「経営革新計画」を味方につける。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「経営革新計画」を味方につける。

福岡県の公式サイトに、経営革新計画について

『環境の変化に対応し、経営を強化していくためには、「新たな取組み」がカギとなります!「新商品の開発」や「新たなサービスの提供方式の導入」など、「新たな取組み」を成功させるため「経営革新計画」を作成しましょう!!

と、熱く書いてあります。(https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/keiei-kakushin-seidogaiyou.html 参照)

先月のこと、用事で伺った商工会でおしゃべりのさなか、いつもお世話になっている経営指導員さんから「藤吉さん、経営革新とりませんか?」と軽く声をかけていただきました。経営革新計画は福岡県に移転してきてから2回計画申請・承認されていて、そのたびに新しい取り組みをする際の指針になっていました。そういえば、前回の経営革新計画の計画期間が終了してからしばらく経っています。

今「経営革新」で検索すると、まず補助金がらみの情報が出てくることが多く、「経営革新→補助金ゲット」の流れが強調されているきらいがあります。でも、過去2回わたしが承認を得た経営革新計画では、そのおかげで補助金をとれたということも、融資がおりやすくなったということも、特にはありませんでした。というよりも、そこを目的にしていませんでした。

では、なぜ取り組むのか。事業者にとっての(わたしにとっての)一番の利点は、まさに福岡県が書いているとおり「新たな取組み」を成功させるための計画を、自分の頭をひねって考え、専門家と相談しながら練りあげ、実行可能なように整理立案することにあります。ふだんは自分たちだけで考えていることを、客観的な目を持った伴走者と一緒に考えていくことのできる機会なのです。

思いがけないお声がけでしたが、ちょうどコロナ禍を経て「展覧会が海外や都心部でできないときに備えてリスク分散」の重要性が頭をぐるぐるしていた時でしたので、なんともグッドタイミングでした。そうだ、経営革新という方法があったんだ!ということで即座に「やります!」とお返事。経営指導員さんに感謝です。

新規の取り組みについて、おおよそのイメージはすでに頭の中にあったので、あとはそれを書類に落とし込み、ブラッシュアップし、数字目標に表し、その根拠となる行動指針を計画していくだけ。「だけ」と書きましたが、その作業こそが重要で、にもかかわらず「そのために腰を据えて考える時間をとる」のが日々の業務の中では後回しになりがちです。「経営革新計画を申請する」を目標に置くことで、経営指導員さんとの約束事項になるため、その時間をしっかりとることができます。「緊急ではないけれど、重要なこと」のために時間を確保するには、自分以外の第三者を巻き込むのが一番(笑)

無事11月のうちに計画がまとまり、来年度に向かってスタートダッシュの準備ができました。