蕎麦猪口(そばちょこ)のこと。

こんにちは、ふじゆりです。

写真は昨年2015年のビストロ&カフェSUNNYさんでの蕎麦猪口展の様子。
今年も6月25日(土)から7月3日(日)まで開催です。

 

蕎麦猪口(そばちょこ)が好き

わたしの蕎麦猪口へのこだわりがはじまったのは2000年の年末。
江戸時代につくられた蕎麦猪口の文様の種類が数千にも及ぶという話を聞いて、
単純に「ひとつの形状にそんなにたくさんのデザインが実現するなんてすごい!」と感動し、
毎月2種類の新作をつくって紹介していきたいと計画を思い立ったのでした。

「花祭窯」独立から約3年が経ったところでした。
そもそもわたしはやきもののド素人からのスタートで、ド素人ですから、つくり手のたいへんさなど考えず。
ダンナはダンナで、これができたら自分にとってもすごい財産になると、やることを決意。

毎月新作の蕎麦猪口を紹介する「蕎麦猪口蒐集」なるメールマガジンを2001年創刊したのでした。

今でこそ「蕎麦猪口」と言ってすぐに何のことだかわかる人も増えてきましたが、
当時は「そばちょこ」と言ってすぐにわかるのは、一般の方では骨董好きの方ぐらい。
メルマガ「蕎麦猪口蒐集」もとても少ない読者数からはじまり、
一人増えた、また一人増えたと嬉しかったのを覚えています。

そんな時代にスタートした「蕎麦猪口蒐集」の読者の方々は、とても熱心かつマニアックな方々でした。
この計画が継続できたのは、ひとえに読者の方々の熱意によるものでした。
創刊から15年以上を越えた今も、藤吉憲典の蕎麦猪口のファンでいてくださる方が何人もおられます。
メルマガからのお付き合いで、10年以上経って初めて個展会場でお会いした、訪ねて来てくださった
なんてケースも少なくないのは、ほんとうにありがたく嬉しいことです。

 

さて毎月2種類の新作。
やきものの世界には「写し」の文化があり、古典の写し=江戸時代に描かれた文様をそのままコピー
ならば、それほどたいへんなことではなさそうにも思えます。

でも、古いものの良さを、もっと良くデザインしなおすところまでやらなければ、
わざわざ現代作家として手づくりでやる意味がありません。

わたしはクリエイターでは無いのでさっぱりわからなかったのですが、
既にあるものを、もっとよく「リデザイン」するのは実は結構たいへんなのだそうで、
当時のダンナはわたしがメルマガ原稿の締切日を言うたびに胃が痛んでいたのだそうです。

6年以上を経て、その間わたし自身の妊娠出産があったり生活環境が変わり
毎月の予定が遅れがちになったり、月に1種類しか出せなかったり・・。
文様数が150種以上になって、毎月2種のデザインというペースをお終いにしたのでした。

 

現在、藤吉憲典のつくる蕎麦猪口の文様は約160種。
メルマガ「蕎麦猪口蒐集」から、サイト「蕎麦猪口倶楽部」へとステージを変えて、継続中です(^^)

蕎麦猪口倶楽部 http://sobachoko.fujiyoshikensuke.com/

 

と、もっと「蕎麦猪口とは」とか、使い方についてとか、お役立ち情報も書こうと思っていたのですが
ついつい熱が入ってしまいましたので、今日はこのあたりで^_^;

 

 

 

インスタグラムをはじめてみたら。

こんにちは、ふじゆりです。

ロンドン・Sladmore Contemporary ギャラリーでの企画展も残すところ4日です。

海外ギャラリーでの企画展は、昨年のロンドンでのアートフェア参加に続く初体験。
4月、展示を前に「海外の方々に、陶芸家・藤吉憲典の仕事を知っていただく方法」を考えていたところ、
勉強会仲間のお友達がアドバイスをくれました。

海外向けに、インスタグラム

さっそく取り組んでみて、なるほど!
写真をアップし、その写真を説明するキーワードを「#(ハッシュタグ)+英単語」で付けていくだけ。
すぐに海外からの「いいね!」が飛んできました。

これは嬉しい(^^)

