2月1日の春節(旧正月)には十分間に合っていますので、良しとしましょう。

干支寅 藤吉憲典
干支の寅 藤吉憲典

さて寅。上の写真を見て「あ!」と思ってくださった方、いらっしゃると思います。絵本『ちびくろサンボ』の一幕にインスパイアされたもの。最初に「ほら」とダンナ・藤吉憲典から見せられたとき、トラがぐるぐると回りながら、溶けてバターになってしまい、そのバターで作ったホットケーキがとても美味しそうだった、という記憶が即座によみがえりました。そんな、干支の寅。

毎回、その年の初めに作るだけで追加制作をしないので、在庫が無くなったらお終いの干支の置物。実は手元に残っていないものもあります。12年後の寅年には、どんなものが出来上がるのでしょうね。

名刺をどうしたものか、検討中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

名刺をどうしたものか、検討中。

先日、久しぶりに名刺が必要な場面があり、在庫が数枚になっていることに気づいて焦りました。ここ2年、コロナ禍で仕事上の外出、なかでも「初めて会う人」と会う機会が激減していたもので、あまり気にならなかったのですね。名刺入れはふだんから持ち歩いているのですが、名刺がちゃんと入っているかどうかを確認しておりませんでした。

「紙製の名刺」の存在意義さえ問われる昨今ですが、かといって紙の名刺がまったく無いと困る場面も、容易に想定できます。さて、どうしたものか。ここ数日ぼんやりと考えていましたが、今から作るのであれば「紙で作る意味のある名刺」を作った方がいいよね♪の結論に達しました。モノとして受け取ったときに、ちょっと楽しめるような、名刺。

具体的にどんなものを作るのかは、これからの検討です。これまで名刺を新たにつくる際に検討していたのは、肩書をどうするかとか、文字フォントをどうするかとか、落款と文字の配置をどうするか…というレベルでした。そういうものも含めて、全体のデザインコンセプトから考えるとなると、楽しそうであり、けっこうパワーが要りそうであり。

上の写真は、ロンドンのシャーロックホームズミュージアムで手に入れた、シャーロックホームズの名刺。シンプルながらインパクトを感じるのは贔屓目でしょうか。ともあれ、名刺に書いてある内容に目を通す前に、話題を提供できるような名刺ができるといいな、と思っています。

第100回九州EC勉強会『戦わずして、戦う!小さい会社だからこそ、今こそ突き抜けるとき!!』に参加してきました。

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第100回九州EC勉強会『戦わずして、戦う!小さい会社だからこそ、今こそ突き抜けるとき!!』に参加してきました。

2022年最初の九州EC勉強会は、久しぶりのリアル開催に参加してまいりました。時節柄、人数を制限しての募集でしたが、席を確保することができました。九州EC=九州ECミーティングは、EC事業者が集い、事業運営に役立つ情報交換・提供を行う会です。2005年1月に、「九州でも東京並みの情報が得られる場」を作る目的で結成されました。自ら経営者でありECに取り組む方々が幹事となり、ボランティアで続けてきている勉強会組織です。

今回の講師は、九州ECの会長も務めておられた株式会社ピアリビング代表取締役室水房子 さん。わたし個人的にも尊敬している女性経営者の一人で、勉強会つながりのお付き合いは15年以上になります。今回は100回記念。このタイミングで彼女のお話を聞くことができたのは、素晴らしくラッキーなことでした。とにかく熱量の高い勉強会で、モチベーションアップです♪

以下、備忘。


  • お客さまは「実際どうなの?」を知りたい=リアルの安心感。
  • 「お客さまに会う」が一番の強み。
  • お客さまがいらっしゃるところに、置く。
  • 見せるものを絞る→悩まずに選ぶことができる→購入率が高まる。
  • 未来(期待する未来も含め)を想定した動き。
  • 三割の法則=分散によるリスク管理。
  • どんな状態でも事業が完全にストップすることが無いように仕組みを整える。
  • SNS経由の売り上げが増加=「お客さまの居場所」が明らかに変化。
  • 「オンライン相談会」からの成約率の高さ。
  • YouTube効果=取材依頼増。
  • YouTube→サイト内埋込、SNSで宣伝、プレスリリース(PRタイムスがおススメ)。
  • プレスリリースはデータで語る。
  • 動けない間に海外種まき。
  • 自社の(自分の、自社製品の)特性は?その特性に合うお客さまは?
  • 最強の人を巻き込む。
  • 違う角度から光を当てる、市場を変える、商品を変える。
  • あるのは、一番か、一番以外か。ならば一番をとろう。
  • 好い時も悪いときも、一歩下がって「俯瞰して見る」癖をつける。
  • Twitter:エゴサーチ→お返事&リツイート。
  • 動画はすべて独自ドメイン内のブログに入れる→文字起こしして「動画&テキスト」。
  • 新商品開発→メディア向け、海外向け。

