2026年映画2本目は、ジョニー・デップが監督の『モディリアーニ!』。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2026年映画2本目は、ジョニー・デップが監督の『モディリアーニ!』

モディリアーニの絵が特別好きなわけではありませんが、ジョニー・デップが監督だと聞いて、途端に興味がわいてきました。近所の映画館では上映されていませんでしたので、はてどうしよう…の結果、車で30分ほどドライブした先にある映画館に初上陸することに。天気も良く、ちょうど水曜サービスデーでお得でしたので、サクッと行ってまいりました。上の写真は、我が家にある画集。ここでもモディリアーニとユトリロはセットになっていました。

配給会社ロングライドの公式サイトでは「モディリアーニの人生を変えた激動の72時間」と紹介されています。舞台は、第一次世界大戦の影が色濃くなりつつある1916年パリ。芸術家・画家として長いこと認められず、売れずにいたモディリアーニが、これで駄目ならキャリアを捨てて故郷へ帰ろうとしていた、そのラストチャンスで彼の人生を変えるコレクターと対峙するまでの三日間です。ラストチャンスと書きましたが、それはまったく「ドリームズカムトゥルー」的なワクワクキラキラしたものではなく、むしろとどめを刺されに行ったとも取れるシーンでした。

その、コレクターのモーリス・ガニャとモディリアーニが対峙するシーンの、二人の言葉の応酬が、とても良かったです。どちらの言うことも、いかにも、よくわかる。アーティストの「もう見下ろされ値踏みされるのはまっぴらだ」という気持ちに対して、芸術家を名乗るのであれば結果(作品)で勝負するしかないという現実を突きつけるコレクター。丁々発止のやり取りと、そのあとのモディリアーニの荒れ方(自分の描いたものに火をつけ投げ捨てる…)を見れば、この出会いが彼の人生を「成功への道筋へと」変えるものだったとは、単純には解釈しづらいものです。ラストの、大理石(だと思いますが、とにかく彫刻用の石)にノミを打ちこむシーン。とっても短いそのワンシーンが、その先にあるモディリアーニの成功の姿をイメージさせる、という感じで、ひさびさに「語り過ぎない映画」を見ました。

モディリアーニとつるんでいる、ユトリロとスーティンの存在感が、とても良かったです。そして、この映画のおかげで「えいやっ!」と出かけた映画館が、意外と近くて車でのアクセスがスムーズであることが分かったのは、わたしにとって収穫でした。「近くの映画館」の選択肢が広がりました^^

ジョニー・デップが監督の『モディリアーニ!』

読書『土と生命の46億年史』(講談社)藤井一至著

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読書『土と生命の46億年史』(講談社)藤井一至著

講談社の「BLUE BACKS」シリーズです。メールマガジン「ビジネスブックマラソン」(以下、BBM)で紹介されていた本。ブルーバックスシリーズは、子どもから大人まで楽しめる「一般向け科学シリーズ」ということで、わたしのような文系頭の読者にやさしい位置付け。正直言えば、書いてあった内容のうちどれだけ自分が理解できたものか、怪しくもありますが、この手の本を「楽しく読んだ」ということだけでもすごいことです。小説のように「引きこまれて一気読み!」という感じではありませんが、少しづつ、丁寧に、じわじわと読むことができました。

タイトルの通り、内容はとっても壮大です。が、それを身近なところに引き寄せて解説してくださっています。人間が人工的に作り出すことができないものが「土と生命」である、ということを主題にしています。なるほどなるほどと、微生物の偉大さや、植物の仕組みの凄さ、昆虫の逞しさに感心しながら読み進み、そのずっと先につながって、哺乳類、ヒトであるわたしたちの存在があることが見えてきました。後半に向かうにしたがって、ふだん自分がなんとなく理解している(と思い込んでいる)温暖化や気候変動の話というのは、とても近視眼的で表面的な理解に過ぎないということが突き付けられてきました。土の研究者である著者の抱く「20万年にすぎない私たちホモ・サピエンスの文明はなぜこんなに早く危機に直面したのか?どうすれば繁栄を継続できるのか?」という本題が、終盤になって明らかになります。