写真が主役なので、英文でアレコレ解説を加えなくても成立するのですね。
これは英語が使いこなせていないわたしにとって、とても助かります。
「いいね!」してくださる方も、直感的に反応してくださっているような感じがします。

ビジュアルイメージがすべてなので、写真の撮り方・選び方の腕と眼をもっと磨かねばなりません。

陶芸作家・藤吉憲典のアカウントでは、作品写真を中心に載せています。
https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/

はじめてみてわかったのは、インスタグラムでは「写真による世界観」が重視されるようだということ。
試しにつくり手の顔の入った写真をアップしたら、あまり反応がありませんでした(笑)

 

仕事と、仕事の背景にあるもの

藤吉憲典の仕事(=作品)を知っていただくための方法をひとつ得た一方で、
「その仕事の背景にあるものも紹介していったら、興味のある人により楽しんでもらえるかも」
という思いが膨らんできました。

そこで「仕事の背景=作陶環境である場所・もの・こと」をビジュアルで紹介するために、
作家とは別に「花祭窯」のアカウントをつくってみました。
https://www.instagram.com/gallery_hanamatsurigama/

作品をつくる人とつくっている環境を知っていただくための場所が揃いました。
あとは、その世界観が伝わるように、コツコツとビジュアル情報発信です。

ビジュアルで伝える表現は、言葉の壁をらくらく越えることをあらためて実感。

言葉による説明ではなく、見たままに判断をゆだねるのは
藤吉憲典の陶芸の仕事と同じだ!と気づき、ますます面白さを感じている今日この頃。

ということは、なおのこと、わたしの写真の撮り方・選び方の腕と眼が問われますね・・・。
日々精進です。

台湾とのご縁。

おはようございます。ふじゆりです。

九州と台湾の経済文化交流の勉強会に参加してきました。

今年2016年に入ってから、台湾のギャラリーさんからお問合せがあったのがきっかけで、
台湾とのご縁が強まってきていると感じています。

台湾にはやきものの歴史的宝・故宮博物院があり、常々「行こうね~」と話していたものの、
「これ」というきっかけをつくれず後回しになってしまっていました。
「台湾のギャラリーさんからの問い合わせ」という絶好のきっかけに、つくり手は台湾へ。

初訪問の台湾。そこでつくり手がギャラリーの方々とお話をしてわかったのは
お茶や書など、日本と似たような文化的な基盤があること。
そのうえにやきもの文化が培われてきたのですね。

台湾の文化・食・親切な人々。

つくり手であるダンナは、すっかり魅了されて帰ってきました(^^)

 

さて

台湾での個展を検討するにあたり、先方との実務的なやりとりはわたしの仕事になります。
さっそく詳しく話を伺ってみると、いろいろと検討事項のあることもわかってきました。

そこで、いろいろな方々にお話を聞いて情報集め。
九州・福岡は地理的に近いこともあって、台湾に親しい方々も多く
情報提供してくれる場所も多いことがわかりました。

そもそも台湾のことをどれくらい知っているかというと、
ほとんど知らない自分があり。
ギャラリーさんとお取引をするしないということ以前に、
どんな国なのかを知ることが先だと気づきました。

それで、参加してきたのが今回の勉強会。

そこで学んだのは、台湾と日本・九州の強い結びつきでした。
もちろん、貿易取引高がどうだとか、観光客数の伸びがどうだとかという数値的なものもありますが、
むしろわたしにとって大きかったのは、その根本にあるものへの示唆でした。
歴史のなかで培われてきた、目には見えないけれど、確かにあるお互いの信頼関係と敬意でした。

そんな背景を得て、あらためて思ったこと。
台湾での個展を成功させよう!
民間レベルでの文化交流のひとつとして、少しでも役割を果たせたら嬉しいな、と思っています。

皆さんに一日も早く良いご報告ができるよう、でもあせらずじっくり取り組んで参ります。

個展の準備‐案内状のこと。

こんにちは。ふじゆりです。

今日は朝から発送仕事でした。
銀座黒田陶苑さんに、個展案内状の写真撮影用の器を送りました。

個展の準備ってたいへんでしょう?