以上、第100回九州EC勉強会『戦わずして、戦う!小さい会社だからこそ、今こそ突き抜けるとき!!』より。


講演を聴きながら、たくさんの課題が発見できました。なかでもわたしにとっての最重要課題は「最強の人を巻き込む」。今年は常にこのことを意識して動こうと思いました。その他、技術的なヒントもたくさんいただきましたので、ひとつづつ自分の仕事に落とし込んでいきたいと思います♪

講師として惜しみなく情報を公開してくださった室水房子さんと、毎回素晴らしい勉強会を提供してくださる九州EC幹事の皆さんに、心より感謝いたします。今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました!

読書『日常のリアルなひとこと ためぐち英語』(高橋書店)トーマス・K・フィッシャー著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『日常のリアルなひとこと ためぐち英語』(高橋書店)トーマス・K・フィッシャー著

ここ1-2年は、英語学習の本や参考書を、できるだけ買わないようにしています。なぜなら、すでにたくさん手元にあるから。とはいえ、書評が良かったり信頼できる人からおススメされたりすると、ついつい手が伸びてしまいます。既に持っている本と比べて利点を感じれば購入!ということで、年に2-3冊は増えているでしょうか。

本書は珍しく英会話の先生からの紹介でゲットしたもの。英会話をご近所のブループラネット英会話スクールで習いはじめて、既に8年いや9年でしょうか。カナダ人である先生は、わたしが「こういう英語力をつけたいときに最適な参考書は?」と尋ねれば、もちろん毎回的確な答えを返してくださいますが、積極的に「この本おススメ!」と言われたのは、実は今回が初めてでした。

「トラちゃん(英会話の先生)が特定の本をお薦めするのは珍しいね!」とたずねると、「実際のところ、日本語で書かれた本でおススメできるものってあまり無いんだけど、この本は自分がふだんからネイティブ間でおしゃべりするときによく使う表現がたくさん載っていたから、使えると思って」とのお返事。カナダ人同士の会話で使うのはもちろん、アメリカ人と話す時も、イギリス人と話す時も、その他いろんな国の出身者とおしゃべりするときにもよく使う言い回しが、本書にはたくさん載っていたというのです。

というわけで、迷わず入手。すべてのフレーズが5単語以内です。この言い方聞いたことがある!というものが、わたしがわかる範囲でもいくつもありました。本書内ではフレーズのカギとなる単語が空欄になっていて、読みながら考えさせるようになっています。ページ裏面に載っている各フレーズの解説も、端的でわかりやすくてGOOD。数ページごとに復習ページがあったり、音声アプリも使えたり、あの手この手で学習できるようになっています。隙間時間での学習にもピッタリで、さっそく外出のお伴になっています。

季節の器はやっぱり楽しい♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

季節の器はやっぱり楽しい♪

和食器を扱う楽しさのひとつに、季節が反映された文様の面白さがあります。写真は、今週お客さまにお届けする器の顔ぶれ。左上から時計回りに、染付氷烈梅文飯碗、染付福鬼文蕎麦猪口、染錦なずな文玉縁小皿、染錦枝梅文5寸皿。いずれも作者は藤吉憲典。

肥前磁器の文様の楽しさは、これまでにもこのブログでたびたび書いてきました。江戸時代から描き継がれてきた文様がたくさんあります。藤吉憲典の現代作家としての使命は、そうした伝統文様を、現代に写し直すこと。そのままコピーするではなく、より美しく楽しくデザインし直すことに、作家としての仕事の価値があります。

