好きだから、やっている。

こんにちは!ふじゆりです。

久しぶりに青い空、青い海です。風は冷たいですが、着々と春の気配。

事業をやっているお友達が多く
日ごろいろんな人と何気なくおしゃべりをするなかで
自分はなぜ今ここにいるのかを考えることがよくあります。

答えはいつも明確で、
自分で選んでここにいて、今がある、ということです。

自分自身でいくつかの選択肢のなかから選んで
今に至っています。

仕事だって、「やりたくて起業し、好きでやっている」。

うちは一代で勝手に起こした仕事なので
代を継いでいる方々のように背負うものもありません。

いろんな要因はあるかもしれないけれど
最終的には自分で選んでいることを知れば
誰かや何かのせいにすることはひとつもありません。

そんなことを考える春です。

陶人形 お茶を飲む婦人

伝統工芸品の価値

こんにちは!ふじゆりです。

このところ、いろんな分野のいろんな方とお話する機会が増えました。

先日、海外駐在10数カ国20数年というK氏とお話していたときのこと。
K氏いわく
「“伝統工芸品”という言葉から連想する価値っていうのは、
日本国内だからこそ通用するんですよ」

「花祭窯の商品は、有田焼になるんですか」
という問いに対し
「技術や文化を学んだ場所、歴史的な背景、使っている材料から言えば有田焼といえますが
“有田焼”とか“伝統工芸品”という言い方はあまりしていません」
とお返事したところ返ってきた言葉です。

伝統工芸品の価値を否定しているわけではありませんし
日本だけがその価値を認めている、ということでもありません。
歴史や伝統を重んじ、価値を尊重する想いは
世界中にあると思います。

K氏の言葉の真意は
「日本の伝統工芸品だ、職人が手間暇かけて作っているんだといったところで
日本人はある程度説明をしなくても理解する土台があるけれど
海外でそれを説明するのは、国により多少の違いはあるけれど難しい。
そのもの自体にそれなりの質が伴っていなければ通用しない」
ということでした。

常日頃考えていることをあらためて確信しました。

日本では「伝統工芸品」=「つくるのに手間や時間のかかっているもの」と
イメージしてくれる方がたくさんいらっしゃいます。
そして
「つくるのに手間や時間のかかっているもの」=「価値のあるもの」
という理解を示してくれる方も多くいらっしゃいます。

でもほんとうに見なければならないのは
「つくるのに手間や時間がかかっているもの」

「それなりの価値が伴っているか」
だと思うのです。

そのものの価値は
そのもの自体の価値であって
「有田焼だから良い」のでは無く「伝統工芸品だから価値がある」のでもなく。

たとえば、すてきだな、欲しいな、と思ったものの背景を詳しく聞いてみたら
「実は日本の伝統工芸品のひとつ、有田焼の伝統技法や文化に基づいたものであった」
というようなことが、格好良いと思うのです。

説明の要らない美しさ

こんにちは!ふじゆりです。

ここ数日、朝日が昇る前の美しい空を眺めていて思うこと。

この景色の美しさを伝えるのに
説明は要らないな、ということです。

有明海から望む朝日。

それは言葉で説明するものではなく
見て・空気に触れて感じるものであって

しかも、おそらく、どんな国の人
どんな文化的な背景を持った人でも、なにかを心に感じる
普遍的なものなのではないかな、と。

よく「芸術がわからない」と言う方がおられますが、
わかる=頭で理解するものではなく
思う=心で感じるものだと思うのです。

他者の評価に左右されるものではなく、
自分が心から良いな、好きだなと思うものが
自分にとって良いもの、なのだと思います。

説明を求められたときに
その「モノ」や「作品」について
美術的・芸術的・歴史的文脈から解釈・説明できることは
つくるひとや、それを橋渡しするプロにとっては必要かもしれませんが

それを受け取る側の人にとって、
心から感動し、愉しむことのできるものには
そんな説明は不要だし、あとからついてくるものだと思うのです。

自然の描き出す美しさは、まさに説明の要らない美しさ。
なーんてことを、朝焼けを見ながら考えたのでした(^^)

藤吉憲典 in ニューヨーク

こんにちは!ふじゆりです。

2月のはじめ、ダンナがニューヨークへ行ってきました。
目的は、デザイン・アート業界視察と美術館。
自分の立ち居地をあらためて確認・確信する旅になったようです。

藤吉憲典ニューヨークへ

はじめてのニューヨーク一人旅でしたが
現地でお会いした皆さんに助けていただいたと。
ほんとうにありがとうございます。

思えば窯を開いてから昨年までは国内での活動ばかりでしたが
これからじわじわと、海外にも出てまいります。

どうぞよろしくお願いいたします(^^)

天岩戸と神の島

こんにちは!ふじゆりです。

近所で行われた公開講座に参加してきました。
タイトルは「天岩戸と神の島~古代人の他界観~」
九州国立博物館文化交流室長の河野一隆先生です。

現在、九州国立博物館で開催されている「大神社展」の地域講演会。
自分たちの住む町にある古墳などの遺産群とも関連の深い講演とあって
会場は満員御礼。

考古学出身という河野先生のお話はとても面白く
1時間半の講演会はあっという間に時間が過ぎ、
もっと時間をかけてお話を聞けたらよかったのに~!と思いました。

宗像の沖の島から津屋崎の古墳群。
495号線からの眺めは、見慣れた風景となった今でも通るたびにワクワクします。
神話の世界ともかかわりの深い古代史の背景が
海岸線の明媚な風景を、さらに趣のあるものにしています。