と、聞かれることがあります。
基本的には、つくり手の仕事としてはとにかく個展に出すためのものを一生懸命つくる
それに尽きます。

個展案内状は、主催のギャラリーさんで準備してくださるので、
その案内状に載せる写真を撮るための器をいくつか送ります。
それがだいたい会期の2ヶ月前くらい。

なので、案内状用のものをつくるのに、少し早めに取り掛かります。
藤吉の場合、写真撮影用にひとつを決めて送るのではなく、5~6種送ります。
開催してくださるギャラリーさんにすべてお任せしているので、
ギャラリーさんのイメージに合わせて少しでも選んでいただけるように、と思っています。

 

個展案内状の役割はとても大きいです。

案内状がどんなふうに出来上がってくるのか、毎回とても楽しみです。

どの器を、どんなふうに撮って使ってくださるか。
ギャラリーさんによっては、オーナーさんがつくり手について文章を書いてくださる場合もあります。
その文章にどのようなことを書いてくださるか。

出来上がった案内状を拝見し、ここでまたつくり手のモチベーションが更に上がります。
なぜなら、案内状にはギャラリーさんの期待が込められているからです。
これがだいたい会期の2週間~3週間前。

この時点で出展するものがおおよそ出来上がっていると、スケジュール的には余裕なのですが、
実際には、ぎりぎりまで作り続けています
できあがった案内状を見て、案内状のコンセプトに添ったものをもっと多く持って行きたいと、
さらにもうひと窯焚く、なんてこともあります。

さてつくり手がそうやってぎりぎりまでつくっている間に、
「つくる以外の仕事全般」担当のわたくしの一番の仕事は、案内状の宛名書きと発送です。
これまでに個展にいらしてくださった方や、花祭窯に訪問なさった方
ホームページから個展案内状の送付をご希望くださった方などに案内状をお送りしています

宛名書きは、字は下手なのですが、手書きで書いています。
手書きにする一番の理由は、お客さまのお名前を少しづつでも覚えたい、という想いからです。
というのも、お顔とお名前を覚えるのがとても苦手なもので・・・。

ちなみに個展会期終了後には、ギャラリーさんが芳名録をこちらにくださる場合には、
芳名録に記入してくださった方に宛てて、お礼状を差し上げています。
お礼状の中身の文は、つくり手が筆をとって書いています。
そして宛名は、わたしが書いています。

これを続けていると、毎回来てくださるお客さま、各地の個展に足を運んでくださっているお客さまのこと、
いつもネットから注文を入れてくださっているお客さまがお見えになっていることなど、
自然に気づくことができるので、わたしにとって、とても大切な仕事です。

皆さま、藤吉の個展で芳名録のあるところでは、お名前を書いていただくと嬉しいです(^^)

ロンドンのギャラリー SLADMORE CONTEMPORARYのこと。

こんにちは。ふじゆりです。

5月5日から5月27日まで、ロンドンのSLADMORE CONTEMPORARY ギャラリー
FIVE CERAMISTS なるエキシビション。ダンナ・藤吉憲典も参加しています。

20160505sladmorecontemporary

ロンドンではちょうど5月に London craft week なるものが開催され、
そのタイミングにあわせての企画展です。

日本人である藤吉、北米の女性アーティスト、英国の男性アーティストお二人、韓国の女性アーティスト、という顔ぶれ。皆、SLADMORE CONTEMPORARY の作家です。

そもそもどうしてここに藤吉が入っているのか。
そのお話を今日はしたいと思います。

2013年から、藤吉憲典は海外ギャラリーへの展開を視野に入れはじめました。

2014年5月にロンドンのSAATCHI GALLERY で開催された COLLECT というアートフェアを視察。
COLLECTには、工芸とアートを融合していくものに価値を見出すギャラリーが集まっていました。
工芸とアートの融合。ちょうど藤吉が取り組んでいるもの、そのものです。

帰国してから、視察で得た情報をもとにアートフェアに参加していたギャラリーについてあらためて調べ、
そのなかで、藤吉のつくるモノと価値観を共有できそうなギャラリーを3軒ほど見つけることができました。

同年秋、ふたたびロンドンへ。
このときは、COLLECTからピックアップしたギャラリーにあらかじめアポイントをとりました。
このアポイントに応じてくださったのが、SLADMORE CONTEMPORARY のオーナーGerryでした。