たとえば「染錦枝梅文5寸皿」の文様は、多様な器に描かれている「枝に梅」のモチーフを、鍋島の文様パターンのひとつ(=お皿の形を生かして丸くデザイン)を借りて5寸の丸皿に落とし込んだもの。肥前磁器の骨董にこれとまったく同じものはありませんが、伝統的な文様と様式を用いて新たに展開したものです。

染錦枝梅文5寸皿 藤吉憲典

また、季節の行事や風物を文様化するのは、江戸時代以来の肥前磁器の得意技。下の写真、節分にちなんだ福鬼文様の蕎麦猪口は藤吉憲典オリジナルですが、器の面を四方に割って間取し、そのなかに文様を描く方法は、肥前磁器の古典的な様式のひとつです。

染付福鬼文蕎麦猪口 藤吉憲典

どちらも「古くからある文様です」と言っても通用する雰囲気でありながら、古臭さはありません。「現代的で新しいけれど、どこか懐かしい」のが、藤吉デザインの特徴のひとつでもあります。

季節の文様は、その器を用いる時期を限定してしまう一面もありますが、だからこそ使う嬉しさももたらしてくれます。とくに蕎麦猪口と小皿豆皿は、季節感を映し出す文様や形がたくさんで、肥前磁器の面白さをぎゅっと凝縮した器ジャンル。食卓に季節感を取り入れたいときに、真っ先におすすめするのが、この二つです。

花祭窯のオンラインショップ「蕎麦猪口倶楽部」では、藤吉憲典の作る蕎麦猪口と小皿豆皿をご紹介しています。

オンラインショップ花祭窯 蕎麦猪口倶楽部

「寒たまご」をいただきに、香椎宮・鶏石神社詣で。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「寒たまご」をいただきに、香椎宮・鶏石神社詣で。

香椎宮といえば、わたしにとっては「献茶式と野点」です。入門している茶道南方流では、香椎宮への献茶式が昭和22年から70年以上続いています。わたしにとっても秋の恒例行事となっていましたが、この2年はコロナ禍で中止となっていました。そんなわけで、とても久しぶりの香椎神宮。

JR香椎駅から香椎川沿いを上っていきます。香椎川は細い川ながら、カメがいて、コイがいて、カモがいて、目を楽しませてくれます。カモの愛らしさを愛でつつ歩けば、目の前に鎮守の緑が現れて、そのなかが香椎宮。

香椎宮

今回の香椎詣での一番の目的は、掲題内にある鶏石神社にちなんだ「大寒たまご」。尊敬する経営者・卵の庄(有限会社畠中育雛場)の畠中さんが自らいらっしゃるということで、畠中さんにのお顔を拝見しに、そして大寒たまごをゲットしに出かけたのでした。

大寒たまご

大寒に生まれた卵、というだけでも縁起が良いのに、そのうえ香椎宮でお祓いまでしてもらったという縁起たまご。初日はスタートから30分で予定分が売り切れてしまったという人気ぶり。皆さん縁起の良いものは大好きなんですね。

香椎宮には何度も足を運んでいたのに、鶏石神社にお参りしたことはありませんでした。わたしは酉年なので、ぜひお参りしておかねば!です。神社の前には黄金の目を持った鶏の像が二羽。お参りしてトサカを撫でて参りました。

香椎宮 鶏石神社

畠中さんのおかげで、久しぶりの香椎宮参りができました。昨日までの寒さが噓のように暖かく、青空が広がり、気持ちの良い参拝となりました。帰宅してお昼ご飯は、炊きたてご飯にたまごかけご飯。たいへん美味しくいただきました。

長年の懸案事項「yurinote」をつくろう。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

長年の懸案事項「yurinote」をつくろう。

花祭窯は開業から夫婦二人で運営して来ているので、ダンナの仕事(つくる)以外は、ほぼわたしの仕事です。わたしの仕事は、まさに「なんでもやさん」。一つ一つの仕事は、誰にでもできることですが、その全般がわたしの頭のなかに入っているので、わたしでないと「なにがどこにあるかわからない」状態。これではイカンと「わたしがやっている仕事」をマニュアル化しようと、これまでにも何度も思ったのでしたが、手つかずのまま今に至り。つい先日、お友だちがまったく同じ状態から一念発起して「仕事ノート」を作りはじめたという投稿を拝見して、よし!わたしも!と思ったのでした。

