サロメ ワイルド 原田マハ

再読書『サロメ』(文春文庫)原田マハ著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

再読書『サロメ』(文春文庫)原田マハ著

出先で、電車のお伴を!と本屋さんに駆け込みました。電車のお伴には、持ち運びやすい新書版か文庫版です。ぷらぷらと文庫の棚を眺めていたら、目に飛び込んできたのが、見覚えのある本書の表紙の黄色。読んだことがあるのは確かだけれど、そのときは図書館で借りたんだったよね?(=我が家蔵書、ダブってないよね?)と記憶をたどりつつレジに並びました。

前回読んだのは2017年のことで、本書『サロメ』の単行本でした。初版が2017年1月となっていましたので、出てすぐに読んでいたようです。今回手に入れた文庫版は2020年初版となっていました。わたしとしては、約10年ぶりの再読。黄色い表紙に「見覚えがある」と思ったのですが、実は採用されている絵が違うものでした。どちらも、オスカー・ワイルドの『サロメ』のために描かれたビアズリーの絵ですが、単行本は「クライマックス(お前に口づけしたよ、ヨカナーン)」で、文庫は「踊りの褒美」。

さて再読の原田マハ版『サロメ』。ビアズリーと、ビアズリーの姉・メイベル、ワイルド、ワイルドの恋人・ダグラスの四つ巴はなんともおどろおどろしく、再読とはいえ緊張しながら読みました。昨年久留米市美術館で開催された「ビアズリー展」での印象と、そこで手に入れた画集のおかげで、最初に読んだ時よりも、当時の時代背景や実際のビアズリーの作品とその変遷のイメージが残っていたので、より没入感がありました。

あとがきは『怖い絵』シリーズでお馴染みの中野京子さん。

原田マハ著は、たいがい読んでおりますが、現時点でのわたしにとってのベスト3は、

  1. 『楽園のカンヴァス』
  2. 『サロメ』
  3. 『キネマの神様』

という感じです^^

『サロメ』(文春文庫)原田マハ著

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その独立準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々雑用)担当として作家活動をサポートしています。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)としても、並行して活動しています。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。