アポイントさえ取れたら、あとはもう作品をみてもらうだけです。

気に入るか、気に入らないか。
ギャラリーに合うか、合わないか。

とってもシンプル。

そして、Gerryはとっても気に入ってくれたのです。
「わたしのギャラリーの常連さんたちは、ケンスケの作品を必ず気に入るよ!」と
即決でお付き合いがはじまりました。

ロンドンのギャラリーは、作品そのものの価値を評価してくれました。
2015年5月、1年前に視察に行ったCOLLECTに、SLADMOREのアーティストとして参加する機会を頂き、
そして今年2016年5月、ギャラリーでの企画展の機会を頂いたのでした。

来年2017年5月には、いよいよ単独での個展の機会を用意していただいています。

頂いた機会に応える方法はただひとつ、
その時点でできる最高の仕事をして、かたちにして、お届けすることです。

 

“FIVE CERAMISTS” は2016年5月27日まで。
ロンドンにお住まいの方、ロンドンに遊びに行くご予定のある方、ぜひお立ち寄りくださいませ。

ギャラリー栂さんで藤吉憲典作品展。

こんにちは!ふじゆりです。

春っぽいDMに思わずワクワクしました。
岡山・和気のギャラリー栂さんで、藤吉憲典の作品展です。

蕎麦+ギャラリー栂
2016年3月1日(火)~3月13日(日) (*3月7日(月)はお休みです)
10時~17時
岡山県和気郡和気町清水288-1
TEL0869-92-9817

ギャラリー栂にて藤吉憲典作品展

栂さんでの藤吉憲典の個展は初めて。
そして実は中国地方での個展も初めてです。

染付も赤絵もいろんな顔を楽しんでいただけたらと、
手にとりやすい小皿豆皿から徹底的に手の込んだ祥瑞まで
さまざまな器をお送りしています。

新作もたくさん。

お蕎麦屋さんを併設しているので、お蕎麦を食べる楽しみも兼ねて
ぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

更新:2016年藤吉憲典の予定。

こんにちは!ふじゆりです。

一昨日は節分、昨日は立春。
桜の開花予想も発表されましたね。
まだまだ寒い日が続きますが、春の足音が近づいています。

さて、現時点で決まっている2016年の藤吉憲典の予定。
日程決定などがありましたので、あらためてご紹介です。

※5月の予定を追加しました(2/8)

<3月>
岡山のギャラリー栂(とが)さんで個展。
3月1日(火)~3月13日(日)
・・栂さんでの個展が初めてなのはもちろん、実は中国地方での初個展!とても楽しみです。

●3月~4月はこのほか
JR新宿駅周辺でルミネがオープンする新しい複合施設NEWoMan内に入るAKOMEYA TOKYOさんの期間限定ショップでも蕎麦猪口を中心にご覧いただける予定です。

<5月>
ロンドンSladmore Contemporary にて exhibition ”Ceramic Sculptors”
5月5日(木)~5月30日(月)
・・Sladmore所属の ”Ceramic” アーティスト作品のエキシビジョンです。

<6月~7月>
熊本SUNNYさんでの蕎麦猪口展。
6月18日(日)~7月10日(日)
・・SUNNYの3周年記念。蕎麦猪口展も3回目でじわじわと蕎麦猪口好きさんが増えています。
今回も前期と後期で蕎麦猪口を入れ替え、100種以上の文様をご覧いただける予定です。

銀座黒田陶苑さんで個展。
7月16日(土)~7月21日(木)(※18(月)は店休日)
・・黒田陶苑さんで初めての個展です。窯を開いて19年。原点回帰で取り組みます。

<11月>
SladmoreContemporary50周年。
・・Ceramic Sculpture Artist(磁器彫刻家)として2年目を迎えます。

<12月>
町田ももふくさんで個展。
・・2年ぶりのももふくさんでの個展。「藤吉憲典入門」をテーマに構想中です。

今年も各地で一人でも多くの皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

 

そして花祭窯での予定は次の通りです。

2月17日(水)~2月27日(日):お茶室お披露目

4月未定:オープン呈茶

6月9日(木):開窯記念

10月未定:オープン呈茶

12月中~下旬予定:祝の器展

少しづついろんなことが決まってきています。
さらに詳細がわかり次第、案内状をお出ししたりフェイスブックページで告知したり、
このブログでもお知らせするようにいたします。