本書での読書体験が嬉しかったので、ブルーバックスシリーズに興味がわいてきました。こういう科学系の本を読むと、ふだんとは違う世界が広がりますね。

『土と生命の46億年史』(講談社)藤井一至著

読書『世界の美しい美術館』(パイ インターナショナル)

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読書『世界の美しい美術館』(パイ インターナショナル)

先日参加した「サッシン」の「ピッチ講座」会場は、福岡天神のワンビル内の蔦屋書店さんのシェアラウンジでした。あんなところに講座ができるスペースがあるのね、と半信半疑でしたので、場所確認を兼ねて早めに到着。幸い、場所がすぐにわかりましたので、開始時間までは本屋さんスペースをウロウロ…で、眼に留まり、即買いしてしまったのが本書でした。上の写真は、本書にも載っているヴィクトリア&アルバート博物館、の、宝飾関連の展示室。

パイインターナショナルさんの刊行で、わたしが最近ゲットしたものとしては、『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』(パイ・インターナショナル)海野弘解説・監修がありました。美術系・芸術系の美しい良書を出してくださる出版社、ですね。

本書は全ページカラーの、いわば写真集です。が、サイズがA5判変型の16×15cmですので、嵩張らず重すぎず手に持って扱いやすく、お値段も手ごろ。写真集というと、重くてかさばって、たしかに写真はきれいだけれど価格もそれなりに張る…というのは、もう過去の話なのかもしれませんね。おかげで「これは!」というものを、購入しやすくなりました。

さて『世界の美しい美術館』、掲載されている美術館の顔ぶれは、

ヴェルサイユ宮殿美術館 / ルーヴル美術館 / オルセー美術館 / コロンナ美術館 / ウフィツィ美術館 / ヴァチカン美術館 / プラド美術館 / ダリ劇場美術館 / 美術史美術館 / ヴァン・ゴッホ美術館 / ナショナル・ギャラリー(ロンドン) / ルイジアナ現代美術館 / デザイン美術館 / エルミタージュ美術館 / ルーヴル・アブダビ / イスラム美術館 / 三鷹の森ジブリ美術館 / メトロポリタン美術館 / フリーダ・カーロ美術館 / ニテロイ現代美術館 ほか(パイ インターナショナル公式サイトより)となっています。その数84館。

タイトルの通り美しい写真の数々で、ページをめくるごとに、思わず頬が緩みます。ロンドンのナショナルギャラリー、ヴィクトリア&アルバート博物館、ウォレス・コレクションなど、足を運んだことのある美術館が取り上げられているのを見つけては、「やっぱりそうよね~」とご満悦。それでも掲載されている美術館のうち行ったことがあるのは、ほんの数館ですから、あちらこちらに行きたい場所がたくさんです。

なかでも、ヴェルサイユ宮殿美術館とオルセー美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館やバチカン市国のバチカン美術館、ウィーンの美術史美術館、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館は、特に「行きたい!」場所になりました。こういう気持ちがそのまま仕事のモチベーションになります。世界中の美術館が待っていると思うと、ワクワクします。

『世界の美しい美術館』(パイ インターナショナル)

サッシン(ジャンプ編)「ピッチ講座とプレゼン指導」に参加してまいりました。

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サッシン(ジャンプ編)「ピッチ講座とプレゼン指導」に参加してまいりました。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」。この「ベース」を受講した後に、次年度以降「サッシン・ジャンプ」なる「伴走支援制度」を活用することもできるらしく。今回はその「ジャンプ」で新規事業のスタートを図っている事業者の方々の、ピッチ演習と講座を拝見してまいりました。

