読書『ゾンビ回収婦』(講談社)小砂川チト著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ゾンビ回収婦』(講談社)小砂川チト著

第175回芥川賞受賞作『ゾンビ回収婦』。小砂川チトさんの著書、わたしが初めて読んだのは『サルの戴冠式』でした。2024年でしたので、約二年前のこと。そのシュールで独特な世界観があまりにもインパクト大で、すぐに既刊本を探して読んだのが『家庭用安心坑夫』でした。これがまた狂気的で、すごい人が現れた!と大興奮。あとから知りましたが、両書とも芥川候補になっていたんですね。ですので『ゾンビ回収婦』で芥川賞受賞というニュースを見たときは、ついに!という感じでした。

さて『ゾンビ回収婦』。新人賞ではない文学賞の受賞には、それまでの著作の評価が反映されていたりもして、実は受賞作の前の作品が一番面白い、なんてことをまことしやかに聞いたことがありましたが、前2作からさらにパワーアップしていると感じました。こわくて、でもちょっとおかしくて、じわじわと切迫感がくるのは相変わらずで、リアリティのある怖さという意味では、今作が一番強かったように思います。目の前にある未来というか、似たような状況に陥っている人は、もうすでにたくさんいるのかもしれないと思わされました。

わたしのなかでの小砂川チトさん著作の勝手なランキングとしては、1位『家庭用安心坑夫』、2位『ゾンビ回収婦』、3位『サルの戴冠式』の順です。とはいえ、どれも面白い。というか、怖い。そうそう、2年前に小砂川チトさんの著作に出会えたのも、いつものカメリアステージ図書館新刊棚のおかげなのでした。感謝。上記の三冊はほぼ2年ごとに出ている感じでしたので、次作が登場するのもまた2年後かしら…と思いつつ、楽しみです^^