まずは形からということで、その仕事ノートに名前を付けることに。そのまんまですが「有里ノート」を英語で羅列して「yurinote」としました。ローマ字読みすると「有里の手」ともなり、これは良い感じ♪と悦に入ったところです。あとは、ノートを着々と作っていくべし。このブログに書くことで、自分にプレッシャーをかけます。

まずは花祭窯におけるわたしの業務の洗い出しから。


  1. ドメイン・サーバー関係
  2. サイト・ブログ管理
  3. EC(Shopify)
  4. SNS(FB、インスタ、ピンタレスト)
  5. ロンドン
  6. 国内ギャラリー
  7. 海外取引(発送・決済)
  8. 上海
  9. その他海外(台湾、北米、イタリアetc…)
  10. 会計(freee)
  11. 決済
  12. ふるさと納税

まだまだどんどん出てきそうです。随時追加。


これが出来上がれば、わたし自身にとっても、仕事内で発生する「探す」時間が劇的に減らせるはず。それだけでも無駄が大きく減るはずです。さ、がんばろう!

字幕の出来具合を左右するのは、日本語力なのだなぁ、と。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

字幕の出来具合を左右するのは、日本語力なのだなぁ、と。

『HOUSE OF GUCCI』を観てきました。と書いたのは、つい五日ほど前のことでした。何日か経って、上映期間中にもう一度観に行きたいな、と思っています。面白かったから、が一番の理由で、ディテイルを確認したいところがいくつかある、がもう一つ。実は見ていて何か所か「ん?」と思った字幕があったのでした。わたしは字幕無しで観れるような英語力は無く、「ん?」と思ったのは、単純にそのシーンに対してその日本語が合っていないと感じたから。つまり「英語→日本語訳の問題」ではなく「日本語の語彙の選択の問題」です。

そういえば友人と映画について話をしていた時のこと。わたしは映画の「日本語吹き替え版」は、子どものために作ってあるのだと思っていましたが、実はそうでもないことを教えられました。若い友人の一人は「字幕を追うのに忙しくなって、ストーリーに没入できなくなってしまうから」という理由で、日本語吹き替え版しか見ないと。

なるほど~!と思いつつも、ずいぶん前に戸田奈津子さんとおすぎさんの対談を見に行った時の話を思い出しました。戸田奈津子さんは、言わずと知れた日本での字幕翻訳の第一人者。洋画のクレジットには必ず彼女の名前がある、という時代がありました。わたしは彼女のおかげで洋画に馴染んだと言っても過言ではありません。そしておすぎさんは、多彩に活躍していらっしゃいますが、映画評論家としても有名です。そのお二方の丁々発止のおしゃべりは知的でユーモアに富んでいて、とても贅沢な時間でした。

そこで戸田さんがおっしゃっていたことに、「字幕を字幕だと意識させたら駄目」だということがありました。字幕は、その場面が映っている数秒の間に「読む」ものではなく、「見て」一瞬で意味が頭に入っていく必要があるから難しいし、面白いと。英語をどう正しく訳すかということ以上に、日本語でどう表現すればその意図が正しく伝わるかということが大切だと。加えて、1秒の間に映る日本語が何文字以内であれば直感的に伝わるとか、テクニック的なところを合わせて、何回も見直すのだとおっしゃっていました。

日本語でどう表現すればその意図が正しく伝わるか 。結局そこなのだと思います。洋画の邦題のつけ方もまさにそうですね。上の写真は映画「ゲティ家の身代金」のチラシですが、原題は「All the Money in the World」。日本語に直訳すると「世界中のすべてのお金」ですが、このままでは日本人には映画の内容は伝わりません。わたし自身、タイトルが 「ゲティ家の身代金」 だったからこそ、ゲティ家のお話なんだとわかり、即、観に行こうと思ったのでした。

今年は毎月1本の映画鑑賞を目指しています。もちろん楽しむのが一番の目的ですが、洋画なら英語学習のひとつにもなり、字幕にも注目していきたいと思います。