以下、備忘。


  • ピッチの目的=目指すゴールは何か?→花祭窯の場合は、事業連携パートナー発見。
  • 前知識無しの人に向かって、ロジックよりもイメージが沸く写真やストーリーで。
  • 聞き手へのAsk=このピッチで聞き手にどんなリアクションを求めているのか?を、ちゃんとわかるように必ず入れ込む。
  • Why(ビジョン、ミッション)→How or What(プロダクト、サービス)→Who(お客様のストーリー)。
  • スライド作成のポイントは「直感・簡潔」「何がどう変わるかを語る」「ニーズ=Askを明確に主張」。
  • 視覚イメージ:文字は18pt以上、1スライド1メッセージ、テキスト少なく。
  • 機能説明よりも、何がどう変わるか。
  • 競合優位性は図表や画像を使ってわかりやすく。
  • 客観的評価(例えば、お客様の声)をを入れる。
  • 市場規模と、そこに自社がどのように・どれぐらい入れるのか?のイメージ。
  • 誰とどんな連携を希望しているのか」を明確に、1枚つくる。
  • 究極のゴールは「自社・自分の味方をつくる」こと。
  • 見た目6割・音3割・内容1割。
  • 誰に届けたいのか、の「誰」に、具体的な顔(お客様)を思い浮かべて、その人に語り掛ける。
  • 人を巻き込むストーリー(=ドラマ)とは「困る」こと→困っている状態から成功した状態へ。
  • そのためにはまず、個人的な問題提起(=痛み)をさらけ出す→それは「わたし自身の痛み」か?
  • すべての感情の起点は「驚き」である。
  • 自分にとっての「最適」なピッチのやり方がある。自分らしくやるには、ひたすら練習。
  • 時間を短くするには「面白いところだけ、しゃべる」。
  • 1スライド1メッセージ、さらにそのなかでもがメインなのか。

講師を務めてくださったのは、トーマツの中小・スタートアップ支援マネジャーの相川さんと、本業は舞台監督でいらっしゃるという、株式会社kotosakAの三浦佑介氏。自分のピッチ資料を完成させる前にこの講座を受講してよかった!と思える内容でした。特に三浦さんのお話は、ふだんビジネスシーンではなかなかお目にかかることのないアプローチで、それなのに腑に落ちること多々で、とっても面白かったです。「見た目6割、音3割、内容1割」って、身もふたもないですが、きっとそうなんだろうな、と。なによりも、究極のゴールは「自社・自分の味方をつくる」こと、なのが分かったのが、わたしにとっては良かったです。

さあ、あとは自分のピッチ資料を作って、来月の発表会を乗り越えたら、サッシン・ジャンプのプログラムもそろそろお終いです。今回も場をおぜん立てしてくださった、トーマツのスタッフの皆さまに感謝。頑張ります^^

2026年1本目:映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』を見て参りました。

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2026年1本目:映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』を見て参りました。

2026年1本目は『ダウントン・アビー』。これは観る!と決めていましたので、無事に映画館に行けて良かったです。上の写真は、この上半期に観たい映画。こうして見てみると、いずれも「芯のある女性」が主役ですね。

さて『ダウントン・アビー』。前作を観たのが2022年10月、その前が2020年1月でした。待ちわびた映画第3作目は、グランドフィナーレということで、これが完結編!?なのでしょうか。わたしが観た前作から4年近くたっていますので、もう記憶も朧気です(笑)。映画を観ながら「ああ、そうだった」と、登場人物それぞれに関するエピソードをじわじわと思い出しました。登場人物たちがそれぞれに茶目っ気たっぷりなのが、本シリーズの魅力です。

今回の舞台は1930年。英国における貴族社会を前提とした制度も環境も、どんどん変わってくるところでした。「時代の変化」を象徴するようなこまごまとした出来事と、変化のスピードのなかで戸惑い不安を抱える人々の姿があらわになっていました。様々な特権のはく奪は、その一番大きなものだっただろうな、と思いつつ。けれどもその変化は、貴族階級の人々にとって必ずしも悪いことばかりではない、というニュアンスを上手に示唆していたのも、本作らしいと感じました。

