読書『世界で活躍する仕事100』(東洋経済新聞社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『世界で活躍する仕事100』(東洋経済新聞社)

サブタイトルに「10代からの国際協力キャリアナビ」とあります。三菱UFJリサーチ&コンサルティング編。

少し前に、いつものカメリアステージ図書館で、たまたま見つけた良書です。ちなみにカメリアステージ図書館は、緊急事態宣言により現在臨時休館中。5月12日から始まった休館は、緊急事態宣言の延長で、6月20日までと1か月以上にわたることになりました。

気になること調べたいこと発生→とりあえず図書館行こう→そっか図書館閉まってるんだった(涙)…のループが続いています。自分にとって図書館が仕事上もプライベート上もすっかり日常の一部になっていることがあらためて分かります。コロナ禍以降「芸術は『不要不急』ではない」という議論が沸き起こりましたが、図書館だってまさにそうだと思うのはわたしだけではないと思うのですが…。

それはさておき、『世界で活躍する仕事100』。今はこんなに好い資料が一般に出ているのだなぁ、とつくづく感じた一冊でした。実際に国際協力分野で仕事をしている人たちが、どのようなキャリアを経てそこに至っているのかが書いてあり、巻末にはその足掛かりとなりそうな機関や学校や奨学金情報のリストまでついています。「10代からの国際協力キャリアナビ」とあるとおり、子どもが将来の仕事としてそのような方面に興味を示したときに、ぜひ教えてあげたい本です。

すべての小中学、高校の図書室にこの本が1冊あるといいな、と思います。子どもたちが、興味を持った時に「どうしたら、そうなれるのか」手掛かりがつかめることは、とても大切だと思います。「どんな仕事なの?」から一歩進んで「そのためには何を勉強したらいいの?」や「どうしたら・どこに行ったら、その勉強ができるの?」の具体例が載っていて、素晴らしく実践的です。

わたしが読んだのは2018年の発刊で、AmazonではすでにKindle版と中古だけになっていました。願わくば、2021年版が出ると嬉しいなと。欲を言えば、旅行ガイド本のように、1-2年おきに最新情報に改定されて刊行され続けて欲しい本です。

花を生けるたびに、いつも思うこと。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花を生けるたびに、いつも思うこと。

昨日の紫陽花に続いて、本日も花の話。わたしがお花を習っていたのは、ほんの三年間ほど、それも15年以上も前のことです。でも何年経っても、花を生けるたびに「先生だったらなんとおっしゃるかな」と思います。今日のこの百合を見たら「思い切りが悪い」「落とさない方がもったいないということもあるのよ」とおっしゃるに違いありません。

百合

30歳を過ぎたころ、窯元おかみの仕事柄必要を感じて、お茶とお花を習い始めました。当時、お花を教えてくれるところは近くになかったのですが、お茶室でご一緒していた華道お家元の先生が、お茶のお稽古の前後に指南してくださったのでした。先生のご厚意に甘え、流派に入門することなく、実地で勉強することができました。今考えても、ほんとうに贅沢でありがたいことです。

お茶の日は、お稽古がはじまる1~2時間前にお茶室に入り、床の間の花を用意する先生のお仕事を拝見しながら、いろいろと教えていただきました。毎回、すべての花は先生のお宅の庭で育てているものを使っていました。その日に咲いているもの、その日に一番美しいものを庭で切ってこられるのです。お花を習い始めてから何十年もかけて、茶花として生けたいものを少しづつ増やしていかれたそうです。

「花は野にあるように」という利休の教えがありますが、その言葉を知る前に、わたしは先生に教えていただいていたような気がします。基本の生け方と茶花の生け方、両方を目の前で拝見し、教えていただきながら学んだことは、わたしの財産になっています。花は買ってこなくても、文字通り「身近にある草花」を一輪挿すだけでいいのだということも、先生から教わりました。

「先生だったら、こうおっしゃるだろうな」がわかっていても、未だなかなか修正できない出来の悪い教え子です。でも、花を生けるたびにこのように自分のなかで先生と問答できること自体が、とても嬉しくありがたいのです。

紫陽花シーズン到来です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

紫陽花シーズン到来です。

今日から六月。花祭窯の露地には紫陽花はありませんが、一歩外に出ればご近所さんの庭先や小路に咲く紫陽花がたくさん目に入ってきます。一口に紫陽花と言っても、色も形もさまざま。いつも庭にお花がいっぱいのご近所さんから、おすそ分けをいただきました!

紫陽花
紫陽花
紫陽花
紫陽花

両手に抱えきれないほどの花をいただき、家に戻ってすぐにバケツにたくさんの水を張って投げ込み、花器を集めてきて生けました。おかげさまで屋内でも紫陽花を満喫しています。

毎年こんなふうに書いているような気がする…と思いチェックしてみたら、昨年は6月9日に「紫陽花をたくさんいただいたので。」とアップしていました。ありがたいですね。