2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。

こんにちは!ふじゆりです。

旧年中はたいへんお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

まずは現時点で決まっている2016年の藤吉憲典の予定をざっくりお知らせいたします。

<3月>
岡山のギャラリー栂(とが)さんで個展。
・・栂さんでの個展が初めてなのはもちろん、実は中国地方での初個展!とても楽しみです。

<6月~7月>
銀座黒田陶苑さんで個展。
・・黒田陶苑さんで初めての個展です。窯を開いて19年。原点回帰で取り組みます。
熊本SUNNYさんでの蕎麦猪口展。
・・SUNNYの3周年記念。蕎麦猪口展も3回目でじわじわと蕎麦猪口好きさんが増えています。

<11月>
SladmoreContemporary50周年。
・・Ceramic Sculpture Artist(磁器彫刻家)として2年目を迎えます。

<12月>
町田ももふくさんで個展。
・・2年ぶりのももふくさんでの個展。「藤吉憲典入門」をテーマに構想中です。

今年も各地で一人でも多くの皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

そして、花祭窯では、今のところ次のようなイベントを考えています。

2月:お茶室お披露目
4月:オープン呈茶
6月:開窯記念
10月:オープン呈茶
12月:祝の器展

いずれも詳細が決まりましたら、案内状をお出ししたり、フェイスブックページで告知したり、
このブログでもお知らせするようにいたします。

あらためて本年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(__)m

花祭窯で器展~見るサル・聴くサル・言うサル~

こんにちは!ふじゆりです。

歳の瀬の器展をしています。
テーマは「暖」。
気持ちが暖かくなるような器使いが出来るとうれしいな、と。

花祭窯器展

企画展のときは、和室にお膳のディスプレイをします。
毎回感じるのは「塗りもの」の力。

つい最近まで使われていたという古い塗りのお膳やお盆。
器をそのうえに並べるだけで、重厚な雰囲気が生まれるのは
やはり本物の持つ力のおかげだと、つくづく感じます。

干支申見ざる聴かざる言わざる

来年の干支は申ということで、毎年恒例の置きものも展示に間に合いました。

見ざる聴かざる言わざる に 見るサル言うサル聴くサル の組み合わせ。

個展などでお会いした方はおわかりかと思いますが
つくり手の藤吉憲典はとても話好き(=おしゃべり)なので
見ざる聴かざる言わざる では説得力が無いだろうと(笑)

お時間のある方、お近くにお越しの方
お越しをお待ちいたしております。
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花祭窯 暖の器 展
2015年12月23日(水)~12月29日(火)
福岡県福津市津屋崎4-8-20 花祭窯にて
OPEN11~19時

追伸)藤吉憲典の干支の申は、東京町田のももふくさんでもご覧いただくことが出来ます。
http://www.momofuku.jp/

鹿児島に行って来ました。

こんにちは!ふじゆりです。

12月あたまに鹿児島に行って来ました。
2年ぶりの壺中樂さんでの個展でした。
ご来場くださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました!

藤吉憲典個展2015

そして、今回はもうひとつ目的地が。

鹿児島石原荘

鹿児島・妙見温泉にある石原荘。
http://www.m-ishiharaso.com/

いろいろな雑誌でもよくとりあげられているお宿ですので
ご存知の方も多いかと思います。

まだ窯を開いて間もない頃のこと
あるところで当時の石原荘の料理長さんとご一緒したことがありました。
そのころから石原荘さんに器を出していた
磁器作家の高橋芳宣さん、土もの作家の山本安朗さんもご一緒で
食事をしながらお話を聞かせていただく贅沢な時間でした。

それから十数年。
ずっと気になっていた石原荘に、やっと伺うことができました。

料理長さんは数年前に代わっておられましたが、
お料理と器づかいが素晴らしいという噂はずっと耳にしておりました。

期待の夕食タイム。

正木春蔵さん、高橋芳宣さん、中尾万作さん・・・
そうそうたる磁器作家の諸先輩方の器が使われたお食事は、
とても美味しかったのはもちろん、器を眺めるのも楽しくて
口福・眼福のとても嬉しい時間となりました。

「お客さま、器にお詳しいのですね」と、ダンナがお替りした芋焼酎を
素晴らしく美しい薩摩切子で出してくださるという粋な計らいもあり(^^)