相変わらず魅力的な「下階の皆さん」すなわちこのドラマを支える「使用人たち」の個性と存在感が、たまりませんでした。そして、広大な敷地を持つ大邸宅の美しさと見応えは相変わらず。この景色を、映画館の大きなスクリーンでゆったりと眺めることができて、眼福でした。それにしても、ほんとうにこれが完結編なのか気になります。映画のなかでは、無事に当主が代替わりしましたので、代替わりした後の物語がまた描かれると嬉しいな、と思いつつ。

映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』

読書『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

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読書『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から。この棚は、ほんとうにいろいろな視点を私にもたらしてくれます。年末年始に読んだ本の中の一冊にあった『地上の楽園』(中央公論新社)月村了衛著も、カメリアステージ図書館新刊棚から手に取ったものでしたが、本書はそれに続いて、わたしがこれまで知らずにきた日韓(あるいは日朝)関係の近現代史の一端を、目の前に提示してくれた一冊です。

1950年代=朝鮮戦争下、1960年代=朝鮮戦争休戦後の混乱期、1970年代=理不尽な国の政策に翻弄される時代、1980年代=ソウル五輪開催直前の軍事政権下、1990年代=あらたな格差社会の時代…と、時代を追って「食べもの」を中心としたストーリーが繰り広げられます。内容は、なかなかにシビアというか、鋭いながらも淡々とした視点で描かれています。食べものの話を中心に進みますが、近現代史小説、あるいは社会小説といったほうが合っているような気がしました。わたしはタイトルや表紙のポップなイメージから、勝手にふんわりした感じのお話かと想像していましたので、少々面喰いました。

今でこそ芸能分野を中心に、活発な交流のある日本と韓国ですが、これはほんとうに最近のことなのだと、あらためて思いました。朝鮮戦争から1980年代後半に民主化されるまでの韓国の現代史について、わたし自身はあまりにも無関心であったことを突き付けられました。韓国ドラマのファンになったり、韓国アイドルを推している人たちは、もしかしたら、こういう近現代史を自ら学ぶ機会を持ったのかもしれませんね。

本書の内容をとても分かりやすく解説していたので、銀座にある書店・教文館さんの書籍紹介のページをリンクにしています。「本書は、歴史に学びつつ過去現在未来のつながりを模索し、多くの危機を克服してきた朝鮮半島の歴史をふりかえる作業をおこなっている1972年生まれの著者が、韓国現代史の中で誕生し、愛され続けてきた5つの食べ物をとおして、朝鮮戦争のころから1990年代まで、それぞれの時代のすがたを10年ごとに見つめてみたいと考えたことから生まれた短編集です。」と紹介されています。

『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

読書『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

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読書『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、表紙借り。山田詠美さんといえば『ベッドタイムアイズ』。デビュー作のときからお名前は知っていましたが、衝撃的な雰囲気の漂うタイトルに気圧されたまま、ここまでまったく読まずに来ていました。図書館で見つけた本書の表紙は、わたしが勝手に長年抱いていた「山田詠美」さんのイメージとなんだかかけ離れていて、ついつい手に取りました。上の写真は満開の藤の花。過剰なまでの華美さが、本書の「女流作家」イメージと重なりました^^

第1章2015年、第2章2007年、第3章2023年に、エピローグ。登場人物は、文学界のなかでも「女流作家」と呼ばれた時代の作家たちと、彼女らのまわりで振り回された編集者や家族たちです。文体が独特で少し読み辛く感じましたし、物語自体もスピード感があるような面白さではない。にもかかわらず、グッと引き込まれました。「女流作家」とはなんぞや、の正解がここにあるのだとしたら、読者として客観的に眺めるにはとても面白いけれど、お近づきにはなりたくないな(巻き込まれたくはないな)、という感じのエピソードが盛りだくさんで、のぞき見するような読書でした。

本書は書下ろしだそうで、それも「オーディブル」のためでもあったと巻末に書いてあったのを読んで、文体が独特であることにとっても納得しました。たしかに、少し陰気でねばっこい雰囲気を漂わせた妙齢の女性の声で読み上げられたら、たまらないだろうな、という感じです。このためだけにオーディブル使ってみるか!?と考え中(笑)。