自分の住む場所の歴史を知る楽しさ。
知る機会をいろいろな形で提供してくれる福津市に感謝。

九州国立博物館大神社展は3月9日(日)までです。

 

https://www.facebook.com/HanamatsuriKiln

着付け教室

こんにちは!ふじゆりです。

今年あらたにはじまった習い事がひとつ。
着付け教室です。

お茶と着物はとても関係性が深く
やはり自分できることができるようにならねばと、一念発起です。

着物と帯でお世話になっている時代屋さんで
https://www.facebook.com/jidaiyafukutsu

着付けの先生から、教えていただけることになりました。

昨日は、その第一回。
襦袢の半襟の付け方からはじまり
基本の帯の締め方までひととおり。

あっというまの2時間で
気がつけば喉がからから(笑)
よほど普段とちがう体・頭の動きをしていたようです。

ことわりを伺いながら習っていくと
なるほど、着付けの流れひとつひとつが
理にかなっていることに気づきます。

「3ヶ月で着ることができるようになりますよ」とは先生談。
さて、わたしが自分できちんと帯までできるようになるのは
果たしていつのことでしょう。

ともあれ次回のお教室も楽しみです(^^)
https://www.facebook.com/HanamatsuriKiln

花祭窯、2014年ごあいさつ。

こんにちは!ふじゆりです。

花祭窯、おかげさまで津屋崎で二度目のお正月を迎えることができました。
ほんとうにありがとうございます。

1月12日、入門している南方流茶道会の初釜がありました。
正式なお茶会に出席するのは、実はこれが初めて!
厳かで華やかな、気持ちの引き締まる席を体験してまいりました。

当日は先生方のご指導の下、着物を着て出かけました。
というわけで、記念撮影(笑)

花祭窯2014新年のご挨拶

お客さまを日ごろから和服姿でおもてなしするところまでは
実際のところ、まだまだ至っておりません。
ご訪問くださった皆さまには、偽装表示といわれるかもしれませんが
気持ちだけはこのように近づけていこうと。

2014年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

書初めでスタート!

こんにちは!ふじゆりです。

さてお正月。
花祭窯での書初めでスタートです。

津屋崎には、お正月をここでのんびり過ごすお友達がたくさん。
それならば、と思い立ったのが正月二日の書初め大会。
呼びかけたところ、思いのほかたくさんのお友達が集まってくださいました。

なかには「my筆」をお持ちになる方々もあり
皆さん、楽しみにしてくださったのだなぁ、と嬉しくなりました。

思い思いの文字をしたためていくというのは
日常なかなかやらない作業であり
集中力がものをいうと実感。

差し入れを持ってきてくださる方があったので
急遽、書初め部屋のとなりに宴席ができ
なんとも贅沢な時間となりました。

藤吉憲典2014書初め

さて上は、ダンナこと藤吉憲典の新年の抱負。

「愛と勇気と冒険と」

皆様にとりましても、2014年が素敵な一年でありますように。

論語忘年会。

こんにちは!ふじゆりです。

つづいております、週末朝のお楽しみ・論語。
一年の集大成として、論語メンバーでの忘年会を行いました。

「マイ・ベスト・論語」を
参加者それぞれが発表し、それを肴に呑むという会。

教科書を見返すと、マイ・ベスト候補がたくさんあって
どれを今年の自分にとっての一番と位置づけるか、
選ぶのもなかなか楽しい時間です。

論語を声に出して読もうin花祭窯

呑んで、食べて、論語を読んで
気がつけば四時間!

孔子先生のおかげでとっても楽しい時間を過ごしました。

2013年わたしの座右の論語。

「朋あり遠方より来る また楽しからずや」

遠方からも近くからも
お友達が集まってくれることに
心より感謝です。

津屋崎工芸倶楽部~ヨソモノ展~

こんにちは!ふじゆりです。

「ヨソモノ展」

すごい名前ですね、といわれるこの企画展。
木・革・磁・織・金の素材の異なる5人の作家による企画展です。

11月21日(木)~11月27日(水)
津屋崎千軒民俗館「藍の家」を舞台に開催です。

ここ津屋崎に仕事場を移して約1年半。
気がつけば、本気でものづくりをするつくり手が
何人も集まってきていました。

縁あって津屋崎に来たのだから
地域の皆さま方に自己紹介しよう、と
思いついた今回の企画展。

ただ、誤解を恐れずにいうならば
単に「ものを手作りするひと」の集まりでは意味が無く
目指す高み、重視する価値観、そして実際の仕事ぶりがあってこその
今回の企画展です。

集まった五人は、皆それぞれに異なる素材を扱っていますが
調和した空間になる確信がありました。

実際にセッティングしてみて
予想を超える素敵な空間の出来上がりに
ああ、企画してよかったと心から思いました。

国指定文化財である「藍の家」の重厚な空間に
耐えうる中身をディスプレイすることができました。

「津屋崎工芸倶楽部」と名づけたプロジェクト。
仲良しクラブでは意味が無いので
あえて1回完結のプロジェクトです。
プロジェクトだから、来年はどうなるかわかりません。

けれど
それぞれがさらに高みを目指し、日々の仕事に取り組んでいれば
もっと進化した「津屋崎工芸倶楽部」の面々の仕事ぶりを
来年もまた皆さまにご紹介できる機会をつくれるのではないかと
わたし自身がもっとも楽しみにしているのです。

2013.11.21~11.27津屋崎工芸倶楽部ヨソモノ展