なによりも、本書を読んで、これまで勝手に抱いていた山田詠美さんのイメージがガラッと変わりました。長年一冊も読まずに、勝手なイメージを持っちゃって、ごめんなさい!です。これを機会に、図書館で既刊本遡って読んでみようと思います。

『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

すごい教科書(DVD)を手に入れました!その2『メットガラ ドレスをまとった美術館』

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すごい教科書(DVD)を手に入れました!その2『メットガラ ドレスをまとった美術館』

少し前に「『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』すごい教科書(DVD)を手に入れました!」というブログをアップしていました。「英語学習に適した、美術・芸術関連のDVDを教えて!」とチャッピーに尋ねたときに、候補として挙げてもらったもの。そしてそのときにやはり候補に挙がっていたもう一本、一緒に手に入れていたのが、この『メットガラ』でした。

The METことニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年開催される、世界的なファッションの祭典「メットガラ」。その存在を知ってはいましたが、ガッツリ興味があったというわけではなく、DVDになっていたとはつゆ知らず。本作は、その2015年の企画に密着したドキュメンタリーです。

最初から最後まで、圧倒されました。まず『プラダを着た悪魔』のモデルといわれる『VOGUE』編集長のアナ・ウィンターの確信的な強さにほれぼれ。そしてファッションの芸術性と力を信じるキュレーター、アンドリュー・ボルトンの、仕事への誇りと愛情と粘り強さに、脱帽。さらに彼らのやろうとしていることを支えるチームの人々の、さりげなくもプロ根性あふれる姿にニヤニヤ。登場する服飾展示の素晴らしさ、映像の美しさは言うまでもありません。

オープニングパーティーでは「豪華セレブ」が次々に登場し、その姿がまた圧巻でした。ドレスの素晴らしさと、それを着こなす面々の美しさ。わたしは残念ながら「誰が誰やら」という感じで、わかったのはジョージクルーニー、リアーナ、レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバー…ぐらいでしたが、ちゃんと知っている方が見たら、きっと大騒ぎになるのだろうな、と。

本DVDも「繰り返し見る」が必然となりそうです。本編が91分と長過ぎないので、見やすいのも嬉しいです。「英語×アート」の映画、もっと探したくなりました。そういえば、映画『プラダを着た悪魔2』がこの5月に封切りということで、わたしにとってはなんともグッドタイミング!これは映画館に観に行かねばなりません^^

読書『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

毎年恒例になりつつある、年初の美術展情報チェックです。この手の雑誌は何種類も出ているのですが、ここ数年は、本誌『日経おとなのOFF』の増刊号を手に取ることが続いています。全国の情報ですので、チェックしても足を運べないケースの方がほとんど。ですが「何かのついでに行けたらラッキー」ぐらいの気持ちで頭の片隅に入れておくと、いざというときに思い出すことができて、無駄ではありません。ちなみに昨年の記録を見てみると、見に行きたい展覧会ベスト5に入れていたうち、久留米市美術館で開催された「異端の鬼才-ビアズリー」に足を運ぶことができました。

また昨年は「行きたい美術館」として、泉屋博古館京都本館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪中之島美術館・大阪市美術館・福田美術館(京都嵐山)の名前を挙げていたのですが、これらはひとつも達成ならず。その代わりというわけではありませんが、リニューアルオープンした大阪の藤田美術館に足を運ぶことができ、ここがとてつもなく素晴らしかったです。上の写真は、その藤田美術館(大阪都島)。昨今の美術館のつくりは、「観る」だけでなく「滞在」を意識した空間がどんどん増えていて、嬉しいかぎりです。

ではさっそく、2026年版に掲載されている情報から、今年観に行きたい美術展ベスト5は、次の通りです。順不同。


原安三郎コレクション 北斎×広重(京都文化博物館)

北斎や広重の作品を観たい、というのももちろんあるのですが、それが個人コレクションであることに魅力を感じる展覧会です。個人コレクションは、集めた人の嗜好・偏りがにじみ出てくるのが、面白さのひとつ。コレクターがどんな美意識をもって集めていたのか、のぞき見る楽しさがあります。

密やかな美 小村雪岱のすべて(あべのハルカス美術館)

小村雪岱という人の名前を知りませんでした。が、本誌で紹介されていたいくつもの日本画の展覧会のなかで、目を引いたのがこの方の絵でした。線に(線のどこに、と問われると難しいのですが)魅力を感じ、これは生で見て観たいな、と。あべのハルカスも、行きたいと思いながら未だに足を踏み入れていませんので、機会を作りたいところです。

神仏の山 吉野・大峯-蔵王権現に捧げた祈りと美-(奈良国立博物館)

奈良国立博物館は、学芸員研修のときにお世話になった館のひとつです。すごい量のお宝の数々に、数時間でお腹いっぱいになったことを思い出します。仏像はもともとあった場所(寺社など)で観るのが一番だとは思いますが、まとめてたくさん拝見できるというのもまた贅沢。

ロン・ミシュク(森美術館)

インパクトのある彫刻作品群を生で観ることができる機会。わたしは、現代美術の展覧会で「これは行きたい!」となることは、これまであまりないのですが、これはぜひ観たい展覧会です。黒田陶苑さんでの個展がちょうど会期中にあたるので、そこに合わせて足を延ばそうと計画中。

ニコライ・アストルップ(東京ステーションギャラリー)

これまであまり馴染みのなかった北欧の画家の展覧会が、今年はいくつか開催されるようです。本誌で紹介されているなかで、眼に留まったのが、ノルウェーのニコライ・アストルップ氏の展覧会。誌上で見た感じで、色の使い方が面白いな、と思いました。版画作品の上に描画を重ねるアプローチにも興味津々です。


わたしの観に行きたい!は、上のような並びとなりました。今年もひとつでもたくさん、面白い展示を観に行くことができますように。そして一つでも多くの美術館に足を運ぶことができますように♪

『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

小雪舞うなか2026年初釜茶会でした―今年も精進いたします―

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

小雪舞うなか2026年初釜茶会でした―今年も精進いたします―

お茶のお稽古始めは、初釜茶会から。今年も無事に参加して参りました。お茶会前日の準備から、皆さんに新年のご挨拶をする嬉しい機会です。準備の日はそれほど冷え込みませんでしたので、翌日の天気予報の雪マークにおののきながらも、楽しく穏やかに準備は進みました。昨年から担当になった「席割り」の仕事は、お茶会ごとに、参加人数が変わったりお茶席に使うお部屋が異なったりするので、毎回新たに勉強です。

南方流の初釜茶会は、和尚様がお点前をしてくださるので、お点前をどなたにお願いするかという検討がない分、スムーズです。まずは2席設けるそれぞれの席の正客、次客、そして末客をどなたにお願いするか。そして、それぞれの席での水屋仕事を中心に担っていただくのをどなたにお願いするか。お茶会をつつがなく運営するのに、細かい心配りが必要だというのは、イメージとして頭にありましたが、イメージしていた以上に細やかな目配りが必要だということを、今回も感じました。

当日は、冷え込みながらも雪は舞う程度で本降りにはならず、ほっと一安心の一日でした。お茶会もつつがなく進み、楽しく、とても幸せな気持ちになりました。個人的には「お運び」の仕事で初歩的なことを間違えるという失態があり、我ながらびっくりするやら恥ずかしいやら。ところがそれを目の前でご覧になっていた先生が「笑わせてもらって和んだ~」と流してくださり、救われました。注意するではなく、修正するでもなく、さらっと笑いごとにしてしてくださったのは、「そのミスを本人がわかっているはずだから」というお心遣い。つくづくありがたいなぁと思いました。

本年も楽しく精進してまいります!